ヴォイストレーナーの選び方[アーカイブ版]

声、発声、聞くこと、ヴォイストレーニングに関心のある人に  バックナンバーは「夢実現・目的達成のための考え方と心身のトレーニング」をご覧ください http://bvt.txt-nifty.com/trainersen/

12.表現/オリジナリティ

表現からみる

問われるのは表現で、お客さんは、呼吸法を見に来ているのではないということを知っていれば、トレーナーの言うことが絶対ではないとわかります。そしたら、その人なりに解決するはずです。表現が決めていくのです。それゆえ、大きな表現での大きな器づくり…

わかるとき

しかし、なぜ、人は歌わなくなったのでしょうか。人は音楽、歌を聞かないのでしょうか。 人間の声とは 生き物の声とは 問いは尽きない、ゆえに、声の研究なのです。 いつかわかるときがあるでしょう。 出会いの意味は、一瞬にして、世界の構造と営みを明かす…

滅びていくもの

「なぜ時代劇は滅びるのか」(春日太一著、新潮新書)には、歌謡曲と通じる問題が問われています。著者は、時代劇の凋落は、つまらなくなったTVによって1970年代後半、古臭い表現と高齢者向けのジャンルという固定観念が植え付けられたためといっているので…

受け身と研究

20世紀になり、レコードやラジオで、プロの作品を聞けるようになりました。すると、これまで、音楽を素人なりにたしなんでいた人がやめてしまいました。周りの人もプロの演奏を買うようになったからです。お金で作品を買うようになったわけです。 次に、作品…

お家芸化

どんな歌もステージにできる日本の演出技術は、向こうから学んでそれを超えたと思います。とはいえ、未だ、形として見えるのは形としてつくりあげているからです。私は世界中、巡っているので、ディズニーシーでは、疑似的なパビリオンより、最初から人工的…

本場、教養主義

これまで歌について、本質を悟る人の不在を嘆いてきました。クラシックには酷評をする批評家がいました。ポピュラー、歌手、歌については、語れる人はあまりいません。批評とされるものを読んでも、紹介やそれまでの成り行きなど、PRといった方がよいものが…

背景・バックボーン

アーティストなら、自分の正統性を主張したくなるものです。これだけのことをやってきたということからくる自信です。これがよいと本人が歩んだ、いや、歩まされたものを、他の人に押し付けるときに間違いが生じるのです。他人のノウハウ、過去のノウハウは…

才能と理由づけできるもの

「才能がある」という自信などは、才能のある人たちと仕事をしていくと消えてしまうものです。才能でなく、誰よりも時間をかけてやってきたからできるという、あたりまえの理由をつくっていくことです。やってきたからという理由なら、やっていけばできるよ…

個性

個性的というなら、少なくても役者、歌手なら、昭和の時代の方が強かったでしょう。何十人で歌うような人を歌手と呼んでよいのかという時代錯誤な疑問は置いておきます。声一つ考えても、アーティストは違うものでしょう。 集団化、シンクロナイズにおいて、…

アレンジャー

何人かの作曲家やアレンジャーと仕事してきたことは幸いでした。すぐれた作曲家は徹底して論理的な感性をもっています。作曲家のすぐれた作品を、日本ではそういうときに限って、あまり歌唱力のない、声質だけの女性ヴォーカルがくるので、現場は大変です。 …

ヴォイトレの仕事

アレンジャーは、アレンジで効果をつけるのですが、ヴォイストレーナーは声でやるのです。それは、ずいぶんとクリエイティブなことです。こう歌えばいいというのなら簡単です。そんな付け焼刃で通じるのなら演出家やプロデューサーに任せればよいのです。 可…

大道芸と宴会

コミュニケーションとは、見知らぬ人、育ちや考えの違う人への説得ツール=言語となります。自分の考えを意識化して、言語化して伝えなくてはいけないから、言語=論理になるのです。 ステージも、この個と説得する相手としての客の対立図式です。通りで箱の…

絶対基準

基礎トレーニングについては、声楽をベースとした体、呼吸、共鳴、発声でよいときは、トレーナーに任せています。表現についての問題は、複雑です。今の日本では、さまざまな事情を加えると、なかなか判断ができないのです。 私は「声からの絶対基準」と「表…

歌唱表現と技法のギャップ

解剖学や生理学の勉強をしても“身”につくものはありません。第一線のオペラ歌手やポップス歌手にそんな人はあまりいません。トレーナーとして人に教える時に、学ぶのはよいことでしょう。餅は餅屋に任せましょう。 歌うときは、頭を空にしないと、オーラ、集…

表現と基本

表現と基本ついて、私は、いつもヴォイトレの念頭において考えてきました。まとめたのを音楽之友社から発刊しました。ここでは、緻密に述べてみたいと思います。 一つのトレーニングをていねいに説明すると、これは何に根ざしていて、という基本と、これは何…

インプロ

以前、黒人トレーナーとワークショップを行なったことがあります。そのとき、彼は、インプロの即興劇から入りました。勉強して、歌いこなすためにステージに立つという日本では、インプロの大切さは、気づきにくいということなのでしょう。今はプロでも、カ…

どうしたいのかを決める

「みんなは」「まわりは」「トレーナーは」ということに関して、大半のことは、受け入れておくだけでよいのです。それよりも、「私はー」が肝心です。それを導き出さなくてはなりません。アプローチとして、他の人や他の作品から好ましいものを選んでみまし…

表現の創造

表現の創造の厳しさを知ってか知らずか、多くの日本人は目をそらし、習得に満足する方向にいきます。 音楽は楽しいもの、楽しむもの、確かにそうです。それゆえ、私も関わり続けています。 しかし、同時に厳しいものです。表現が、その名に足るとしたら、我…

創造のためのレッスンのためのことば

「あなたはどうして、そう弾きたいの ことばで語ってごらん」 (アイザック・スターリンのレッスンより 諏訪内晶子さん) 「日本の音楽家は、『先生の言われた通り』としか答えない。 「なぜそう弾くか、ことばで説明できる人は少ない。聴衆も情緒的で語るこ…

踏み出る

誰でも、まわりとうまくやっていきたい、悪くいわれたくないと思うのは、あたりまえでしょう。しかし、人に寄っていく人は、そうしている限り、自分の力では何もできません。これは、どこでも人が集まるところに、必ずある光景です。 そのため、もう一歩踏み…

世に問う

音楽や歌は、実力のないタレントでも、人を集めたり稼いだりするツールとして、安易に使われてきました。健康のためや友だちづくりのため、コミュニケーションの媒体として、使うのが楽、加工しやすくごまかしやすいからです。音楽に親しむ人がこうした効用…

歌での感情表現は、ブレスで構成する

歌の音楽的構成での見せ方についてです。ここでは無駄な感情移入や雑な表現は整理しなくてはなりません。ドラマの起承転結のように、多くの歌は、4つに分けていくとわかりやすいでしょう。(4ブロック、4フレーズ×4)ピークに対しても、歌い手の感情を入れる…

感情より、魂、心を

歌が感情表現を必要とするとは限りません。歌を音楽的に捉えるなら、バイオリニストやピアニスト以上の感情は、投入すべきでないと思います。声はただでさえ、感情的なものだからです。しかし、発声技術や音楽性に乏しいヴォーカリストでも感情の伝わる声や…

オリジナリティの価値

歌のオリジナリティは、あなたの持ち味を生かせるかどうかなのです。 はじめてやったからとか、他人と違うことをやるのがオリジナリティというのではありません。人と同じことをやりながら、そこに埋もれず、その人らしさが光る、というのが、本当のオリジナ…

好きの限界

「自分の好きにやればよい」という人には、それでよいでしょう。ただ、私に接する人は、好き嫌いを超えて、最高のもの、自分で気づいていない本当の才能を引き出すことを求めてきます。 私も長時間、年月をかけたら、誰でもできることよりも、その人しかでき…

ステージとヴォイストレーニングとは分ける

トレーニングとステージとは、分けてください。トレーニングは、結果として表現に反映されてくればよいのです。この場合、“表現”というのをどう定義するかです。私は、立場上、音声表現は声の応用形の一つとしています。応用(歌やせりふ)は、何も考えず思…