夢実現・目標達成のための考え方と心身声のトレーニング(旧:ヴォイストレーナーの選び方)

声、発声、聞くこと、ヴォイストレーニングに関心のある人に( 1本版は、https://infobvt.wordpress.com/ をご利用ください。)

2017-01-01から1年間の記事一覧

音楽スクールとヴォイトレ

次のような出身のトレーナーがいますが、ここでは詳細は省きます。(参考『声優・俳優トレーニング入門』) ・声優出身のトレーナー 発音、セリフ中心 ・舞台俳優出身のトレーナー せりふ、表現中心、身体しぐさとの一致 ・アナウンサー、ナレーター出身のト…

楽器プレイヤー出身のトレーナー

ピアニストやバイオリニストなら、技術の向上がそのまま目的の達成になるでしょう。プロになるのに、音が自由に出せること、演奏技術がすぐれていることがそ必要条件です。それだけで充分ではありません。自分の演奏ができなくてはいけないのです。 プレイヤ…

声楽をうまく使うこと

ポップスの曲にも、声楽の要素はあるのです。藤山一郎さんや淡谷のり子さんの時代あたりまでさかのぼれば、発声一つとっても簡単に真似できないことでわかるでしょう。しかし、今はこのことの理解は難しいと思われるのです。必要も感じないでしょう。 声楽出…

声楽家をトレーナーにするとき

ここの声楽家トレーナーの採用のオーディションでは、いつも人材不足です。 ここで、いくつか、声楽出身のトレーナーに思うところと、実際にお願いしていることを述べておきます。 まず、声楽家出身者はポップスを甘くみています。私から、声楽家にクラシッ…

日本人のポップスで声楽を学ぶメリット

1.高い声がもてはやされている、原調で下げずに歌いたい(そのままコピーしたい方が多い) 2.声量に悩む人が多い 3.上達しているという発声法、呼吸法での基準がある 私は多くの人に声楽をお勧めしています。子供から年配の方に、老若男女問わず、初歩的…

声楽と劇団、ポップス

1.日本の劇団などの養成所の発声練習に使われている 2.日本の多くのミュージカルでは、オーディションなどの歌唱に声楽の基準がある 3.合唱やアカペラ、ハモネプは、特に有効である 声についての悪条件の日本人が、音大にいるうちにも、とにかく声域を先…

声楽の実績

声楽は、確かな実績をあげています。ただ、あまりにも膨大に使われているので、一くくりで述べられるものではありませんが、 1.世界で地域、民族を問わず普及し、ある程度の成果をあげた(歌手やトレーナーを育てた実績) 2.誰もが何年かやると、それなり…

日本人の聞き方

日本人の耳は、 1.母音を聞く 2.メロディを聞く 3.ストーリーを聞く ようにできています。歌からみると、優先順は、3、2、1、ヴォイトレでは1、2、3です。

声楽に学べること

私は今いくつかの面で、歌手だけでなく、俳優や一般の人のヴォイストレーニングにも、声楽の有効性と必要を説いています。 1.声を、曲を、丁寧に扱える(ピッチ、音程、テンポに厳しい)音楽的基礎 2.音楽的な流れ(構成)、ベーシックな流れ(フレージン…

今のポップスに求められることと声楽

以前と条件が違ってきています。 1.マイク、音響技術の進歩 2.ことば(発音)の必要度の低下(テロップ/ライブ化) 3.海外のリズム(沖縄なども含め)の重視 ポピュラーを歌うのに、声楽のトレーニングは、必ずしも必要ありません。 現にJ-POPSにテノー…

高音での発音

ピッチは周波数、発音(母音)はフォルマントが決めるので、ある高さまでは両立できても、それ以上は、ことばは声をじゃまするようになります。声楽の最高高音での発音の正しさは、望めません。 これを役者のように、日本語の発音(ことば)を聞きやすくする…

声楽の影響

欧米から入ってきたポップスやその日本調に変じた演歌は、当初、声楽と切り離せなかったのです。声楽家がポピュラー歌手になりました。これが声楽の発声トレーニングが、日本のヴォイストレーニングのベースとなったことにも影響しているのです。 1.日本語…

声楽の条件

声楽の条件は、日本人には、過酷です。日本人の日常生活をひるがえすものです。だからこそ、おのずとトレーニングになります。 1.オーケストラに声が打ち消されない(声量) 2.遠くの観客にマイクなしに聞こえる(共鳴) 3.原調で歌唱、演奏する(声域) …

声楽を活かす

「声は強くなるのか」というのも、大体において、強くなると思ってよいでしょう。それを共鳴の技術でカバー、コントロールするのでなく、それだけで歌にしようとしたところでおかしくなってきたのです。 声楽は土俵がはっきりしているため、評価の基準がわか…

オペラみたいな発声

よく「声楽をやると、オペラみたいな発声になりますか」と聞かれます。 この“オペラみたいな発声”のイメージを、日本人の中途半端なオペラ歌手が助長してしまいました。 私はダンスでコンテンポラリーをやる人に、クラシックバレエが基本となるというような…

オペラ歌手の課題

声そのものの弱さと、表現力のなさを補うことです。 1.リズム、グルーヴ 2.声の強靭さ オペラ歌手になりたいなら、10代からスポーツで体を鍛えることをお勧めします。三大テノールは、サッカー出身、ドミンゴは自分のチームをもち、パヴァロッティはプロ選…

音大生の課題

ピアニストなども、私は独力でやってきたくせのあるポップスのピアニストよりも、クラシックでリズム感がある人の方が育つと使えると思っています。ですから、音大生とはよく接してきました。 声楽家も、学び始めたときから声を大切にして欲しいものです。声…

音大生のトレーナー

私がトレーナーで採用するのは、100人に1人くらいでしたが、今は推薦でだけ受けつけています。 オーディションでみられた音大出身生の特徴は、 1.ほとんどは大きな声か高い声は出るが、緻密なコントロールがない→正しい音程にこだわる、しかし、今は、大き…

声楽の本当の活かし方

オペラの歌い手、あるいはジャズ、ソウル、ロックでも、本当に力のあるヴォーカリストの声は、体から泉のように滞りなくあふれ出てくるかのようです。そのくらい声が自由に出れば、歌うのに苦労しないし、歌っていても気持ちよいと思う声を目指すというのが…

声楽家のトレーナー

声楽を学んできた音大卒というキャリアで教えている人にも、問題は少なくありません。私自身は、声楽の発声も、声という点では同じであると思っています。ただ、表現のスタイルと、それぞれの要素の優先順位、重要度が違うのです。 特に声域を絶対優先にした…

プロデューサー出身のトレーナー

ステージとCDをつくることが売りになっているトレーナーは、その経験を積むにはよいでしょう。でも、基本の習得に使うのにはほど遠いです。 プロデューサーなら、すでに実力のあるヴォーカリストにはよきアドバイザーとなるかもしれません。しかし、それ以外…

スクールのトレーナー

スクールでは、最初からうまかった人は上達して、少し器用に曲をこなせるようになって伸び悩みます。それ以外の人はたいして変わらないままです。 トレーナーの音楽観や自分の歌の欠点を突きつけられ、自分には才能がないということを思い知らされ、あきらめ…

アーティストのヴォイトレ

アーティストでは、引退でもしないのに、教えている人はあまりいません。プロとして両立できるほど甘くないからです。まず、自分のステージ活動に専念することをお勧めします。ステージの方が厳しいので、教えるのが後回しになるか、ステージが疎かになりま…

安易に始められるヴォイトレ業

指導上ですぐれている、いないの判断は、多くの経験を持たなくては難しいものです。 最近は、 1.歌手への目的をやめ(あるいは、あきらめきれぬまま) 2.食うために他に手段がないから(まともに働くのがいやだから) 3.他の職がつとまらないからとか、ヴ…

ヴォーカリストのヴォイトレ

ヴォーカル出身のプロデューサーでも、日本の場合は、基本的なトレーニングを経て力をつけたヴォーカリストはあまりいないので、その人自身の売りものとなるカラーが共通している人にしか、アドバイスが通用しない、むしろ逆効果となることも多いようです。…

ヴォイトレのアルバイト

もっともエネルギーのいるのは、力をつけることでなく、世の中に出ていくことです。 ですから、私は本当にプロをめざしたいという人に、トレーナーをアルバイトにすることは勧めません。お金が必要なら、他の仕事を勧めます。たとえ音楽の仕事でなくともよい…

歌手兼任、歌手出身のトレーナー

ヴォーカル活動中のトレーナーには、自分の活動と他人のトレーニングの両立の大変さを伝えています。 私は人前で歌うことはトレーナーを選んだときにやめました。私のなかでは歌は決してやめたつもりはないのですが、ライブやコンサートという形では、退いた…

トレーナーの出身別活用法

出身別にトレーナーの得意なところを述べます。私は自分で体現できたことを自分でない他人にも通用させるのに、また自分の直感を客観的基準としてみるために研究してきました。才能ある他人の判断基準を学び、科学的な測定や実証に携わってきました。 トレー…

歌手を育てる人

歌手は歌手をなかなか育てられないということを、頭に入れておいてください。 これまで作曲家、アレンジャー(サウンドクリエイター)、プレイヤー、プロデューサーが、トレーナーの役割をヴォイストレーナー以上に果たしてきたとも思います。 日本の業界の…

ヴォイストレーナーの出身の違い

かつての歌手の育成、声づくりは、作曲家がしていました。坂本冬美さんを七年かけて育てた猪俣公章さんが亡くなった頃、そういう時代も終わったかのように思えます。つまり、かつては弟子入り、住み込み十年でデビューというものでした。まあ、声のよい人を…