夢実現・目標達成のための考え方と心身声のトレーニング(旧:ヴォイストレーナーの選び方)

声、発声、聞くこと、ヴォイストレーニングに関心のある人に( 1本版は、https://infobvt.wordpress.com/ をご利用ください。)

2023-03-01から1ヶ月間の記事一覧

感情と情動☆

トレーナーにとって思考や感情の安定は、常に問われることです。 Emotion(感情)は複雑なので、Feeling(本能的な情動)を使うようにしています。 情動は行動、身体反応であり、感情はイメージ、知覚ですが、日本語では、逆に訳すことが多いです。 「心は、…

トレーナーの3つの判断☆

トレーナーは、知識、経験、思考法の3つで総合的に判断します。 専門家としての経験と生活者としての経験でトレーナーの身体はあるのです。 そこで再現性の効かないもの、身体については、変換や共有の不可能なものとしての対処が、常に問題となるのです。

専門家の知識と身体

ことばは、いったん手にすると、わからないことにまで名づけることで混乱をもたらします。それに囚われてしまうことが起きます。 根拠に基づいて、わかったことだけを専門用語で記して、他の人、特に専門家と共有していくのが原則です。 つまり専門家は、素…

ことばのバーチャル性

ことばは、技術、文明の利器ですから、手に入れると使わずにはいられなくなるのです。 ことばは、時空を超えるので、擬似的に体験するバーチャルなツールとなります。 そして、私たちは、記憶と想像力とでいろんな錯覚をしていくのです。

日本人と声☆

日本人は、音を、なかでも、声を重視してきました。 昔の偉い人は、御簾で遮って姿を見せずに話をしました。 籠の中から指図したのです。 視覚で自分を判断させないための秘訣でもあったのでしょう。

言挙げ

神道の祝詞は、神に対することばです。仏教の説教とは違います。 日本人は、言挙げを嫌います。無口だった、いや、ことばではないもので、伝え、察し合っていたのです。 西洋のキリスト教では、人間を神の姿にして、契約で人間に統治を任せます。 日本では、…

欠如による想像力の豊かさ

声だけ、音だけの方が、イマジネーションで豊かになり楽しめることがあります。 「姿が見えず、耳だけで聞く方がよい」ということは、多々あります。 TVがあってもラジオはなくなりません。音声配信やClubhouseも、覆面アーティストも出てきました。

ことばの限界

楽しくなる声や歌はあります。 しかし、「楽しい」という言葉だけでは、誰も楽しくならないし、楽しくさせられません。 トーン、表情、しぐさこそが、大切な要素です。 文字とことばとの関係を見直してみましょう。

歌のDNA☆

歌の遺伝子、FOX-P2は、4万年前に制限され、 その結果、分節された言語が得られたそうです。それが詩から文章、文明へつながってきました。 トーン、表情、しぐさを使わない文字言語が中心となり、そうした重要性が見失われてきています。

言語化での記録

私も、先人の残したものをたくさん学びました。 今も、若い人の考えやメニュも学び続けています。 その一部は、会報で公開しています。 学ぶところでの言語化の重要性を知り、それをこの場だけでなく、できる限り記録として残しています。まさに、民主的なシ…

よし悪し

トレーニングでは、そのときの自分のコンディションを正しく捉え、それをふまえることが前提です。 よいときもあれば悪いときもあります。 そして、その結果もよし悪しがあります。 必ずしも連関しません。

書き換え

情報は、そのままデータベースにストックされますが、人の記憶は書き換えられていきます。身体も日々、変わっているのです。 コンピュータのように、正確に記録に残していくようにはいかないのです。

今という時間

昔の一流選手の神業のプレーより、今の身近な友人のちょっとしたプレーに強く魅かれるのは、今という時間を共有しているからです。 人には、有限で、死があることを知っているから、時間や順序があり、今が優先されるのです。

円熟の逆行☆

トレーニングの目的が、円熟、熟成でなく、未熟、幼児化となるのは、本質を外れています。今の自分どころか、過去、それも、わざと幼くするようなことは、逆行です。 そこで演じるのではなく成り切ってしまうと、素の自分を変形させ、戻れなくなりかねないの…

身体の条件

発声は、身体が楽器ゆえ、肉体芸術として、アスリートと似た身体条件がいります。 それは、発声や歌唱の前に必要な条件です。 人前で1時間以上ステージを務めるところで必要なものというと、わかりやすいでしょう。 AIなどで作詞作曲して歌わせるなら、そこ…

トレーニングの必要性

時代や対象が変わることで、これまでのメニュが不要になったり、新しいメニュが加えられることは、よくあります。 入院生活を3カ月していたなら、歌や発声よりも身体強化のトレーニングからでしょう。 ダンサーで歌っている人なら、歌唱に必要とされる身体の…

支えにこだわらない☆

支えというのは、一つ戻したところなので、そこを頼りにしないこと、ただ崩れ過ぎないようにするのにする手法と考えることです。 なのに、レッスンやマニュアルとなると、支えのマスター、支えのトレーニングなどとなりがちです。そこにこだわり過ぎると、う…

支えは、あってないもの

「支え」などに、やたらとこだわる人もいます。それは、構えのようなものです。そこだけには何ら正解はありません。 仮に、支えができている人がいたとしたら、うまくいっているときの身体の状況では、支えは意識されません。ですから、うまくいかなかったと…

発声から呼吸へ

呼吸は、体から心へつなげるキィとなります。呼吸トレーニングを型通りに行うだけで声に結びつかないのでは、ヴォイトレとして意味がありません。 そこは、発声から行う方がよいと思うのです。声の不足を感じて、呼吸トレーニングで補強する方向にすればよい…

ハードトレーニング

器が小さいというだけなら、強化鍛錬トレーニングだけで済ます方がよいこともあります。よりハードに、つまり回数、時間、量を増し、強度を上げていくのです。 より速く、より多く、より強く、より高くなど。 これは、そういう人に必要なトレーニングの一つ…

異なる身体づくり

すぐにまねできてしまう型、できなくて悩まないような型なら、準備体操に過ぎません。 これまでと全く異なる感覚、身体をつくるのが、トレーニングの目的です。 となると、これまで使っていないところやできなかった動きを取り入れなくては、大して変わりよ…

フォームづくり☆

メニュは、型ですから、フォームづくりに使います。 自分にとって不しぜんと思われるものほど、重要です。 心身を大きく変えるのに、これまでと同じ動きでは、足りません。 たとえば、日常の動きでできることをやっていても、大した進歩はないでしょう。それ…

多様と一色

私は、ある時期から、出入りする人やレッスン受講生だけでなく、トレーナーも相互に関連のない人、できる限りの多様性を重視してセットしてきました。 皆が同じ色、似た色ではリスクが大きく、将来性、創造性がないからです。 しかし、学ぶ人には、まず一つ…

オープンスペース

このスタジオは、いろんな人との会合にもオープンにしています。 トレーナーも研究所のクライアント以外の人を連れてきたり、音大生などとレッスンをしたりしています。 そういう人も、ここの独自の個性を受け入れ、個性に反応するのです。 ここにいる人だけ…

くせ

くせというのが一つに固まらないために、他のくせをたくさん取り入れておくのが有効です。くせだらけになると、一つのくせには囚われにくくなります。 声も歌もアートも仕事も人もそうです。

「場」の色

皆さん、自分自身のことを抜きに、ここの「場」に色があるかのように錯覚してしまいます。 もちろん、「場」であるから、その装飾などに私のくせは入っています。無機質な、真っ白なビルディングの壁では、誰も落書きする気にならないとも思うからです。 こ…

「場」のメッセージ

私は、自らに「主宰」という肩書を使ってきました。 世間に合わせ、代表や所長としたこともあります。 座主、道場主、つまり、「場」を貸し与える主のつもりでした。 今は、トレーナーとスタッフで、ほとんど賄われているので、プロデューサーのような立場か…

身体とことば

ことばは、ただの観念、概念ではなく、身体化します。身体での動きも、自ずと独特のことばを生み出します。 ですから、ことばの習得や勉強も、ある程度は必要とは思います。 とはいえ、そんなことを全く行っていないのに、一流のアスリートのことばは、とて…

「場」の勢い☆

スポーツ競技をあるところまでやった人なら、「ゾーンに入る」とまではいかなくても、「場」というのは、わかると思うのです。 「いい感じ」と「嫌な感じ」というようなものです。「ノリ」ともいえます。 攻勢か守勢かは、必ずしも点数差や今の結果ではなく…

身体の鈍さ

緊張すると強ばって対応力が落ちます。頭や五感はともかく、身体は鈍感になるのです。 頭のよい人が、しばしば最悪の学習者となるのは、そのためです。 トレーナーが教えていても、そこに学びの伝わる場ができにくいのです。