夢実現・目標達成のための考え方と心身声のトレーニング(旧:ヴォイストレーナーの選び方)

声、発声、聞くこと、ヴォイストレーニングに関心のある人に( 1本版は、https://infobvt.wordpress.com/ をご利用ください。)

2018-10-01から1ヶ月間の記事一覧

歌い手のありかた

大して気にかけなかったアーティストが、ある曲、(ときに他人の曲)で、たまたまTVのライブ、あるいはイベントで、すごい歌唱をするのを聞いて、見直すこともあります。大いに反省して、その人のCDを聞きまくるのです。といっても、他の曲は、どうもよくな…

研究所の発足

当時、私は、プロの育成から一時、手を引き、一般向けの研究所を開きました。1年363日体制で、来るもの拒まず、スタートしました。東京で300~400名、京都で40~50名で15年ほど続けたのです。 そこでは、皆さんからもたらされる歌、マスメディアでの曲の批…

ベースとしての6~20曲リスト

つまるところ、私が10年遅れて現実を認めてきたのは、10年分、鈍かったのではありません。その10年に、前の10年を越えるアーティストが現れなかったからです。 私は、「一流を見本に」と多用してきました。かつて、ここに関わった人なら、必ずここのある6曲…

アーティストの不在

1960年代からアーティストを挙げていくと、70年代、80年代、90年代、2000年代、2010年代と、明らかに、歌の説得力として、声の力として、衰えています。これは、日本においての特殊な現象と思います。海外もビックスターは出なくなりましたが、それなりにレ…

声、歌、音楽の衰退化

海外では、街やホテル、店で気軽に触れられる音楽や歌が、日本、特に東京では特殊な場でしか聞けません。TVでも、歌番組は少ししかなくなってしまいました。 世界的にみると、歌や声は、一時の勢いは失いましたが、日本ほど顕著ではありません。このあたりは…

この50年、1960年代~

私は、自分の育った頃のアーティストから、彼らが影響を受けたアーティストに20年ほど遡っていって、そのままです。1950年代、1960年代をベースとして、ポップスのアーティストを捉えています。マイケル・ジャクソンでいうと、ジャクソン5のマイケルはよい…

地球と半世紀☆

私は、もっとも多忙な30代、40代で海外へほぼ年6回、50カ国以上を訪れました。日本と世界との差を実感するためでした。東京にいることで鈍くなっている感性をリフレッシュするため、あたりまえのものをあたりまえにみるために、世界の感覚を入れておくことの…

10年毎に…

10年経つと、その20年ほど前のプロのすぐれたところに改めて気づいていく、というのが、20代以降の私のパターンのようです。プロデューサーは、何年か先のプロとしての優れたところを見抜くし、ファンは、新しいプロを認めます。それから比べると、私は遅れ…

事始め

かつての私の方法(もし、そのようなものがあるとするのなら)は、プロ志向の人向きでした。全国でレクチャーをしていたのですが、地方在住の年配のトレーナーに「かなりモティベートと心身のある人でないと対応できないのでは」と、言われたこともあります…

解剖学と発声

ときどき言語聴覚士(ST)と、仕事をやっています。声のつくりや名称については、厳密にしなくてはならないと感じることがあります。医者と話すときも、専門用語や薬の名が出てきます。 しかし、一般の人なら、私がヤマハで出した「声のしくみ」で、知識面は…

昇華と統合化

AとBが矛盾するとき、それを包括した力をつけ、Cとして一つ上で統合しなくてはいけないと、哲学的なことです。AやBのどちらを正しいと思って、分析して細分化しても、そこには、あなたの答え(人生の)はありません。だから、ここに関わっているときは、理屈…

メンタルとフィジカル

私は、2000年から、メンタルの勉強、2005年からフィジカル(体)の勉強を中心にしました。スクールにくる人に対応するトレーナーtぽ異なり、私の場合は、くる人に対応している、トレーナー(の対応しきれない人)に対応するという、より高度な必要に迫られ…

自分のストライクゾーン

長嶋さんのレベルでは、ストライクとボールの区別もなく、単に打てる球、打てない球、いや、打ちたい球と打ちたくない球だったのでしょう。野球がおもしろいのは、どんな悪球、ワンバウンドした球でも、敬遠の球でも、打ってもよいということです。確かにボ…

「一つの声」から

私のお決まりの比較表です。 ステージ・本番 トレーニング 応用 基本 全身 部分 調整 強化 無意識 意識的 しかし、そこへ至るプロセスの練習では、意識して、部分的につかみ変えていくのです。 役者が肉体をパーツに分け、パントマイムを学ぶように、です。 …

勘と動作

トレーナーのなかにも、声を分類して名称をつけ、その出し方を一つひとつ教えている人がいます。ヴォーカルでは、地声-裏声、ファルセット、デスヴォイスやエッジヴォイス、低中高音域の発声、ミックスヴォイス、日本人は、こういうことが大好きです。 私は…

イメージ言語と理論(野村克也氏)

ヴィジュアルの次におかれる難題は、トレーニングという、本来、自己目的化してはいけない特別なもの(期間、プロセス)のあり方です。 私は野球での、天才型の長嶋茂雄さんと秀才型の野村克也さんとの比較で例えます。「来た球を打つだけ」「こうきたらコー…

みかけの効果

滑舌はやればやるほど、すぐによくなります。誰でも判断がつくので、一般受けするメニュです。私も、一般向けの研修に入れます。一回だけとか、一日だけ、というところでは、デモンストレーション、パフォーマンス、プレゼンテーションの要素を求められてし…

マジックの効用

その日にすぐに結果を出すためのレッスンやワークショップというのは、考えものです。ますますそういうことを求められているからです。一番ひどいのは、TVやYoutube、動画といった映像で、目で見える効果を最大限に発揮するものですから、ビジュアル>オーデ…

天のやり方、地のやり方

天才の俯瞰的な物の見方と、秀才の俯瞰的な積み重ねの二方向からのアプローチが必要です。 どんなに毎日トレーニングしていても、それが日常、あたりまえとなると次のレベルが求められます。常に非日常を日常化して、そこに非日常をセットする取り組みが求め…

方法やメニュではない

他のところのレッスンの方法やメニュ、考え方、理論、説明、関連商品などについても、正誤を知りたく、いらっしゃる人がいますが、私は他のところについては寛大です。 ことば、知識、科学としておかしくても、ペーパーテストではないのですから、成果が出て…

充実感と実績

トレーナーや医者というのは、職業上、個人情報の秘匿が義務です。いらっしゃる人も、あまり他の人に知られたくないことを話せます。それがレッスンに関係することもあります。メンタルのケアが入るので、精神科医と同じようなことに気をつけるようにしてい…

レッスン環境の保持

オペラ歌手でも医者でも、若くして世に問う、持論をもち本を出したりすると、日本の社会では、ねたみ、そねみ、嫉妬で、疎外されることが少なくありません。一人前でなく、世にも知られていない若さで、人に教える、ポップスや役者、一般の人に教えに行くこ…

レッスンとPR・個人情報

研究所の出身者やここにいる人のこと、有名人などを聞かれます。私は、ここではみかけても口外しないようにお願いしています。 トレーニングというのは、人にみせるものでありません。一人で静かに、たんたんと、地道に積み重ねなくてはならないものです。レ…

救済と創造

声から考えるのと、(体から)表現から考えるのは、大きな隔たりがあります。現代の人は少しでも早くばかりを結局求めがちです。早く楽にうまくなりたい―というのは、学校教育=平均化=落ちこぼれ救済教育であります。(他国に模範をとれる工業化社会時代の…

今をみるトレーナーと先をみるトレーナー

レッスンとして具体的に考えるのなら、両立は不可能ではありません。2人のトレーナーが、一人は今に、もう一人は遠い将来に対応するのです。「発声、声づくりと歌唱は反する」というのは、こういうことを言っているのです。どちらかしか選べないとか、矛盾し…

姿形の制限と音声の成立

日本人は、音声よりも形、耳よりも目を重んじてきました。声も話も歌も、ヴォイトレも、フィルターをかけてゆがませているというのが、私の持論です。 私は、研究所を、「音声、表現、(生)舞台での基本」を学ぶところとしました。目をつぶって聞こえてくる…

「早く」と「上に」の違い

トレーニングとは、より早く、より上にいくためのものです。この「早く」と「上に」をきちんと考えなくてはなりません。「早く」とは、他の人が10年かけてたどり着いたことを、10年より早く達することです。それに対して、「上に」とは、その人より上にいけ…

オペラ歌手の基本に範をとる

今、私は能という、舞うのも座るのも形があるもの、型の決まっているものに接しています。謡の声は、姿勢、肉体の制限下に調整しなくてはなりません。直立不動の合唱団で発声を最高にするためにそこから何をするかということに似ています。そこで私は、そう…

一流の感覚

私が最初から研究所でめざしていたのは、一流の人材の養成です。心技ともにずば抜けたレベルに到達するためにレッスンとトレーニングがありました。スタートラインがプロへの指導だったために、必修でした。一流育成のために、世界の一流に学ぼうということ…

一流と二流のプロセスの違い

先日、ある高名な役者と話す機会がありました。そこで、一流として大成する人と、それに至らない人との違いの話をしました。 考えてみると、研究所に、プロの人がいて、その上を目指してレッスンをしています。一方で、何とかこの世界で生きていこう、一人前…