夢実現・目標達成のための考え方と心身声のトレーニング(旧:ヴォイストレーナーの選び方)

声、発声、聞くこと、ヴォイストレーニングに関心のある人に( 1本版は、https://infobvt.wordpress.com/ をご利用ください。)

15.役者/芸人/声優/ミュージカル俳優/アナウンサー

ルッキングの限界

ルックスやスタイルなど、人前に出て、何か他の人との違い、魅力を感じさせる要素が、日本では重視されます。いわゆるタレントやアイドルに向くタイプです。 クラスだけではなく学校やその地域でモテる、カワイイ、キレイ、カッコよいなどです。 しかし、そ…

業界のニーズとトレーニング

この業界の体質として、早熟で器用であるようなことが求められます、つぶしが効くことからです。若く何でもそつなくできる人が、安く使いやすいからです。 20代では、そういう人の方が目をかけられることが多いのです。 しかし30代40代となって残っていくの…

チャンスは活かしつつ

日本の業界においては、実力よりも早めに出て、顔と名前を売った方がよいという昔ながらの体質がずっと残っています。ですから、出られる人は早めに出ることです。 ただし、なんとしてでも「基礎力を徹底してつけることを併行させていくように」と言っていま…

ぶれない

オリジナリティに根ざした基礎がぶれてしまうと、成長できません。 トレーニングをする暇もないし、出力だけで追われてしまうのです。マルチタレント的な素質の方が優先されてしまうのです。 せっかく、喉や音楽性に恵まれた人も、ほとんど可能性を伸ばすこ…

アジアと日本☆

ミュージカルなどの現場に行くと、出演者に中国人や韓国人が多くなっています。オペラにおいても同じです。 欧米で日本人の歌手をみるのは稀です。二期会で3,000人近く、藤原歌劇団も3,000人ぐらいいます。それでも、欧米での活躍は、韓国人や中国人にまで及…

教師の声

総じて、今の教師は、たっぷりした豊かな声の人が少なくなったように思います。冷たく硬く、かすれた声が多いようです。 女性では、細い声、胸と喉を絞めつけた声、胸を吊り上げて固めた声も目立ちます。それは、昔はソプラノで、かん高くきれいと言われてき…

玉三郎の声歴史☆

坂東玉三郎は、14歳で玉三郎を襲名しました。そこから10年間、変声期で、お客の前で声を出せるようになったのは、22、3歳からで、本当に声が出てきたのは30歳くらいから、と述懐しています。 ついでにですが、「方式にかなった声は決して芸術的とはいえない…

メンタルの問題

その人の体質、性格、ものの考え方、おかれた環境などを探るべく、私自身、最初はメンタル、次にフィジカル、そしてスピリチュアルへの勉強で補充してきました。一般の人や若い人、年配の人が来るようになったことが背景にあります。 もう一つは、増えてきた…

全身から学びとる

自由と言うと勘違いされることもあるので、もう一つわかりやすい例で言います。役者なら、練習で大声で全身で笑うこと、本番ではその眼の動きを知って、無表情でも眼だけで笑えること、これがレッスン=トレーニングと本番の違いになります。日常でできる人…

自分に合ったやり方

声の弱かったために、丁寧に丁寧に声を扱っていた平幹二郎さんと、強く出し、潰しては強くしていった仲代達也さんの話をときおりします。自分に合ったやり方を見い出すこと、知ること、選ぶこと、そして、つくることです。ヴォイトレも、表現と同じ、個性と…

喉の疲れの蓄積

「個性のある声」で「高いところ」までもっていく、この両立が、今やレッスンの現場での最大の難関です。役者と声楽的な要素を兼ね備えた、昔の宝塚の男性役スターなどに若干みられた、それなりの熟練度も今や風前の灯です。 プロセスでは、話す声はガラガラ…

俳優、歌手の声力の衰え

私は以前、俳優のワークショップのヴォイトレをたくさんしていました。プロの劇団を除くと、大抵はアマチュアで声は一般の人が対象です。となると、状態だけをよくします(大半は一日で完了という時間の制限があります)。 俳優は2、3年目から、しぐさ、表情…

役者の基礎の大声

劇団などの大声発声練習は、声楽やポップストレーナーの立場から、ほとんど否定する人が多いです。ですが、私は一理あるのと、人によって効果も違うということで、現場と相手を見ずには否定していません。 一流の役者が、そこで確かに声が鍛えられたという実…

役者として伝えてみる

どれだけ歌で伝わっているかは、わかりにくいでしょう。本人自身が、歌で伝わっていないことがなかなかわからないのです。 マクドナルドでの「いらっしゃいませ」程度にしか、伝わっていないこともわからないのです。それではトレーニングにもならないし、ト…

自己実現のための声

私のところには、お笑い芸人だけでなく、若い映画監督や演出家などがいます。ヴォーカルとして声のまねごとの追求する人よりは、求めるレベルが高いのです。やるべきことがあって、それをやるのに声のコントロール力が必要だということに、気づいたのでしょ…