2022-10-01から1ヶ月間の記事一覧
目標をもつことを急ぐあまり、他の人のようになろうとしたり、他のところへ属して頼ろうとなってしまうケースは多いものです。「プロダクションを紹介して」などというのも、その病の一種です。 レッスンと同じことで、教える必要のある人は、教えてもわから…
一回のレッスンでもわかる人はわかると私は思っています。 ただ、いろんなところで学んできた人ほど、基礎の基礎を入れていないのに、頭で考えて、わからなくなっていることが多いようです。 トレーナーは、神ではないのです。 そのトレーナーのひいた路線に…
今、持っている条件そのものを変えなくては、大して上達しません。 そのベースである器が大きくならないからです。 それを行うのが、本来、基礎トレーニングです。 ヴォイトレそのものは、将来のために行うものですが、将来は将来、今は今として、結果を出す…
およそは、最初にトレーナーの思う路線が引かれ、そのトレーナーの価値判断に基づいて声が慣らされて出てきます。これは、まねの上達法と同じです。 まねをさせると、即効で、伸びることも珍しくありません。 早ければ、数日、遅くても1、2年で、かなり鈍く…
好かれるのは、よいところをみつけては褒めてあげるトレーナーです。 しかし、それだけでは、クライアントが心地よくなっても上達はしません。 声も人も育たないのです。 こと声となると、メンタルや暗示、イメージの効果が大きいので、急に2、3割もよくなっ…
私は、相対的に比べて、判断をしています。 それが仕事でもあるのですが、柔軟に取り扱わないと固定観念にもなるので いつも考えています。 一流のものと、比較するとネガティブになりがちだからです。 よくないところをよくするのが練習ですから、 そこにこ…
一つのことが全てで、全てが一つにつながっているというのが、全能感です。 私は、声で、それを個=孤として感じてきました。もっとも印象に残ることには、いつも声が関与していたのです。これは当然のことでしょう。 人が関わっていくことの大半は、声で介…
「指月の指」とは、禅語です。 月を指した指は、忘れるようにということです。 悪いほど偉ぶるのは悪人だけと思っていたら、病人もそうらしいです。
幼いころ、自分を超えた存在は、親でした。次に社会の先輩、学校の先生などになります。 そう考えて顧みると、今の自分のこともわかりやすくなります。 そのとき、自分が判断せずに、見たり聞いたりしていることは、しぜんに身についているのです。しかし、…
ステージでの声は、日常の中でも人と会うとき、 また、全てにおいて通じる声でありたいものです。 準備して完成度を少しでも高めていきます。 声の表情に気持ちは、出ます。声に対峙することです。 鼻歌からでも、かまいません。 不安があっても、いつも今日…
充分に吸えない人、吐けない人が多くなっています。 よくない声を出してみる。 よいと思う声を出してみる。 そして、チェンジする。 声をとりまく環境を変えていきましょう。 それは、違う場へ行けばよいのではありません。 相手に自分への認識を変えさせて…
呼吸に専念する、 これは、行動から心を変える一例です。 足先からほぐす。 重心を落とす。 そして、全身から出す声を目指しましょう。 声そのものは、一人ひとり違います。 ですから、個性そのものといえます。
自分の声の問題を整理してみましょう。 喉の痛み、声枯れ、高音域が出ない 声量小さい、聞き返される、通らない、細い 声がこもる、幼い、不明瞭な発音、 など、何でもあげてみましょう。
声で説得する、声で本音を見抜くなど、 声の勉強をすると、コミュニケーションにおいて、大きなアドバンテージとなります。 人は、声で値踏みされてしまうものです。 声のマイナス面は、明らかにハンディキャップになるのです。 不安で頼りない声の人には、…
声が出やすくなると話し好きになるものです。 歌も発声も、それ自体、ポジティブなものです。 それは、一歩、前に踏み込んでいるからでしょう。 心身によいのは、姿勢、呼吸、発声にあらゆる心身能力が一体として使われるときです。 健康づくりも兼ねられま…
歌の発声から話に入るのは一段上から切り込むことです。 これまでの話し声を離れて、少しパワフルな声を感じることで、声に必要な要素が整っていきます。心身の力が加わるので、しぜんと一段上のスキルが身につきます。 カラオケの歌唱では、話し声と同じく…
声は、自信、意欲、本気、気構え、誠意、信頼、情熱、心、気持ちを伝えます。 自分の声は自己流の発声、くせの塊です。 自ら習得していないし、習得するものとも思っていないからです。 そのため、素顔のまま、いや、髪ボサボサ、ひげボウボウで人前に出して…
自分の声を聞いて、逃げ出したくなるのは、マイナスの現実を前にしたときの自己愛です。 ある実験では、声を褒められた人は、自分の声の録音を聞くことを嫌わなくなるといいます。 「ハロー効果」と「栄光欲」ということです。 今は、モニタリング社会です。…
「人は、声とともに老いる」 これは、アメリカの医学者、ウィリアム・オスラーの「人は、血管とともに老いる」のことばから、私が仮借したことばです。 声帯への補給路は、一本の血管ですから、血管と声とは深い関係にあるわけです。 血管は、体中に10万mほ…
ときどき、学生さんの就活や面接でのヴォイトレを引き受けることがあります。 ビジネスや公式の場では、よそいきのことばと声を使うので二重に難しくなるのです。 外国語で話すようなものですから、そんなに簡単なことではありません。 しかし、初舞台と同じ…
赤ちゃんは、腹式呼吸と大声の発声の見本として、よく取り上げられています。小さな体であれだけの大きな声が出るところで、体、呼吸の使い方の一体の感じの例として、最適なのでしょう。でも、喉声ですから、よい声とはいえないでしょう。 似た例では、ライ…
小さな体でも、赤ん坊の声はよく通ります。遠くまで聞こえます。その声量にさえ負けているのなら、学ぶことはそこにあります。しかし、その声を出せるようになったところで何ともなりません。 小さな体でも、あれだけの声を出せるのだから、私たちはもっと大…
トレーナーの指示に従って行っているうちは、なかなか主体的になりにくいものです。 強い口調で強いられたら、その通りに行っていても、どこかで反発したり偏ったりしてしまうのが人間です。人には、自他の区分があるからです。 一方、自らが感じたり思うま…
気持ちよくなり、気分がよくなり、体も表情もほぐれてきたら、表情も微笑んでいるようになるでしょう。こういう状態でトレーニングを行うのが理想です。 頭、顔、胸、腰、手足、その指先まで触ってみましょう。そして全身のつながりを意識するのです。ほぐれ…
丹田を重心のように考えてもよいとは思っています。ただ、重心は、移動できます。上下左右、前後にも動きます。足を開いて左足に体重を移すと重心もそのまま移動するわけです。この動きからでも、いろんな感覚、センサーの能力を深められます。 揺らす、揺れ…
呼吸を主体とした声のコントロールのために体の感覚を深めましょう。 日本では、古来、呼吸の中心、ひいては、歌やせりふの源を丹田と表してきました。丹田呼吸などと言われて、多くの人が継承してきました。 しかし、そこから、方法が派生していくと、偏り…
どのメニュも、回数や行うテンポは、あなたが決めてください。そのときの状態に合わせて決めるとよいでしょう。そうして、トレーニングを主体的にしていきます。 毎日、決まった回数がよいと思うなら、それでかまいません。 ローテーションは、一定期間、同…
首筋が立つ、これは、胸鎖乳突筋のことですが、怒ったときや悲しいときに目立ちます。 首が緊張しているのです。その状態は、発声によくありません。 首筋をほぐします。首を上下、左右に動かし、左回り、右回りと回します。
頭を使うと緊張して疲れ、眠くなったりあくびが出ます。 それは、身体としての頭=脳を守るためです。 しかし、熱中して集中しすぎたり、ストレスで疲れすぎたりしていると、そこに気づかないまま疲弊してしまいます。 両手を伸ばしてあくびをしましょう。そ…
普通の体での不しぜんなことを自然にするには、“普通でない体”にするしかありません。感覚やイメージでもかなり変えられますが、徹底した差はつきません。 このあたりもまた、目的とどのレベルを求めるかによります。 他の才能があれば、あるいは、他の才能…