夢実現・目標達成のための考え方と心身声のトレーニング(旧:ヴォイストレーナーの選び方)

声、発声、聞くこと、ヴォイストレーニングに関心のある人に( 1本版は、https://infobvt.wordpress.com/ をご利用ください。)

2018-12-01から1ヶ月間の記事一覧

直観力

何でもあるからよいというのではありませんが、私は、声については、どれが正しいとか間違いとかいうものでないと思っています。 研究所としては、どれだけの方法やメニュ、考え方があるか、そして、どのように世界や日本で行われているのかを明らかにしてい…

「○○流」と言う自己流と組織の盲点

問題を個々に受け止めず、○○流(自論、考え)で押し通すトレーナーもいます。学問であれば、これは独善に陥りますが、ビジネスや舞台では、それもありです。原理がわからなくても、現場で効果があがればよしとすることもやむなしだからです。商品開発でも、…

包括する

私が早くから本を出し、ロングセラーやベストセラーとなったこともあって、研究所には多くの人が来ました。それだけの人がここに関係したわけです。 「私よりもできる」と思ってトレーナーになった人もたくさんいます。それはよいことです。でも、アーティス…

トレーナーの手腕

レッスンの料金や時間や、制度や体制などは、本来は、大した問題ではないのです。本人の志ほど、決定的なものはありません。本質や先見力、感性の働かなくなったところにヴォイトレをしてみても先はないのです。そういう人財を見抜き、集中して育成するのに…

ヴォイトレの研究所の成立

ヴォイトレを中心において、その一方に、心と体をもつ―人間という、人類の芸道に共通する体(呼吸)という器があります。そしてもう一方には、国を越えて世界に、時代を越えて永遠に、価値や感動を与える表現という作品があります。 私が研究所と名付けたのは…

1万人に1人

私は、最初にアーティスト、タレント、芸能人、落語家の師匠やお笑い芸人、プロの声優、アナウンサーと、対することになりました。先見性のある、勘のいい人は、畑違いとも思われる分野から、この声の活動に、積極的に関わってきたからです。 私はアーティス…

市場とその声の研究

研究所では、声や表現の研究をしてきました。本格的に研究体制が整ってきたのは、ここ十数年のことです。 1.日本のプロ歌手の個人指導 2.一般の人との養成所式グループレッスン、劇団の指導、ワークショップ、レクチャー 3.声楽家を中心としたプロのトレーナ…

声のプラシーボ効果

声は、心の問題、プラシーボ効果でも大きく左右されます。いつもわかりにくい問題です。 私も「トレーニングで、そういう声になったのですか」と、よく聞かれます「そうだ」とも、「違う」とも言えます。 日常に生きている中で、使うものが他人と違うレベル…

横隔膜の克服

「横隔膜で呼吸を動かせない」とか、「喉頭筋がうまく動かせない」などと言う人もいます。喉もかなりの個人差がありますが、よし悪しです。 「喉がよくないから直したい」と言い出す人もいます。直せるものは直せばよいのですが、直せないものもあります。直…

理論、ことばの無力さ~声帯振動

研究所にある、たくさんの声の測定器材を、PRのためには利用していません。そんな程度のものだからです。 最近は、生じかじった理論がトレーニングの邪魔している人が、本当に多いのです。自分の成長のためにあるトレーナーや理論(この場合、説明なども)が…

絶対的な時間量

歌い手は、喉のプロであるとともに、音の構成、展開での演奏、イメージの組み立てにおいて、プロであるべきです。音響の完備された時代ですが、科学的、生理学的見解からなされるトレーニングのメニュや方法には、疑問があります。私自身、理由や根拠の全く…

自分で創る

私は一流のバイオリンを入手しないと、一流のバイオリニストになれないとは思いません。一流なら、一流のバイオリンで演奏した方が映えるでしょう。 ストラディバリウスという名器をもつと、その想いや伝統の重さで演奏がよくなるという、メンタル効果がある…

音声学と理想モデルの違い

私が参考してきたのは、音声学です。特に生理学と物理学的でみた喉と共鳴のモデルです。これは、トレーナーが知っておけばよいもので、レッスンでは副次的なものです。ところが、世の中での科学知識重視の傾向で、理論を知らないのは不安だから、知って安心…

研究

私の研究は、ヴォイトレの両極です。 1.心身のモデル、一般的でなく、その人特有なものとして、その中のベストヴォイスを追求する。 2.演奏表現への応用、そのイメージと技術の能力の育成。声は「うまい、器用、正しい」でなく、その人の体、心に合ったオリ…

まねの限界

何でもフリーに聞ける時代になりました。アーティストの音源を聞かないで、トレーナーを見て学ぶだけではよくありません。 学びやすくするためにトレーナーは、体や息を大きく使ってみせることがあります。 そうしたパーツとしてのトレーニングでは、全体像…

一流の見本とトレーナーの見本

ヴォイトレで目指すべき声のモデルのとり方について考えてみます。それを演奏能力にとるのか、楽器レベルにとるのかは、両極といえます。 養成所としての研究所の頃は、歌唱を1フレーズでチェック(コピー、デッサン、フィードバック)、自主トレとして、毎…

日本のミュージカルの難点と克服法

ミュージカルには現実的な対応がせまられます。舞台のスケジュール中心に動かざるをえないからです。研究所には、さまざまな人が来ますが、ここのところ多いのは劇団(ミュージカル俳優で、声楽の経験のない人)です。オーディション対策の若い人に加えて、3…

俳優、歌手の声力の衰え

私は以前、俳優のワークショップのヴォイトレをたくさんしていました。プロの劇団を除くと、大抵はアマチュアで声は一般の人が対象です。となると、状態だけをよくします(大半は一日で完了という時間の制限があります)。 俳優は2、3年目から、しぐさ、表情…

状態の改善の限界

私は、最初から「ヴォイトレは、全体の10分の1」と言っています。あるレベルに行くのに、その10分の1であれ、確実によくなるものがあるなら、大きな糧となります。そうなるようにメニュを与えています。 私の本を読んで、ヴォイトレがほとんどの問題の解決…

絶対量としての時間<しずちゃんの挑戦>

アーティストに、アスリートのトレーニングがもたらすヒントはたくさんあります。教本や理論書をたくさん読んでいたら一流になれたでしょうか。いえ、一流の人に接してみると、彼らが読んでいるのは、精神面を鼓舞するものです。 高いレベルの目標設定、それ…

状態の改善でなく条件の革新

私はヴォイトレを、状態の改善でなく、条件の革新で捉えています。方法では、使い方ということで、声を心身の状態で整えようとするのがヴォイトレの大半です。そこでは、アスリート並みの条件だけがあればよいとなりかねません。心身を平常にすれば全力が出…

ハイレベルと効果の大きさ

日本の声の現状を把握し、欧米とのギャップを縮めようとして研究所をスタートしました。今では、欧米だけでなくアジア、アフリカも含めて全世界と日本、古き日本と今とのギャップということです。 声ですから、歌唱だけでなく、せりふも入ります。俳優からビ…

研究所の30年

研究所は代々木という土地柄もあって、声優、ナレーター、俳優、タレントの対応が増えました。ミュージカル俳優になりたい人も増え、J-POPSの志向が強まったので、外国人やポピュラーのトレーナーを使いました。そして、基礎の必要性を改めて認識して、体制…

ヴォイトレの30年

私はこれまで、著書に、あえて、あまり科学的なことや生理学的なことを入れないできました。 デビュー本で、公にした仮説の元は、10~20代までの実演や経験です。自分が3割、海外や日本の他のトレーナーとの経験が2割、レッスン指導の経験が4割、類書からの…

ヴォイトレリアル

「革新的な試みをしているのに、叩かれないなら、その名に値しない」といいます。いろんなオーソリティにお会いして、叩かれてもいる私ですが、そのことについて。 声の分野は、実質としては、啓蒙期に近いところで、同じようなことをくり返している段階で一…

保留する

方法でなく、一流の感覚、完成の影響下で自分を一時離れることです。捨て、殺し、保留するのです。つまり、()カッコに入れておくことです。 追いすがっては振りほどかれ、また追いかける、一流のアーティストに憧れ、一流になっていった芸人たちの後追いを…

私のヴォイトレ

私のヴォイトレは特殊なもののように思われるかもしれませんが、声の自然に育つプロセスを、一般の人ではなく、一流のアーティストレベルから持ってきているものです。正しいとか、間違いなどはないのです。 私のが正しい方法、他のトレーナーが間違った方法…

「何を」でなく「どう」使うか

ヴォイトレには、いろんな種類のメニュもあります。音程の広いもの、特殊なリズムもあります。それらは早口ことば、演出加工した声と同じです。声そのものの育成の目的から外れていたり、外れた使い方をされているのです。 カラオケと歌唱ヴォーカルアドバイ…

まねるな

歌や声は、一流であるゆえに一流のオリジナリティ、それは、その人なら正解なのを、他の人がやると間違いになるというものです。 野球で名選手の王貞治と張本、野茂、イチローなどのフォームをそのまままねてはいけないのと同じです。 一流になるなら、一流…

次元のステップアップ

声の場合、問題になっているところほど、へたに手をつけないことがよいでしょう。本人がいろいろとやると、くせ(限定)がつくからです。それを忘れて、違うアプローチをしていると根本的な解決に結びつきやすいのです。 コピーバンドでの歌手を目指すと言わ…