仕事術、学び方、世間一般ほか
情報は、そのままデータベースにストックされますが、人の記憶は書き換えられていきます。身体も日々、変わっているのです。 コンピュータのように、正確に記録に残していくようにはいかないのです。
昔の一流選手の神業のプレーより、今の身近な友人のちょっとしたプレーに強く魅かれるのは、今という時間を共有しているからです。 人には、有限で、死があることを知っているから、時間や順序があり、今が優先されるのです。
くせというのが一つに固まらないために、他のくせをたくさん取り入れておくのが有効です。くせだらけになると、一つのくせには囚われにくくなります。 声も歌もアートも仕事も人もそうです。
緊張すると強ばって対応力が落ちます。頭や五感はともかく、身体は鈍感になるのです。 頭のよい人が、しばしば最悪の学習者となるのは、そのためです。 トレーナーが教えていても、そこに学びの伝わる場ができにくいのです。
スポーツ競技をあるところまでやった人なら、「ゾーンに入る」とまではいかなくても、「場」というのは、わかると思うのです。 「いい感じ」と「嫌な感じ」というようなものです。「ノリ」ともいえます。 攻勢か守勢かは、必ずしも点数差や今の結果ではなく…
どう学んでも、その人自身の解釈と誤解が入ってしまいます。 私もあなたも同じです。それゆえに、自分なりのものにもなるのです。 「井の中の蛙」にとどまらず、自分の枠、器を大きくして、それを再編、再生産につなげていくことです。新しいメニュ、練習法…
メニュは、材料、叩き台です。 解剖学とか生理学に基づいたような科学的なものより、文学的なもの、比喩的なもの、オノマトペのように表現されたものの方が、本質が伝わることが多いように思えます。 「わからないからと、すぐにググる」のではなく、意味不…
間違うことを恐れなくてよいのです。 第一に、誰かの正解は、あなたの正解ではないのです。 それをそのまま、自分の正解とさせられること、自分でそうしてしまうことに用心することです。
教えられることから学べることは限られています。 教えられていないことから学んだら無限です。少なくとも、学ぶというなら、いつかは、先人よりも深く学べるようになって欲しいものです。 早くとか楽にとかは、学ぶのには、本当は関係ないのです。 しかし、…
自分から知りたく思ったら、自ら動いて、人に教えを請うことです。 そうしてこそ、ものになるのです。 自分の意志のようにみえて、自分でするのではなく、誰かにやらされているような方が、身につくこともあるといえます。
まずは自分のできることをすることです。 察して動くこと、そこで利益や楽を求めると、それは閉ざされてしまいます。 他人にできないことをすると、それなりに自己を肯定できるでしょう。 それが難しいときは、自然と対話するとよいのです。静かなところで自…
膨らませて学べるようになると、相手の伝えようとしていたことを超えて学べるのです。 そうでないと、師を超せないどころか、同じレベルにも達しないものです。
私は、できるだけ、仕事では、分担と手分けをしていくようにしています。その作業を通じて後進が育つからです。 連続性を保つには、連携する他の人が必要です。人を巻き込むのか、人が巻き込まれるのか、どちらにしても、そこに渦、流れができていきます。 …
自分の本当にしたいこと、好きなことは、簡単にはわかりません。 自分が魅かれるくらいでも、スタートしてよいのです。 それは、あなたを呼ぶ声です。(call、callingとは、天職のことです。)
誰もがわからない状況では、わかる人を捜して見つけ、そういう人につくしかありません。人は、自分がわからないときでも、わかりそうな人は、わかるものです。 世の中には、自分の知らない情報の真偽がわかる能力をもつ人がいるのです。ですから、正解のわか…
アーカイブへのアクセスには、人間の歴史を踏まえた教養が問われます。 歴史も、文学や映画、演劇も、そのためのものでもあります。 違う時代、違う世界、違う人間から何をどれだけ学ぶかです。 他人の人生を追体験することで、豊かになれるのです。それらは…
自分のいるところ、なすことへの洞察を深めましょう。自分以外に誰もやらないこと、やりたくないこと、気づかないことを大事にしましょう。 普通は、10のことから1くらいしか学びませんが、師をもつと何事も違ってくるのです。誰であっても、その相手を師と…
経験知は、現場での応用です。それは、個別なものです。 それに対し、根源への問いは、思考したところで、原理として共通するものです。
普通は、問題があって、その解決にいらっしゃる、それは当然です。 しかし、学んでいるうちに、もっと根本的な次元で出てくる問いに触れます。 すると、そのために続けていくことになります。 そのうちに、最初に問題としていたもの自体は、そのものがなくな…
難を避けてうまくいっている人の方が、追い込まれて悩み、行き詰っては乗り越える人よりも楽です。 つまり、問題が起こらないようにしている人は、問題が起こっては解決している人よりも、すでに先を行っているということになります。 それが動物的な嗅覚で…
この世界、何となく魅かれて入ってきて、ずっと続けている人も多いです。 そういう人は、いろいろと具体的な問題を抱えて解決したくていらっしゃる人よりも、むしろ、長く通われます。 一見、問題意識がないとか緩いようにもみえる人も多いのですが、結果と…
問題を解決しに来た人は、そこに囚われています。 「そこが解決したらよい」、「そしたら、やめる」とか、「そうするまで続ける」など。そういうのは、理の世界に持ち込んでいるからです。 学者や研究者ならよいかもしれませんが、そのままでは、大きな飛躍…
感情に囚われずに判断するには、かなりの修行がいります。 何よりもできるだけ、しぜん体でいることでしょうか。
成功者にも、いつも考え、悩みに悩んできた人、家庭不和や倒産、大事故、大病などを経験した波乱型もいれば、いつも穏やかでうまくいった円満型もいます。 壁にぶつかっては乗り越える人もいれば、壁にぶつかる方へ行かない人もいます。 一見、前者が武闘派…
自分のしたいことといっても、現実には、しなければならないことがあります。 自分にしかできないことが優先されたとしても、それが本当にしたいことだったのかは、わかるものではありません。 ですから、してみればよいのです。そこで、うまくいったら、そ…
仕事のほとんどは、上辺で固めた方がわかりやすいし、安定するので、やっかいなのです。どうであれ、法律のようなものではありません。 そうしたものよりも大切なものが、たくさんあると思って、その先に一歩、踏み込んでおくことが大切です。
「今、いるところで、今、何をなすのか」 それを知ることは、何よりも大切なことです。理由もなく確信できることもあります。すると、それは、まさに神の声なのかもしれません。 となると、聞くこと、いつも耳を澄ませることです。身体の能力は、それを捉え…
うまくいって運がよいというのは、必要なときに、それが満たされることです。 たとえば、今の自分に必要な仕事にあたるとか、必要な人に会えることなどです。
「思ったことは実現する」と言われています。思わないことは実現していても、そう思わないから、あたりまえといえましょう。 となると、その思いの強さが問題です。 私などは、自分の思ったことを他人が先にやり遂げると、その人の方が思いが強かったのだと…
自分の思ったことは、ほぼ、そうなってきたし、もっとも思ったことは、思ったところからの行動が、思いほどに至らなかったともいえます。 選択がうまくなかったし、自分のもつものともたないものをうまく把握して、うまく選べなかったのでしょう。 それが人…