2025-01-01から1ヶ月間の記事一覧
メニュや課題を変えるよりも、その使い方を変えるほうがより精査することができます。何度も同じことを繰り返して、基本を深めていくのが、本当の学び方です。
単調になったり飽きてマンネリ化したりするのは、よくありません。 それなら違うものをやってみたり、新鮮に感じるものをやったり、 切り替えてみましょう。
どっぷりと練習の中にいると、位置づけがわからなくなってしまいがちです。 突き詰めてやろうと思っても、その感覚で麻痺してしまいます。 一つのことばかりやっていると何も気づかなくなったり飽きたりします。 それはチェンジの機会です。
行き詰まったときは一度離れてみて、改めて、見てみることです。 声や歌は、半年ごとに聞いてみる、違う場所で聞いてみる。 そのときに、また違う気づき方をしていくのです。
あまりに声のことを専念して、そればかりやりすぎていると、 全部をそこで判断して見えなくなってきます。 どんな世界でも同じではないかと思います。
何が人を引きつけるのか、なにが効果として表れるのかということを知っていきましょう。 オペラや声楽の人が、ポップスでは駄目なのでなく、発声に頼りすぎたことから抜けられないのです。形だけの基礎に執着してしまうのです。まわりが評価するからです。
ヴォーカルでも、発声と歌唱の技術で歌っているような人は、 音楽を勉強したからといって、表現ができるわけではないのです。 表現こそ学ばなくてはならないものです。いや、つくりだすのです。
シャンソンなどから入った人も結構いました。 でも本当のところ、オリジナリティを獲得できなかった人がほとんどです。 そうしようともしなかったのでしょう。 フランス人でも簡単には獲得できないわけです。
普通で歌ったら正しくきれいにうまく歌えるところでも、 他にこんなパターンがあるのか、と気づくことです。 まず、優れた人のオリジナリティを研究するとよいでしょう。
歌が本当にうまい人、声がよいヴォーカリストをまねても、 あるところからは、なかなか勉強になりません。 味のあるヴォーカリストは、どう、その味をだしているか、 それはまねても参考までです。似るのを避けるためです。 そこは練習にはならないのです。
あまり短すぎると呼吸や歌をどう伝えるかの練習にならないので、 何パターンかぐらいつくっておきましょう。 そのうちの2つくらいをじっくりと育てていく。 声を音として精錬させていくという練習がよいと思います。
難しい課題をこなそうとするより、 曲のほんの一部分、半オクターブで4フレーズくらいを課題にします。 そして、つくることを知ってください。 すると、見えてくるものがあるでしょう。
歌い手は、自分の声の音色をどう選ぼうかとか、どう置こうか、 効果的にするにはどうするかに、散々頭を費やすことです。 なのに音が正しいか届くかとか、メロディからそれていないか、 などというところに頭を使っているようでは、困ります。
楽器のプレイヤーは本当は、音楽的な展開がわかるはずですが、 歌に関して、そういう見方は、日本の場合は、あまりにもされていません。 歌の声も楽器の音としてみることでしょう。
せっかく自由になりそうだと思っても、 本人も気づかずお客さんも期待せず、見逃しています。 もったいないことです。 そこを逃さず、表現しなくては、進化がありません。
自由に歌えるような状況ができてからが、おもしろいのです。 日本の歌やミュージカルで、 さっさと歌いこなしてもあとに残していかないのが目につきます。
シンプルな曲、名曲といわれる歌ほど、だれでもよさはわかるのに、 そのよさを出そうとすると、大変なものです。 だからこそ、練習課題に適しています。
いろんな工夫を歌い手はしています。 エンディングで決まるか決まらないかが決めてとなるのが、ほとんどでしょう。 でも、やりすぎるといやらしくなるので注意。
練習のレベルで、最初の2フレーズでうまくかけあっておくことから学びます。 それだけのところで、どれだけ完璧にするかということです。 それができれば、いろんな自分のパターンが見えてくると思います。
最初の2行のところで、歌が表れる舞台を作っておいて、 そこでお客さんが、その時空を超えたところで聞くことができる、 そうしたものが出ていて、 そこに声をおいて最後までもっていけたら最高です。
歌は難しいし、最初は、なかなか練習にもなりません。 短いフレーズで徹底的に基本を身につけましょう。 いろんなものがわかってきたら発声の練習にもなるしリズムの練習にもなります。 そこまで頑張りましょう。
曲は、楽譜を頭にいれるわけでなく、曲を身体に入れるのです。 音をとっていくだけでは、楽譜のところに 情報がなくなって単純になってしまいます。 それを歌い手はよみがえらせなければいけません。 あるいは作曲家が考えなかったような、ずれをつくっては …
どうずらしていくか、ずらすことが鈍くなって心地悪くなるのではなく、 正確なものよりも心地よくなり、ずれをつくるのです。 歌唱、演奏に必要なリズム感も音感も、楽譜通りという雑なものではありません。
気持ちでもっていって、それが声で表れていけばいいのですが、 歌は音楽ですから、リズムもテンポもメロディも言葉も、正確さというのはあります。 それが無意識のうちにキープされないとなりません。 そこからは、音楽の演奏としての歌唱で、ピアニストの演…
言葉と音色をわけてみてください。 もちろん、そこをいったりきたりします。 そのうち、いい塩梅でミックスされるでしょう。
ただ歌い上げていくだけでは、一本調子になってくるし、 それでテンポを守ろうとしているようになってくると終わりです。 発声の練習ではいいのですが、感情がですぎるのも、あまりよくありません。
短いフレーズで2行くらいだと、接点がつきやすいので、そこで練習しましょう。 1曲全部になってくると、大体は、声で歌わされているみたいになってきます。 声が目立ちすぎるのもよくないし、間が抜けてしまうのもよくないです。
腕で水をかいているときに進むのではなく、かいたあとに進む。 その緩急がつけられない人は、どんどん疲れていきます。 音楽も強拍で吐いた部分の反動で、どのくらい乗っていけるかということです。
たとえば、水泳で飛びこんで、すぐに腕でかき出すのは、 飛び込んだ速さで進むのを妨げることになってしまうのです。 速い人ほどバタバタやらずに、 どのくらい自分が流れに乗れるのかということに集中します。
テヌートやレガートで、息でひとつの音をとったら、 それを伸びるところまで任せていくわけです。 保っているところで歌ってしまわないことです。