ヴォイストレーナーも多くなり、いろんなトレーナーもきます。
声は、相手にもいろんな問題があって、一人の専門家だけでは対処できないものです。私も医者や声紋分析、語学音声学の学者も含めて、情報交換しています。それでさえ、どうしても分からないことがたくさん出てきます。
およそ多くのトレーナーは、自分がやってきたことをやればいい、自分がやれたから、他の人もできるだろうと考えます。
しかし、十年くらいやっていれば、実際にはそうではないということはわかるでしょう。10年、20年見ていると、結果が出てくるからです。
プロになりたい人にとっては、歌がうまくなるとか、声がよくなることでなく、結果ということであれば、プロになれたかどうかに帰結するのです。
少なくても自分レベルで基本ができている人が、千人くらい出てきたら、1ステップ上にノミネートされるというレベルで私はやっていました。
試行錯誤で体制を改めつつ、いつも変えていきます。
個人レッスンでやっていますが、歌のヴォイストレーニングの割合が半分、役者さんや声優さん、あるいは一般の人のほうが声に関して厳しく求めるようになってきたのを感じます。