夢実現・目標達成のための考え方と心身声のトレーニング(旧:ヴォイストレーナーの選び方)

声、発声、聞くこと、ヴォイストレーニングに関心のある人に( 1本版は、https://infobvt.wordpress.com/ をご利用ください。)

19.ヴォイストレーニングの考え方

アスリートとアーティスト☆

データとしてはあまりないと思いますが、アスリートに有効なものは、アーティストにも有効だと思ってよいでしょう。特にフィジカル面においては、共通するところがあります。もちろん、あまりにも部分的な筋力トレーニングや過酷すぎるようなハードなトレー…

伝える

自分の何かを伝えようと思っていくとしたら、それは自分の心に何かが伝わったという経験の上に成り立つのではないかと思います。それをどのあたりにとるかというのが、素質や才能といわれるもので、歌や声に関しては、かなり曖昧で複雑でわかりにくいものな…

ヴォイストレーニングの順

ですから、ヴォイストレーニングのテキストになると、姿勢を整え、呼吸のトレーニングをし、発声のトレーニングをするという順番で進みます。セリフでしたら、そこから言葉、発音の問題に入りますし、歌でしたら共鳴させることになっていきます。 基本的なと…

部分のトレーニング

歌で例えるのなら、出だしがうまく歌えなければ、出だしばかりを練習するでしょうし、サビに声が届かなければ、そこに声を届かせることを練習するでしょう。これは、すでに、ヴォイストレーニングに近いのです。フレーズのトレーニングです。そこの問題は、…

問題把握

音が違った、言葉が違ったといえば、それを直せば、オッケーです。一通り、正しく歌えるようになったとします。しかし、目的は正しくではなく、それを聞いた人たちが感動する、あるいは感じ入るくらいのことを起こすのなら、方法も手段もかなり違ってきます…

相手しだい

正しく最後までできて、褒められるのは、小学生くらいまでだと思います。それでも、ピアノを弾けないとか聞いたことのない人が多いところでは、音を出しただけで、びっくりされるかもしれません。ちょっとした間違いなどは気づかれないかもしれません。

俯瞰する

うまくなるには、うまい人を見ることから始まります。そして、自分と何が違うかを比べるわけです。 それと同時に、サッカーなら、手を使ってはいけないというルールだけではなく、どのようにしてゲームが組み立てられているかを俯瞰することです。

全体と個人

すると、他の競技と同じように、それぞれの役割分担があり、自分たちが有利になるエリアを獲得していくゲームのように把握できるわけです。 たまにドリブルでのカウンターのように個人プレーで点数を得ることができます。もちろん、自分だけでなく、仲間の誰…

実践の前に

多分、小学生でも、試合をする前に、簡単な準備運動をしてみたり、打ち合わせで作戦を決めてみたり、パスやシュートの練習をすることはわかるでしょう。問題は、その取り組み方と目標レベルの設定です。

歌とヴォイストレーニング

歌を歌うのに、必ずヴォイストレーニングをするべきかといえば、そういうわけではありません。歌というのは、応用の応用のようなもので、すべての総合力で成り立っているものです。そのままでよいと思えば、それでよいのです。そこで足りないと思えば、スポ…

ヴォイストレーニングの必要性

なぜヴォイストレーニングがあるのかというと、歌では複雑すぎてわかりにくいからです。 聞いてみて、ぱっと歌うというなかにも、様々な要素が入っています。音楽面でいうと、音程やリズム、メロディですし、言葉からいうと、歌詞、発音、メリハリなどといっ…

トレーニング以前

トレーニングには、スポーツを考えてみるとわかりやすいでしょう。私たちの小学生の頃は、サッカーというのは、ボールを蹴ってゴールに入れるというだけのものでした。ヘディングとかパスなども知っていたと思いますが、それを使える技術がなかったのです。…

機能面

どうしてもヴォイストレーニングとなると、声の機能面に対するトレーニングとなります。機能面とは、声域、発音、リズムや音程などといった、わかりやすい基準が付けられるものです。音楽でいえば楽譜が読めるとか楽譜通りに正しく歌えるとか、そういった部…

声の基礎

声の場合は、本当は機能面が基礎となるわけではありません。発声は、運動能力や、呼吸法のような身体能力として問われるものだからです。

歌の基礎

何よりも、声量や音色に関する、音声基礎教育というのが、確立されてはいません。そこは個人の素質や経験に任されているといった方がよいでしょう。

求めるレベル

声の問題は、目的に対して、どの程度の声が必要だというのが曖昧なところがあります。本人の意欲がよほど高くない限り、到達点というのは、最初によく見えません。 スポーツや武道よりもそのプロセスがわかりにくいのは、確かでしょう。

ヴォイストレーニングの目的

私が見たところ、ヴォイストレーニングといいつつ、声そのものの鍛錬や熟練をトレーニングとしているところはほとんどありません。 日本では声楽科の一部くらいかもしれません。 国際的には、日常生活の中で相当のことが行われていて、特別な必要性を感じな…

役者と声優の場合

役者や声優の養成所では、ときおり、結果として、声が大きく変わる人がいるのですが、トレーニングとの結びつきは、偶然に頼るようなものにみえます。個人差が大きいということです。

プロセスを楽しむ☆

不完全というのは、でたらめではありません。完全に近づこうとしている動きのようなものと思ってください。 それは、できてしまうと終わってしまうわけです。でも、そこからまた白紙にして、次にいかなければいけないのです。 ですから、できてしまうことを…

精査するトレーナー

大雑把に見ているものを、トレーナーが繊細に見て、そのギャップを指摘するわけです。 トレーナーは、そのギャップを埋めるメニュを与えるものだと思われていますが、本当はその前に、そのギャップをきちんとつかみ、本人に理解させるように説明する能力が必…

パーフェクトはない

自分がうまいと思ったりできていると思ったら、成長はありません。より細かく見ると、人間が行うことでパーフェクトなどはありません。 むしろ人間が入ることによって、パーフェクトなものさえ壊れていくと考えた方がよいです。 完全なものよりも、不完全な…

絞り込んで繰り返す☆

レッスンでも、同じことを繰り返すことに飽きて、いろんな方法をたくさん知って教えているトレーナーにつきたがる人がいます。方法は、自分に合ったものを見いだすために必要なのであって、実際に深めていくのは、数少ない基本のメニュによって、です。それ…

同じメニュを使い込む☆

判断力といってますが、それは自分を観察する力と、それをどこまで繊細にていねいに見ることができるのか、コントロールできるのか、自己修正できるのかということからです。 だからこそ、同じメニュを繰り返す練習が必要なのです。 同じことを行っていると…

細分化と再統合☆

メニュがいろいろとあるのは、総合である全身で行うと、あまりにチェックする箇所が多すぎて、どこがどうだかわかりにくいからです。 パントマイムの練習のように、指先、手のひら、手首などのように部分的に切り取って、チェックして直していきます。 しか…

個性の発現のために

もともと自分の中にないものがでてくるわけはないのです。ですから自分の中に、何があるかを探っていくのが大切です。しかしそれは、探ってもわかりません。出てきたときにわかるようなものです。 となると出てくる機会をできるだけ増やすしかありません。そ…

分派する

達人が創始した武道が、いろんな流派にわかれていくのは、面白い現象です。それは門弟の一人ひとりが、師匠や他の門弟と個性が違い、極めていくにつれ、出てくるものが違うからでしょう。それにより練習の方法やプロセスも違ってきます。

自分に合う

学んだものから、自分の創作、応用になるときに、どうしても師匠や他の弟子と同じようにならないのです。ですから、弟子も必ずしも創始者やその直系につくのがよいのではなく、自分に合った流派の師についた方が可能性が広がるでしょう。ただ、それが判断で…

ベースを知る☆

最初から自分でやっていくと、どこまでが、共通の基本で、どこまでが自分の応用なのかが、わからなくなるものです。自分独自のことをやっていると思っていて、他の人のやっていることにも全く及ばないレベルのことを行っていることもあるわけです。また、あ…

表現の成立☆

頭で考えたことで自意識や思い込みが働いている、そのようなレベルでの声、言葉、芝居、歌は、表現としては成り立ちません。せいぜい、無難にこなして、その場をしのぐだけのものです。 しかし、いろんな演出によって、それで、もってしまうから、しっかりと…

練習

多くの人は、せりふをいうこと、歌うことをそのまま表現だと思っています。それは練習です。 もし、あなたが作家であれば、それは優れた文豪の文章を写している練習なのです。習字でのお手本写しです。 そのときには基本のことを学んでいるのであり、決して…