夢実現・目標達成のための考え方と心身声のトレーニング(旧:ヴォイストレーナーの選び方)

声、発声、聞くこと、ヴォイストレーニングに関心のある人に( 1本版は、https://infobvt.wordpress.com/ をご利用ください。)

19.ヴォイストレーニングの考え方

機能面

どうしてもヴォイストレーニングとなると、声の機能面に対するトレーニングとなります。機能面とは、声域、発音、リズムや音程などといった、わかりやすい基準が付けられるものです。音楽でいえば楽譜が読めるとか楽譜通りに正しく歌えるとか、そういった部…

声の基礎

声の場合は、本当は機能面が基礎となるわけではありません。発声は、運動能力や、呼吸法のような身体能力として問われるものだからです。

歌の基礎

何よりも、声量や音色に関する、音声基礎教育というのが、確立されてはいません。そこは個人の素質や経験に任されているといった方がよいでしょう。

求めるレベル

声の問題は、目的に対して、どの程度の声が必要だというのが曖昧なところがあります。本人の意欲がよほど高くない限り、到達点というのは、最初によく見えません。 スポーツや武道よりもそのプロセスがわかりにくいのは、確かでしょう。

ヴォイストレーニングの目的

私が見たところ、ヴォイストレーニングといいつつ、声そのものの鍛錬や熟練をトレーニングとしているところはほとんどありません。 日本では声楽科の一部くらいかもしれません。 国際的には、日常生活の中で相当のことが行われていて、特別な必要性を感じな…

役者と声優の場合

役者や声優の養成所では、ときおり、結果として、声が大きく変わる人がいるのですが、トレーニングとの結びつきは、偶然に頼るようなものにみえます。個人差が大きいということです。

プロセスを楽しむ☆

不完全というのは、でたらめではありません。完全に近づこうとしている動きのようなものと思ってください。 それは、できてしまうと終わってしまうわけです。でも、そこからまた白紙にして、次にいかなければいけないのです。 ですから、できてしまうことを…

精査するトレーナー

大雑把に見ているものを、トレーナーが繊細に見て、そのギャップを指摘するわけです。 トレーナーは、そのギャップを埋めるメニュを与えるものだと思われていますが、本当はその前に、そのギャップをきちんとつかみ、本人に理解させるように説明する能力が必…

パーフェクトはない

自分がうまいと思ったりできていると思ったら、成長はありません。より細かく見ると、人間が行うことでパーフェクトなどはありません。 むしろ人間が入ることによって、パーフェクトなものさえ壊れていくと考えた方がよいです。 完全なものよりも、不完全な…

絞り込んで繰り返す☆

レッスンでも、同じことを繰り返すことに飽きて、いろんな方法をたくさん知って教えているトレーナーにつきたがる人がいます。方法は、自分に合ったものを見いだすために必要なのであって、実際に深めていくのは、数少ない基本のメニュによって、です。それ…

同じメニュを使い込む☆

判断力といってますが、それは自分を観察する力と、それをどこまで繊細にていねいに見ることができるのか、コントロールできるのか、自己修正できるのかということからです。 だからこそ、同じメニュを繰り返す練習が必要なのです。 同じことを行っていると…

細分化と再統合☆

メニュがいろいろとあるのは、総合である全身で行うと、あまりにチェックする箇所が多すぎて、どこがどうだかわかりにくいからです。 パントマイムの練習のように、指先、手のひら、手首などのように部分的に切り取って、チェックして直していきます。 しか…

個性の発現のために

もともと自分の中にないものがでてくるわけはないのです。ですから自分の中に、何があるかを探っていくのが大切です。しかしそれは、探ってもわかりません。出てきたときにわかるようなものです。 となると出てくる機会をできるだけ増やすしかありません。そ…

分派する

達人が創始した武道が、いろんな流派にわかれていくのは、面白い現象です。それは門弟の一人ひとりが、師匠や他の門弟と個性が違い、極めていくにつれ、出てくるものが違うからでしょう。それにより練習の方法やプロセスも違ってきます。

自分に合う

学んだものから、自分の創作、応用になるときに、どうしても師匠や他の弟子と同じようにならないのです。ですから、弟子も必ずしも創始者やその直系につくのがよいのではなく、自分に合った流派の師についた方が可能性が広がるでしょう。ただ、それが判断で…

ベースを知る☆

最初から自分でやっていくと、どこまでが、共通の基本で、どこまでが自分の応用なのかが、わからなくなるものです。自分独自のことをやっていると思っていて、他の人のやっていることにも全く及ばないレベルのことを行っていることもあるわけです。また、あ…

表現の成立☆

頭で考えたことで自意識や思い込みが働いている、そのようなレベルでの声、言葉、芝居、歌は、表現としては成り立ちません。せいぜい、無難にこなして、その場をしのぐだけのものです。 しかし、いろんな演出によって、それで、もってしまうから、しっかりと…

練習

多くの人は、せりふをいうこと、歌うことをそのまま表現だと思っています。それは練習です。 もし、あなたが作家であれば、それは優れた文豪の文章を写している練習なのです。習字でのお手本写しです。 そのときには基本のことを学んでいるのであり、決して…

可能性と限界☆

ヴォイストレーニングで大切なのは、誰にでもできるようになることと、誰にでもできることではないことがあるということを、それなりに理解しておくことです。 例えば、男性が女性のように高い声を出すのには、それなりに可能性がありますが、それでも程度が…

3年の後の3年に3年☆

最低でも、基礎には10年のキャリアと、私は思っています。 人間は、たかだか何十年しか生きないわけですが、10年を目一杯、あることにかけてみても、そんなに長いわけではありません。むしろ目標や目的を絞り込めないままに、あっという間に10年が経ってしま…

ベースからつくる☆

どこで教えられたことや与えられたことから脱皮できるか、そのことをベースに、自分のものを編み出せるかということです。 教えられることのメリットがあるとしたら、そこにあります。 そうしたノウハウやハウツーは自分のものではなく、教えた人のものです…

ベストのもの☆

ベストというものは、正しいものがあるのではなく、より上位のものも、よりベストなものもいくつもあるということです。 1つの理論で説明されるもの、規定されるものではなく、複数の理論や概念が成立するのです。つまり、あらゆることによって当てはまるこ…

賢さ☆

声を突き詰めていくと、心身のことに必ず当たってきます。しかし、フィジカルやメンタルが衰えていくと、自然と、頭で考えるようになります。つまり、身体の声を聞くのでなく、脳の考えるように判断してしまうわけです。脳より、身体、内臓などの方がよっぽ…

身体レベルの問題

医療に関して、例を引くことが多いのは、そのレベルでの問題が起きる人が多くなったからです。以前はほとんど、アスリートの基礎トレーニングや専門的なトレーニングから例を引いていましたが、それだけでは通用しなくなってきたわけです。

治療と治癒☆

現代医学というのは、症状をおさえて安定させることを目的にしています。決して治療しても、治癒するのではないのです。根本的に治しているのではないということです。 整体やマッサージと似ていて、そこで調子がよくなっても、また悪くなると、そこに行って…

嗜み

音楽は教養であり、たしなみとしても、とてもよいものです。 人としての礼儀をも守れるようになります。形ということをいわなくても、そういったものがあって、動いていくからです。

祭りと特技

無理なものに立ち向かうのではなく、誰でもできそうなものから入ってきます。お祭りなどは、そういった点で誰でも入れるのでとてもよい入口です。 得意なことをそれぞれが行えばいいわけです。

わけない

声や歌や音楽とわけて考えると、わかりにくいです。ですから、音楽家などというように独立させて考えない方がよいと思います。 私自身、この分野にいながら、物理学、生理学、医療などにも関わってきたからです。

学ぶ

1人の人間が生涯をかけて熱中するようなものには、何かしらそれだけの魅力があるということです。ですから多くの人数の人が長い期間に親しんできたものに対して、尊重することだと思います。

賢明になる

わからなくとも、それは自分が意味を、見いだせていないだけで、世の中の賢明な人たちは、それを理解していると思ったほうがいいでしょう。その上で好き嫌いがあるとは思いますが。