夢実現・目標達成のための考え方と心身声のトレーニング(旧:ヴォイストレーナーの選び方)

声、発声、聞くこと、ヴォイストレーニングに関心のある人に( 1本版は、https://infobvt.wordpress.com/ をご利用ください。)

2017-10-01から1ヶ月間の記事一覧

教えることは伝承ではない

ヴォイストレーナーも多くなり、いろんなトレーナーもきます。 声は、相手にもいろんな問題があって、一人の専門家だけでは対処できないものです。私も医者や声紋分析、語学音声学の学者も含めて、情報交換しています。それでさえ、どうしても分からないこと…

トレーニングの目標

かつては、ここに演歌の人も多かったのです。当時は、レッスンのトレーナーは作曲家の人か、クラシックの人しかいませんでした。大体、作曲家が教えていました。音楽を分かっている人があまりいないので、作曲家が自分で曲を作って歌い手に教え、デビューさ…

真の声は迷わない

私は「迷わない声でも間違っていることが多いのに、本人が迷うくらいなら、すべて違うと思った方がよい」、それは「間違っているのでなく、深められていない」と思えばよいと述べてきました。すぐにできて、そのため深められなくなるのが、間違いであるのに…

本当に大切な問題をどのように考えるか

ことばと実際にできている状態がどこまで対応しているかということになると、ことばでのやりとりは、およそ無効です。たとえば、この場合、二つの発声をきちんと高度なレベルで区分けして、できているなら、使い分けたらよいだけのことです。どう活かせばよ…

教え方のレベルでの限界

トレーナーから言われると、疑いもせず信じ込むのはいかがなことでしょう。この積み重ね、師→弟子→弟子の実体を伴わない、ことばだけの口移しの伝達が、真実の成果を損ねていきます(トレーナーの指導法でのことばの限界)。 右によりすぎたのを左に戻そうと…

学び方のレベルでの限界

本を読んだ人の多くもミスを犯します。レベルが違うのならまだよいのですが、明らかな方向違いも多いです。つまり、そこで受け手の才能ともいえる学び手におけるレベル(これは、キャリアでなく、才能、勘のようなもの)が問われてしまうのです(独学の限界…

響き、共鳴をつけるということ

歌うときに、胸の真ん中と軟口蓋を意識して響かせるのか、それとも眉間に響かせて意識して歌うのか。この問題は、歌唱発声について、簡潔にしか答えなかった私の真意を説明するため、意図的に詳しく解説してみます。 教科書的に答えるなら、低い声は胸声、高…

声をそろえる

苦手な母音は、どうしても響かない声になってしまうものです。こういう場合、弱点をなくすより、できているところをより厳しくチェックして、完成させていく方がよいでしょう。他の条件が宿るまで放っておくのも、一つの方法です。もっとも出やすい音(発音…

高音発声法での誤解

高い音が苦労しないで出る人には、ちょっとしたコツで浅く口先だけで響かせて歌っている人が多いのです。そのため、出ている響きが拡散して、まとまりに欠けます。あるいは、やわらかく抜いて高い音に届かせています。どちらも、体の支え、胸での声のないの…

声の高さから考えない

最初は、あまり声の高さということを考えない方がよいでしょう。何かを相手に強く訴えたいと思ったら、声は高くも強くもなります。そして本当に説得しようとしたら、低くなるわけです。それは結果として決まってくるのです。そういうことを方法論だけから考…

自分の「オリジナルの声」とは

プロの鍛えられた声というのは、すぐにわかるでしょう。かつて、声は歌唱や演技の重要な要素として、喉を鍛えたのです。その結果、プロの声となったのです。 声帯や体というのは、誰一人同じ人はいません。それぞれにめざす声も、声の使い方も上達のプロセス…

体格や外国人とのギャップ

演劇の日本語は、欧米からみて音楽的なものではないために、日本語とまったく違う発声をしなくてはいけないと考えている人もいます。これは、おかしなことです。 歌での外国人との違いの何よりも大きな原因は、日本人の今の音楽が、欧米の言語にベースをおい…

話す声と歌う声の違い

話す声と歌う声が違うのかという問いは、何で分けるかという基準と定義で変わるだけのことです。歌は音域やリズムを生かすように、話す域よりは高めにとります。 発声は、声がきれいに響けばよいと考えます。すると、歌っていて何を言っているかわからない、…

才能と勘

何ごとも、才能がいります。誰でもなんらかの才能はあり、それを生かせる人生は輝きます。才能をものにするにも認めさせるのにも、それなりの努力も必要です。 しかし、それをとことん試すための試練も与えられずに、楽しくやっているうちに歳月が過ぎ、才能…

トレーニングで声は変わる

トレーニングをすれば声も歌もよくなることを私自身、結果として、出してきました。しかし、それを世の中の人が必ずしも求めているのではありません。 あなたの声も歌も身内以外、誰も求めていない。人々は、自分にもっともパワーを与えてくれる人の声を求め…

ギャップを明確にする

私がベテランのヴォーカリストとレッスンするときは、ギャップを明確にするそのために、わざとテンポダウンやフレーズを伸ばしたり、大きくしてもらったりします。すると、本人の限界がみえてくるので、そこを強化し器を大きくします。 たとえば、フレーズ間…

間違えないトレーニングをするには

人生、二度と同時期を試せません。よく、「ずっと間違ったトレーニングをしたが、やり方を変えたらうまくいった」という人がいます。私にも、そう感謝してくれる人もいます。しかし私自身、誰よりもいろんなことを試し、続けてきてわかったことは、誰もが同…

自分の歌う声の適性と好きな声が違うとき

ヴォイストレーニングは、自分のベストの声を出すための探究と鍛錬です。嫌な声は発声の理や使い方からそれていたり、磨かれていないことが原因です。それをトレーニングしていく。それでも好みに合わなければ、私はやはり持って生まれたものを最大限生かす…

うまいのに感動しない理由から考える

「新鮮で、おもしろく」となるためには、その人個人の魅力や持ち味があること、さらに、「すごいもの」となるには、高い音楽性が必要です。歌い手が伝えるのは、声や歌でなく、それにのっている思いであり、音楽として作品に値するイメージや感覚です。

感動するための3つの要素

私は、才能とは「入っているもの以上によいものが出てくること」と思っています。よいものとは、「新しいもの」「おもしろいもの」「変なもの」、そして「すごいもの」です。音楽の中でことばが使え、人間の声で表現する歌は、絶対的に強いのです。しかし、…

うまいのに伝わらない

私は、うまいのに何となく腑に落ちない、伝わらない歌をたくさん聞いてきました。多くは本人も知らないまま、真似が抜けていないからでした。もちろん、真似ていなくても(CDなど聞いたことがなくても)そっくりになってしまうこともあります。音楽をすぐれ…

オリジナリティの価値

歌のオリジナリティは、あなたの持ち味を生かせるかどうかなのです。 はじめてやったからとか、他人と違うことをやるのがオリジナリティというのではありません。人と同じことをやりながら、そこに埋もれず、その人らしさが光る、というのが、本当のオリジナ…

まねのタイプⅡ

◇日本のシャンソン風、ジャズ風・・・格好ヨサソウ、インパクトがない、“たいくつ” 上品さや気品を上っつらだけをまねた、自己陶酔っぽい歌い方です。 中途半端に声楽家離れしない人や役者出身者に多いのが特長です。 それで通じた昭和の時代は、古く遠くな…

“まね”のタイプⅠ

巷によくみかける歌い手のタイプをあげておきますので参考にしてください。 歌には、自分の表現を自分の呼吸で声としてとり出すことが基本です。 作品は、リアリティ(立体感、生命力)に、あふれているかどうかでしょう。 しかし、次のような場合でも、状況…

まねにならないチェック法

楽譜通りに伴奏テープをつくり、オリジナルを聴く前に自分で歌いこなしてみるような練習も効果的だと思います。似てはいけないが、結果として似ているのはかまわないのです。一つの歌を、解釈をして表現する方向は、あなたがすぐれていくにつれて、プロがイ…

イメージと構成力

曲を受けとめ膨らますのは想像力、自分の思いを声として展開するのは創造力、その2つの不足を補うことです。音のつなぎ方一つから、いろいろとアレンジして表現する練習をしましょう。 似ていくなら、あなたの存在価値、歌の作品価値がありません。どれだけ…

好きの限界

「自分の好きにやればよい」という人には、それでよいでしょう。ただ、私に接する人は、好き嫌いを超えて、最高のもの、自分で気づいていない本当の才能を引き出すことを求めてきます。 私も長時間、年月をかけたら、誰でもできることよりも、その人しかでき…

論理的につめてメニュをつくる

二つ以上の問題が矛盾していることをつかめば、そこにチェックのためのメニュー(認識)と解決のためのメニュー(トレーニング)ができます。 7.対立させられる二軸に対しては、論理的にその間にメニューを詰めていくと解決に近づく。少なくとも、問題がよ…

トレーニングの考え方

8.正誤ではなく、できたら、あなたが惚れ込むだけのものにする。 それで終わるのではなく、すべてはそこからである。 9.トレーナーにつくのは、問題をはっきりとさせ、解決の糸口をつけるためである。 自分自身で問題を自覚できるようになることと修正でき…

万能なトレーニングを考える

1.トレーニングは、器を大きくし、可能性(限界)を広げていく。 歌は伝えるための器のなかで切りとり、作品として最高のものに編集していく。 花壇づくりと活け花のような関係。 2.どんなメニューがよいかは、目的にどう結びつけるかで決まる。目的に結び…