夢実現・目標達成のための考え方と心身声のトレーニング(旧:ヴォイストレーナーの選び方)

声、発声、聞くこと、ヴォイストレーニングに関心のある人に( 1本版は、https://infobvt.wordpress.com/ をご利用ください。)

トレーナーとしての絶対量

私は、最低で5年間がトレーニングでの実績、レッスンの最初のステップでの判断の目安だと思っています。どの世界でも、3年くらいは、初心者から一歩抜けたところ、一通りものがみえるようになった程度にすぎません。オリンピックであれ、まともなレベルの競技であれば、経験3年以内では、優勝はおろか、出場できる人は稀でしょう。将棋や碁でも、噺家でも芸者、医術、武道でも、何らかの一芸、一道、一分野で頭角を現すのに、必要な単位は、10年が最小ではありませんか。

 

 専門的な教育を受けずともデビューはでき、勘がよければ現場だけで力がついていく、数少ない分野が役者や歌手です。

 そのため、そこに関わるヴォイトレも軽視されています。トレーナー自身の経験においてさえ、大半は、あまりに絶対量が少ないです。ヨーガの初心者かスポーツインストラクターの1年目くらいのスタンスでやっている人も少なくないのです。資格もないので、入ってきた生徒さんをいきなりトレーナーとして雇うようなスクールも珍しくないくらいです。

 最近はそういう人が、ここにも学びにくるので、あたりまえのことをあたりまえに言うことが多くなりました。せめて、音大を出たくらい、といっても、音大を出たくらいでよいと思われると困るのですが、3、4年くらいは、舞台や社会経験をも踏まえてほしいです。他人の指導を受けたり、指導者の横で学ぶ必要があるように思います。