よく、「ことばを言い間違えると失礼になる」「ことば遣いでモラルとか好感度アップ」などということがいわれています。知らない人とのメールでのやり取りでは大切ですが、電話でも会話でも、声の使い方やパフォーマンスでどうにもなるのです。無愛想な表情で、こもった声で何を言ったところで受け入れられにくいし、若くて、はきはきしたことば遣いなら、周りは楽しくなるのです。ことばと間ほど、声については触れられてこなかったように思います。
マニュアルでも、ことばの言い換えはわかりやすいのですが、声の感じはわかりにくいでしょう。自分の声と違うから、動画でみてもなかなかギャップが埋まらないのです。見たり聞いたりして直るものなら、それなりに生きてきたら直っているはずです。
生まれや育ちの環境からくる影響も大きいのです。同じように育っていても違うタイプもいるのです。ですから早く気づくことから深く気づくことへというレッスンが、ヴォイトレの目標です。それゆえ今回のテーマも大切なものなのです。