夢実現・目標達成のための考え方と心身声のトレーニング(旧:ヴォイストレーナーの選び方)

声、発声、聞くこと、ヴォイストレーニングに関心のある人に( 1本版は、https://infobvt.wordpress.com/ をご利用ください。)

アリストテレスの説得論

アリストテレスは、説得の三要素、エトス、パトス、ロゴスと規定しました。エトスは、信頼性を生み出す、包括性、明晰性、勇敢さ、パトスは感情を理解し、共感する、ロゴスは理性的な論証です。

カストラート

ローマの教皇インノケンティウス11世が、17世紀終盤に、女性が舞台に上がるのを禁じました。そこでカストラートが増えたのです。1912年、ローマ教皇ピウス10世が、禁止令を出しました。最後のカストラートの1人が、アレッサンドロモレスキーです。

低声化

声が低くなるのは、テストステロンの作用によるものです。これは、精子の量や質と影響します。ただし、声の低さが、生殖能力の高さを示すことにはなりません。過剰なテストステロンは、精子に害をもたらすからです。

女性の声変わり

10代の間で、女性の声帯は3割ほど伸び、厚みも増します。そのことで、基本周波数は半音3つほど下がるのです。ハスキーになる人もいます。囁く声は、小柄で若いことをアピールします。

吃音を治す☆

英国王のスピーチ」では、言語療法士のライオネルローグが、ヘッドホンでモーツアルトフィガロの結婚を聞かせながら、シェイクスピアを朗読させます。すると、すらすらといえます。自分の声を聞くことができないからです。普通の場合は、逆に朗読しにくくなるのですが、吃音の場合は、これがうまくいくことがあるようです。

似た例で、他の人が唱和する方法で直すことも有効なようです。

喉頭と共鳴☆

喉頭を下げると、声道の長さが伸びます。フォルマント周波数が下がり、低く太い声になるのです。それは体が大きいということで、有利だったのです。

ちなみに喉頭が常に低い位置にあるのは、人のほかに、コアラやモウコガゼルです。犬も吠えるときにそうなります。

猿の言語能力

最近の研究では、猿の発声器官でも、言語を発する条件は伴っていると証明されています。しかし、調音器官をコントロールする認知能力がないと、話せないわけです。

 

喉頭の位置

喉頭が低い位置にあるほど、舌の可動性が高まり、明確な発音ができるのです。

話すときは、毎秒20個から30個の速度で音を変化させることができます。いかに効率的かということです。

フォルマント

呼吸や声帯を支える筋肉の運動と連動して、声道を驚くべきほど速く複雑に動かして、言葉にするのです。その共鳴の違いを区別するのが、フォルマントです。

母音で口の形が変わります。声の高さは声帯で生じています。ですから、発音とは併用できるわけです。

耳の増幅力☆

外耳道と下鼻甲介の反響で、最大で20デシベルほど増幅します。大体4倍になるのです。中耳でも、3つの耳小骨で17倍、30デシベルほど増幅されます。最後に内耳の蝸牛で増幅され、振動が電気インパルスになって、聴神経を経て、脳に届くのです。