夢実現・目標達成のための考え方と心身声のトレーニング(旧:ヴォイストレーナーの選び方)

声、発声、聞くこと、ヴォイストレーニングに関心のある人に( 1本版は、https://infobvt.wordpress.com/ をご利用ください。)

2021-09-01から1ヶ月間の記事一覧

トレーナーの違いを取り込む

レッスンを引き受けると、今、私は2人以上のトレーナーをつけています。となると、大体、どちらかのトレーナーの方がやりやすいし合っているとなります。そういうふうに違いが出てくるからよいのです。そのときに、今の自分の判断(多くは好き嫌い)で異なる…

わかるとき

しかし、なぜ、人は歌わなくなったのでしょうか。人は音楽、歌を聞かないのでしょうか。 人間の声とは 生き物の声とは 問いは尽きない、ゆえに、声の研究なのです。 いつかわかるときがあるでしょう。 出会いの意味は、一瞬にして、世界の構造と営みを明かす…

滅びていくもの

「なぜ時代劇は滅びるのか」(春日太一著、新潮新書)には、歌謡曲と通じる問題が問われています。著者は、時代劇の凋落は、つまらなくなったTVによって1970年代後半、古臭い表現と高齢者向けのジャンルという固定観念が植え付けられたためといっているので…

受け身と研究

20世紀になり、レコードやラジオで、プロの作品を聞けるようになりました。すると、これまで、音楽を素人なりにたしなんでいた人がやめてしまいました。周りの人もプロの演奏を買うようになったからです。お金で作品を買うようになったわけです。 次に、作品…

体、身体、肉感のなさ

トレーニングにおいて「目的―現在」、その間のギャップをつくり、そこを「つくる―みる」で埋めます。ですから、「みる←つくる」、つまり、「みる」、そして、「みたところまでつくる」の順となります。 みた上でつくる人とみえないでつくる人は別です。みえ…

お家芸化

どんな歌もステージにできる日本の演出技術は、向こうから学んでそれを超えたと思います。とはいえ、未だ、形として見えるのは形としてつくりあげているからです。私は世界中、巡っているので、ディズニーシーでは、疑似的なパビリオンより、最初から人工的…

本場、教養主義

これまで歌について、本質を悟る人の不在を嘆いてきました。クラシックには酷評をする批評家がいました。ポピュラー、歌手、歌については、語れる人はあまりいません。批評とされるものを読んでも、紹介やそれまでの成り行きなど、PRといった方がよいものが…

「まさに歌だった」「まさにせりふだった」といえるほどの歌やせりふを、どのくらい聞いたことがありますか。それがあってこそ、せりふでない、歌でない、音楽でないということもはっきりします。チョコなのにチョコでないとしたら、それは何ぞや…といったよ…

例えについて☆

レッスンの指示は、「~のように」と例えでイメージさせるのが、一般的です。外国人の指揮者は、イメージ言語に長けているように思います。日本では、幼児にピアノを教える先生にそういう人がいます。これもヴォイストレーナーに求められる演出家の資質、こ…

トレーナーは指揮者☆

私は指揮者を何人か知っており、そのつてで指揮をしてみたこともあります。有能な指揮者は、全体を時間の流れでみるとともに、部分的にチェックします。瞬間に空間でチェックするのです。 チェックというのは、ヴォイストレーナーと同じですが、私は一つの声…

中秋の名月

8年ぶりの中秋の名月の満月です。スタジオからは残念ながら見ることができませんでした。

亡者と職人

「開運!なんでも鑑定団」(テレビ東京)ではないが、価格に一喜一憂するのはゲームです。価値そのものは違います。ところが、トータルとしてプロデュースして、トータルとして受け取るサービスに慣れてきた私たちは、一つひとつの価値について鈍くなっていま…

感動を与える

私は音楽や歌で人生を変えられた一人ですから、わかるのです。まさか10代からそのまま続くと思いませんでした。 歌は一曲3分で、人の、人類の運命を変えるほどのものです。今さらここで述べなくてはいけないのかと思いつつ続けます。 佐村河内守氏の事件が日…

へたうま

ビギナーズラックでの歌は、技術的な条件は保ってないし、くり返して歌うとすぐに化けの皮が剥がれます。1回目と同じように聴衆が堪能できる2回目ということはありません。歌の実力というのは、1曲で充分わかるのですが、2曲聞くとはっきりわかるのです。他…

危機的状況

今、歌屋音楽の壁(影響力低下、不能)についての問題は、どんなものでもよくなったということが危機的な状況なのです。 よい歌い手がいない、歌がよくないと言いつつ、実のところ、すべての歌がよいという、私の両義性とも似た、いい加減な立場が選択を可能に…

ビギナーズラック

歌でのビギナーズラックは、ときおり目にしてきました。技術もよくないし、洗練されていないのは明らかなのに、皆が感動せずにいられないものとして現出するのです。 プレイヤーの演奏では、めったに番狂わせなど起きません。楽器に触って1年の人が10年の人…

音と声

聴覚は嗅覚、触感に近いもので、深いところにのっています。コーヒーを飲むときは、味覚に嗅覚を伴います。しかし、視覚も関係しています。多くのものは視覚を介して入ってきます。視覚は対象を客体として客観視します。こちらからみて、よいとか好きとか判…

耳を移す

自分の聞き方が何に基づき、どういうスタンスなのかを理解すると、いくつかのスタンスにうつしてみることができます。私、多くの別の分野で価値観の違う人ともやれるのは、それができるようになったからでしょう。その人とは「ここは違うがここは同じ」とわ…

音の聴き方

私は、最初、プロデューサー、作家と仕事をしたので、自ずと彼らの聴き方を学ぶことになりました。そこで自分の聞き方の偏り、あるところに対しての、バランスの悪さや弱点を知りました。聞き方が確立するには、発声がそれなりに身についたあとも丸々10年か…

育ち

昔は、両親、先輩や友人、兄弟の聞いたレコードから好きになって、音楽の道に入ったという人が少なからずいました。「三つ子の魂百まで」です。わからないうちに量として入ったものが基礎となっているのです。 歌手もトレーナーも他の分野のプロと同じく、一…

コーヒーをあまり飲まない人には、コーヒーはおいしくないか、体に合わないのかもしれません。昔、マクドナルドのコーヒーはまずくて、起きぬけや体調の悪いときに飲むと、気持ち悪くなりました。しかし、気にせずに、おいしいと飲める人も少なくなかったの…

言い換えより声の力

よく、「ことばを言い間違えると失礼になる」「ことば遣いでモラルとか好感度アップ」などということがいわれています。知らない人とのメールでのやり取りでは大切ですが、電話でも会話でも、声の使い方やパフォーマンスでどうにもなるのです。無愛想な表情…

歌の分析

歌の分析は、分析である以上、ことばで行うので、いつも歌詞が取り上げられてきたので、そこは私は省きたいと思います。メロディやリズムも楽譜上での解説はなされてきたので、そこも省きます。そんなものは、作詞作曲した人の今日における評価です。歌い手…

マイクがあること

マイクを使わないものは、使うものより、声を支える体に問われる条件が厳しいとはいえます。マイクをごまかしで使わないなら、厳しさのレベルでなく、要素が違うということです。しかし、ごまかしか、効果か、フォローか、テクニックや表現かというのは、厳…

ジャンルなどない

とても困るのは、「自分はどのジャンルの歌が合うのか」とか、「ジャンルが別の発声や歌い方を教えてくれ」と、今でも少なからず言われることです。まだ、具体的な曲名とその歌い手を挙げてもらえたら、それなりに相違点を見出して伝えようもあります。 私は…

バイアス

自分の生まれや育ち、そこで聞いてきた歌とそうでないものとは、受け止め方が違うのは、当然のことです。その時点で聞かなかったとしても、同じ時代の歌なら似ているので、後に知ったとしても入り込みやすい。そんなことで、その人の好きなジャンルやフィー…

歌の存在価値☆

ある状況において、歌えない―そういう体験は、日本でも世界でも少なくなかった。日本でも大きな不幸がありました。しかし、そういうときに、今一度、歌の存在意義を考えてみることができたと思うのです。 私がそのときに考えたのは、自由に歌っているような…

歌なのかという疑問

クラシックの評論家は、伝統をふまえた共通の知識、考え方を基に、先例も踏まえて評価していきます。しかし、私は、過去でなくそのときに起こしたことでしかみないのです。一声10秒でも作品とみるのです。型に囚われた形を守るがゆえ、退屈極まりない歌とた…

声で型になる

人の感情に働くように声が導かれる、するとそれが一つの型となり、馴染むようになってくる。その味わいが細かく分かれて通の人が出てきます。マニアックになると、それについて行けない人は離れていきます。新しい人も入ってこれなくなります。 聴くのがうま…

プロとアマチュア

私は、趣味の人やカラオケ通いの人に伝えたいことはありません。私は、カラオケの好きな人ほどの曲数の歌は知らないでしょう。プロの歌い手も自分の歌を歌っている分、他の人の歌や流行などを歌が趣味の人ほど知らないこともあるでしょう。 どこかの分野につ…