夢実現・目標達成のための考え方と心身声のトレーニング(旧:ヴォイストレーナーの選び方)

声、発声、聞くこと、ヴォイストレーニングに関心のある人に( 1本版は、https://infobvt.wordpress.com/ をご利用ください。)

2020-08-01から1ヶ月間の記事一覧

トータルとしての声

声の世界について、みると、そこも広く深い世界です。あらゆるものが繋がっています。日常にも仕事にも声は使われていますから、芸として声を切り離すこともできません。これまで使ってきたプロセスも全て刻まれているのです。 そういう面ではトータル、あな…

100の内訳

目標100のうち、声20、歌20に加える60は、研究所に来る人でみると、声5、歌3くらいで、10くらいがダンス、作詞、作曲、アレンジで10ずつ、演奏能力もありますし、ステージやビジュアルと応用の作品での演出レベルではプロもいます。作詞作曲の力が30+30=60…

声20+歌20

当初、研究所の拠点は、音楽事務所や音楽大学の関連施設でなく、六本木の俳優座の事務所におきました。声楽家より役者の方が、声が早く鍛えられていたのを体験していたからです。その前は、声優の学校もつくった音響の専門学校におきました。音楽療法の桜林…

正道のプロセス

レッスンにおいて声だけでなく歌においてもオリジナルのフレーズを求めざるをえなくなったのは、私のヴォイス本が「ロックヴォーカル基礎講座」というタイトルで最初に出たせいかもしれません。ロックのヴォーカリストになるノウハウの本と思った人が少なく…

二重構造の声

本来は、人とうまくやっていくための声と、ステージで求められる声は違います。日本のように、丁寧なビジネス声が求められる社会では、接客マナーでのよい声は、マニュアル化されています。誰にも同じように、浅く軽く表層的な静かな声、あるいは、一方的に…

表現の定量化

プロとして問われる音声の表現力を100とおいて、100%とします。すると、声は10、歌は10、このあたりが当初、私の考えていた歌い手の条件でした。声の基礎や歌の基礎をやりつつ(あるいは、習わなくとも自らできていて)、声がよい、歌が上手いというレベルで…

声から+αのプロセス

ヴォイトレというのですから、それは声を学ぶトレーニングです。 私は当初、声だけ取り出して、「ハイ」など、声の1フレーズで価値づけていくレッスンを主眼にしていました。本が出て一般の人が来るようになって、方針を増やさざるをえなくなってきました。 …

声は1割

プロなのか、一流なのか、表現者なのか、アーティストなのか、ともかくも、この世界に入ってくる多くの人が目指すレベルのことを成し遂げている表現者、ここの場合は音声でのということですが、そこにおいても「声の占める割合は1割」と、ずっと言ってきまし…

3つに分けてみる

表現のためのトレーニングについては、私は3つに分けています。次のように分けて考えるとよいと思います。 1.心(ハート、魂) 2.体=息=声=共鳴=ことば 3.ステージ=表現の成立 これらの心身とステージまでをヴォイトレで扱います。

試練(田中将大さん)

(田中)マーくんの活躍は、コーチのフォームの改良のおかげだそうです。TVの解説通りですが、背番号が半分かくれる大きなフォーム改良をしたのです。そうしなければ、肩を壊していたらしいです。 怪我をしないことと、最良最高のありようにその人をもってい…

育てる

私が、私一生徒でなく、研究所(私―トレーナー)―生徒、もしくは研究所、私―(トレーナー―生徒)というような二重構造を取っている意味を理解していただけますか。カリスマトレーナーがいても、その一代で終わってしまうことも、これからの日本を考えると頭…

トレーナーの比較

私はこの分野で多くの執筆をしてきたおかげで、他のトレーナーやスクールからきている生徒をずいぶんみてきました。研究所も3年目あたりから大所帯になって、先人のやり方を否定するような本を上梓しました。一時は人数が多く、グループレッスンだけだったの…

レッスンの判断

トレーナーとのレッスンの内容の判断は、簡単にはできません。生徒の評価が高いことよりも現実に結果が出ていることを優先します。しかも「すぐに少しよくなる」(これで満足する人には、それでよいのですが)よりも「時間がかかっても、その人の最高のレベ…

諌める

研究所のトレーナーは、声楽家がメインで自らのステージが目的ですから、担当している生徒の人数を競うようなことはありません。むしろ、抑えがちです。トレーナーの仕事の過酷さを知っているからです。 生徒は、学ぶものがないと思うトレーナーにはつきませ…

開けていく

昔ならば、心構えや考え方もできていないのに芸は教えませんでした。それで「プロになりたい」と学びに来た人を、プロのトレーナーなら引き受けなかったでしょう。しかし、今やプロたるトレーナーは少なくなりました。大半は先輩や友人型のトレーナーです。…

オープンにする

自信をつけさせるには、合っているトレーナーをつけますが、ときに、逆のタイプをあてるのもトレーナーを育てるには効果的です。 これらを組織的に行うと、こちらが意図しなくとも、生徒さん自身が自分が合っていると思うトレーナーを選びます。これは当然の…

声量が基本

トレーナーが立派な声でなくとも、教えるのにすぐれていればよいと思っています。声の出ないトレーナーを否定しているわけではありません。トレーナーによっても大きな差はありますし、それぞれに強味も違います。 オペラ歌手ならオペラの歌唱がよければよい…

強さを条件とする

強い声、強い喉は、歌手や役者の必要条件ではなくなりつつあります。それがあれば万全といった充分条件にはならなくなりました。今の私の立場での見解です。 ただし、トレーナーとしてのありようとは別です。組織として、一緒に教えるトレーナーの条件として…

声の力

私は、声の基礎を習得するのに1万時間以上はかかりました。3~5万時間のトレーニングで安定してきた自覚があります。 とはいえ、声は楽器と違い、練習時間だけで判断できないものです。練習時間を正しく算出することができません。人前で弁論し続けてきた…

アカペラの声

私は声をアカペラ(この場合は、マイクなどの音響技術を使わないということで、意味が違うのですが、生声というのも私の伝えたいニュアンスと違うので、慣習的にそうしました)でみることにしています。歌唱やせりふ、ナレーションにもいろんなテクニックがあ…

声を観る

トレーナーをみるときには、私は2つのことをみます。一つは声で、もう一つは本人をどのくらい客観視できているかです。 日本の場合、経験の略歴や肩書というのもほとんど当てにならないのです。出身の大学(音大)などや、学んだトレーナーの情報が、実際のレ…

トレーナーの採用

ときおり、トレーナーになりたい人から連絡があります。これまでの経験から、トレーナーの採用とその周辺の事情について述べます。 ここで扱うヴォイストレーナーとは「声を育てるトレーニングをする」トレーナーです。 いくつかのスクールの立ち上げと共に…

三母音の「イ」

「イ」は人が直立歩行して獲得した音です。喉頭が下がり、首が立って喉の奥から口に対して声道が直角に合っていないと出せません。このフォルマントは、そういう状態のつくれない動物や赤ちゃんには出せないのです。 このように、発声器官そのものの変化は、…

三母音の「ウ」

「ア」の次に「ウ」を取り上げるのは斬新な試みです。 発声発音練習には「アエイオウ」、「アエイウエオアオ」、最近は、「イウエオア」、「イウエオアエイオ」などがよく使われます。(母音発声のメニュ) 母音は、「ア」が最初、」そこから「ア」ー「イ」…

三母音の「ア」

合唱団の指導者は、音の高さを、体や手や指揮棒で示します。数値(○○セントなど)にするなど、音の高さを数量化して例えて教えている人もいます。 小中学生の発声の習得で、母音を体全体で違いを感じるようにしている教え方があります。母音の響きによって、…

聴音能力

誰もが外国語のネイティブな発音にこだわり憧れます。しかし、コミュニケーションにおいては、発声能力が劣っていることの方が問題です。 まず、声量が第一で、発音が正しくても、小さな声では伝わりません。息が強くないと伝わらないのです。特に英語など強…

外国語の音声

私たち日本人が外国語の習得、特にヒアリングと発音に弱いのは、アグレッシブとはいえない控えめな性格や、同一民族での農耕生活であったことからの必要のなさ、学び方(教育)にあります。私にはその結果とも思えるのですが、日本語が音声としては、いたっ…

世界の音声

世界中の人が使っている音と特定のエリアの人が使っている音とを比べてみましょう。英語と日本語など、実際の言語を比べてみると早いですね。いわば、比較言語学です。 たとえば、国際音声記号を使うと、人類のすべての言語の音声(調音点、調音法)を記述する…

声の感じの力

声は年齢によっても変わります。語感にも、声の感じが強いと思われるものがあります。私なりに分類すると 1.語感―ことばの音声と意味の割合が強いもの 2.音感―発音の感じの割合が強いもの 3.声感―声の感じの割合が強いもの 感嘆詞などがわかりやすいのですが…

生活と声

語感についての研究者がいます。一読してみるとよいでしょう。音感もまた、語感と同じく発声の原理、生理学に基づいて考えた方がよいですね。 母語というのは、それを使う人たちの性格、文化、風土とともに生まれ育って受け継がれてきたものです。その点、性…