夢実現・目標達成のための考え方と心身声のトレーニング(旧:ヴォイストレーナーの選び方)

声、発声、聞くこと、ヴォイストレーニングに関心のある人に( 1本版は、https://infobvt.wordpress.com/ をご利用ください。)

2019-10-01から1ヶ月間の記事一覧

トレーナーとの分担でみえること

ここでは、レッスンの感想レポートをトレーナーにみせています。トレーナ―にもいろんな引き出しがあるので、それに工夫して対処していきます。そして、その力を引出、力をつけてもらうためです。 「自分なりに選んだトレーナーと長く密にやっていくことで、…

トレーナーを判断する力、活かす力

結局、 「誰にでも万能なトレーナーはいない」 「そのトレーナーが自分にとって、もっともよいトレーナーかはわからない」 それゆえ、 「自分自身で判断できる力をつけていく」「なら、多面的な指導を受ける方がよい」 ことになるのです。トレーナーを判断す…

効果の検証

1.効果があったが他のトレーナーならどうであったか(もっと効果が上がった、同じくらいだった、効果が上がらなかった、悪くなった)。 2.効果が出なかったが、(以下同文) 3.効果が出ているが、(以下同文) 私が思うに、9人のトレーナーがだめでも、1人の…

成果、効果とは何か

私は他のトレーナーの能力がなくて、ここのトレーナーや私が、そういうことを全て解決していて有能と言っているわけではありません。正直なところ、ここでも 1.目にみえる成果が出ていない 2.あまり成果が出ていない と言わざるを得ない例もあります。 体験…

表現と基礎との距離

地方からいらっしゃる人について、プロ志望の人、歌の先生に学んでいる人がきます。ここの通信教育で学んでいて、お会いする人もいます。 ときとして、面倒な問題となるのは、声の問題以前にその人の考え方、判断の枠組みの頑なさです。 私は、「声、ことば…

ソロからのトレーナー

問題が多いのは、プロ(現場)から指導者になるパターンです。音大では、まだ誰かに学び、同期や先輩、後輩をみて、その成長や伸び悩みという他人の経験を、共通の課題や同じステージで共有します。ミュージカルや合唱も、そういう経験がもてます(同期と比較し…

トレーナーとしての絶対量

私は、最低で5年間がトレーニングでの実績、レッスンの最初のステップでの判断の目安だと思っています。どの世界でも、3年くらいは、初心者から一歩抜けたところ、一通りものがみえるようになった程度にすぎません。オリンピックであれ、まともなレベルの競…

研究の3条件

スタッフやトレーナーの質とともに、いらっしゃる人の質も大切です。数だけではありません。勤勉な人の声に接することが何よりも大切です。 私たちトレーナーは、そのときの症状のよしあしを診る医者ではなく、将来に向けて力をつけさせることが役割だからで…

事例研究

毎月何十人、トレーナーも入れると何百人とのレッスンでの接点をもつ、この研究所では、日々いろんな問題が生じます。あるものは持ち込まれ検討に、あるものは新たに対策をたて、あるものは改めることを余議なくされています。いつも対処に追われています。 …

最高の作品☆

私は、「歌手も消えて歌が残る」「歌が消えて人間が残る」こういう2つのステージを最高のものとしてみたことがあります。「声が消えて歌が残る」「人が消えて魂が残る」そういうのにあたった経験もあります。ここでの結論は「楽譜が消えて歌が残る」で充分だ…

再生する☆

ある練習曲を 1.覚えて 2.忘れて 3.忘れてもできるようにする 1.自分で演じているうちは、自分 2.まったくの他人を演じているときは他人 3.他人のなかに自分がでる あるいは 1.他人の形を演じる 2.自分の心を入れる 3.他人の心を演じる このように、いろんな…

楽譜からの歌、原型に戻す

よくレッスンで受ける「楽譜通り歌いなさい」も「楽譜をみて歌いなさい」も、どちらも曲が未消化になり、ふしぜんです。 1.楽譜で覚え 2.楽譜を忘れて歌い込み 3.楽譜に戻って完成させる ことです。まさに守、破、離なのです。 この場合、楽譜に戻っても、そ…

歌の音楽面

作曲家や演出家には、歌唱をことばでなく、声が伝わるか、音声が心を動かすかで判断している人もいて、心強くもありました。そういう人もミュージカルや演劇では、妥協の産物か、歌の音楽面は重きをおいていないものになります。不幸なことに、日本では、そ…

固める

日本のバンドのプレイヤーは、ヴォーカルに対し、ピッチやリズムに厳しいわりに、表現や声には、大甘です。それゆえ、私はバンドやオーケストラにヴォーカル不要論を唱えてもいます。 どうも楽器、演奏レベルで歌や声をみていないのです。そのレベルで聞くこ…

アレンジャー

何人かの作曲家やアレンジャーと仕事してきたことは幸いでした。すぐれた作曲家は徹底して論理的な感性をもっています。作曲家のすぐれた作品を、日本ではそういうときに限って、あまり歌唱力のない、声質だけの女性ヴォーカルがくるので、現場は大変です。 …

ヴォイトレの仕事

アレンジャーは、アレンジで効果をつけるのですが、ヴォイストレーナーは声でやるのです。それは、ずいぶんとクリエイティブなことです。こう歌えばいいというのなら簡単です。そんな付け焼刃で通じるのなら演出家やプロデューサーに任せればよいのです。 可…

強化と実現

ほめて伸ばすというだけでは、メンタル面での効果にしかなりません。メンタルの強化でなく、慣れによる自信づけです。そういったメンタル面で足らないからこそ、フィジカル面でトレーニングしていかなくてはいけないのです。 しばしば私のレッスンでは「これ…

日本人の欠点を補う

音符の長さの変化や、表拍、裏拍の変化は重要なモチーフです。欧米に感化された日本の曲では4拍の裏や3拍の裏から入るものも増えました。こういうのは日本人の歌い手にありがちな歌詞、優先の伝え方と矛盾していくので、歌い方でも対立しやすいところです。 …

公式相似形

自分のよしとする感覚、感性を、音符や数値やコードで置き換えるようなことです。そこで私なりの楽譜、音楽の構造の解釈や歌うための公式が生まれました(拙書「裏ワザ」に一部を収めています)。 たとえば、楽譜のオタマジャクシをすべて線でつなぐと、高低…

楽譜の研究

私がもっとも楽譜の研究をしたのは、当初、プロへのヴォイトレを始めたときと、90年代初頭、グループレッスンの初期、すぐれたヴォーカリストの卵たちが集まってきたときです。ともに、歌唱力も発音も、音感、リズム感もすぐれている人を相手にしたからです…

学べるようになる

多くの先生は、「私はそれですぐれたから正しい。だから、それを教える」という立場です。「他の人は間違っているが私だけは正しい」という井の中の蛙で、私は少々困っています。その色を強くつけて、ここにいらっしゃる人も少なくないからです。そういう先…

価値、選択、優先順の判断を変える

何を価値として、どう選択するか、選択したものをどのような優先順でやるのか、それに対してアドバイスするのがトレーナーの本分であると思うのです。ある価値、ある選択、ある優先順は、若く経験のない初心者には難題です。自主性に任せておくと、多くのな…

楽譜は地図

いつまでも遠くの山に憧れていないで山に入りましょう。 楽譜というのは、実際のレッスンに対する、文章のようなものです。山でいうと地図です。地図があると便利ですが、初めて登った人は、そんなものはなかったのです。効率や安全を考えないのなら、絶対に…

読譜について

「音大に行かないとオペラ歌手になれませんか」など、「○○でなければ○○になりませんか」というのは、頭で考えると迷ったり悩んだりするものです。それよりは、やりなさいということです。 楽譜が読めても歌手になれないし、音大に行ってもオペラ歌手になれな…

一段上へ

誰も答えを知りません。答えはまだありません。あなたの求める100パーセントの答えは、どんなトレーナーも持っていません。良心的であると「答えません」「教えません」「教えられません」となるはずです。 それによってできるとかできないとか、99パーセン…

やってみる

先生というのは教えるのが仕事です。「乗り超えなくては上達しません」「自分を向上させる努力こそ、楽しみでもあるのです」「楽しめないなら止めなさい」「楽しいと思えることをしなさい」、その人の体験から答えをアドバイスしてくれるでしょう。それは個…

楽しむということ

歌が楽しいことが第一目的なら、レッスンを受けて、そのレッスンで歌が楽しくなくなる(やる気をなくす)なら、解決法は二つです。「レッスンを止める」か、「レッスンを楽しくする」かです。 レッスンを楽しくするなら、それは「トレーナーに楽しいレッスン…

楽譜とオリジナリティ

楽譜とオリジナリティについて、ときに、こんな質問がきます。 「楽譜は読めなくてはいけませんか」 「楽譜通り歌うのですか」 本当は、ここでとりあげたくありません。なぜなら、どうでもよいからです。悩んでいる人にどうでもいいというのではありません。…

プロからの基準

私としては一流のプロを100パーセントとして、それにどれだけ近づけるか(基準1)、 そこからどれだけ離れても、歌として成り立たせられるか(基準2)、 離れるというのは、一見、点が低くなるようにみえるのですが、それで本家より表現が伝わるとなれば、とても…

カラオケの技術

「技術を超えるものを表現するために技術を究めなくてはいけない」ということです。舞台を超えるために舞台があり、表現を超えるために表現があります。レッスンはレッスンを超えなくてはならないのです。 歌のうまい歌手と心に残る歌手がいます。うまいとい…