15.役者/芸人/声優/ミュージカル俳優/アナウンサー
坂東玉三郎は、14歳で玉三郎を襲名しました。そこから10年間、変声期で、お客の前で声を出せるようになったのは、22、3歳からで、本当に声が出てきたのは30歳くらいから、と述懐しています。 ついでにですが、「方式にかなった声は決して芸術的とはいえない…
その人の体質、性格、ものの考え方、おかれた環境などを探るべく、私自身、最初はメンタル、次にフィジカル、そしてスピリチュアルへの勉強で補充してきました。一般の人や若い人、年配の人が来るようになったことが背景にあります。 もう一つは、増えてきた…
自由と言うと勘違いされることもあるので、もう一つわかりやすい例で言います。役者なら、練習で大声で全身で笑うこと、本番ではその眼の動きを知って、無表情でも眼だけで笑えること、これがレッスン=トレーニングと本番の違いになります。日常でできる人…
声の弱かったために、丁寧に丁寧に声を扱っていた平幹二郎さんと、強く出し、潰しては強くしていった仲代達也さんの話をときおりします。自分に合ったやり方を見い出すこと、知ること、選ぶこと、そして、つくることです。ヴォイトレも、表現と同じ、個性と…
「個性のある声」で「高いところ」までもっていく、この両立が、今やレッスンの現場での最大の難関です。役者と声楽的な要素を兼ね備えた、昔の宝塚の男性役スターなどに若干みられた、それなりの熟練度も今や風前の灯です。 プロセスでは、話す声はガラガラ…
私は以前、俳優のワークショップのヴォイトレをたくさんしていました。プロの劇団を除くと、大抵はアマチュアで声は一般の人が対象です。となると、状態だけをよくします(大半は一日で完了という時間の制限があります)。 俳優は2、3年目から、しぐさ、表情…
劇団などの大声発声練習は、声楽やポップストレーナーの立場から、ほとんど否定する人が多いです。ですが、私は一理あるのと、人によって効果も違うということで、現場と相手を見ずには否定していません。 一流の役者が、そこで確かに声が鍛えられたという実…
どれだけ歌で伝わっているかは、わかりにくいでしょう。本人自身が、歌で伝わっていないことがなかなかわからないのです。 マクドナルドでの「いらっしゃいませ」程度にしか、伝わっていないこともわからないのです。それではトレーニングにもならないし、ト…
私のところには、お笑い芸人だけでなく、若い映画監督や演出家などがいます。ヴォーカルとして声のまねごとの追求する人よりは、求めるレベルが高いのです。やるべきことがあって、それをやるのに声のコントロール力が必要だということに、気づいたのでしょ…