夢実現・目標達成のための考え方と心身声のトレーニング(旧:ヴォイストレーナーの選び方)

声、発声、聞くこと、ヴォイストレーニングに関心のある人に( 1本版は、https://infobvt.wordpress.com/ をご利用ください。)

2021-08-01から1ヶ月間の記事一覧

これからの声

これからアーティストになっていくような人は、結果として、何かしら声を出して使っていくのですが、それをどのように活かしていくのか、何をよしとするか、この2つを経ていくわけです。 最初は、状態を調整します。欠けているものがあるなら補います。どち…

若いときのような声にする

元に戻すとか回復ということが目的でいらっしゃることも多くなりました。よかったときの音源があれば ・可能か不可能か、あるいは、その可能性 ・それによって得られることと失うこと、もしくは出てくる問題 ・どのくらいで結果が出るか、あるいは判断できる…

考え、悟り、知る

歌を聞いて楽しむのに頭はいりません。しかし、歌っていくには、誰しもが感覚だけでよくしていけるわけではありません。聴いては感覚をよくし、歌っては、そのよい感覚で向上させようとしていくのは、ベースのことです。 トレーナーは、プロで長年歌っている…

声力と耳力

外国人ヴォーカリストの例として、エディット・ピアフの見出したアーティストを聞いてみましょう。シャルル・アズナブール、イブ・モンタン、シャルル・デュモン、テオは、この順で声力、歌力がすぐれています。ジョルジュ・ムスタキなどは、別の流れに思え…

声のよし悪し

声のよし悪しは、どのくらいの問題になるのでしょうか。 「ガラガラ声でカエルのよう、と叩かれた。大事なのは真実を語っているかどうかだ」(ボブ・ディラン、2014年グラミー賞のプレ・イベントにて) オペラ歌手の評価ではないから、声の美しさはあまり関…

歌の声

カラオケの点数のように表面上の判断でうまくなるというのは、ピアノでいうと自動演奏ピアノの演奏です。それは、子供や習ってすぐの大人よりはうまくなるでしょう。ミスもなく、メロディ、リズムも正確です。しかし、そのコンサートはありません。いや、イ…

歌の判断について

私の立場は、声をみることです。だから、歌としてのよし悪しの判断は別です。歌もステージに近づくほど、どのように周りから必要とされてきたかということによるのです。 しかし、それでは日本の場合、あまりにぶれるので、声と同じく、声を基にした絶対基準…

本技と余技

失敗してよいのはレッスンのときで、客の前には出せません。そのカバーテクニックは、プロの商売道具として、このご時世では必要です。ですから、私も、いろんなテクニックを持っておくことには反対しません。 しかし、それは中心として学ぶもの、基礎となる…

技術を目標にしない

技術は、質問したり議論したり、自問できるからよくないのです。それを拒むもの、みえない技術ならそれはよいと思います。トレーニングがトレーニングとわざわざ別に言われるように、技術もまた技術と別に言われるところでよくないのです。技術でみせた、と…

技術とノウハウの壁

トレーナーの中には、とことん技術論に凝っていく人がいます。ここで、ときおりお会いすることがあります。そういうときは、せっかくなので、いろいろとお伺いします。私は、本当のところ、技術論、方法論にはあまり興味がないのですが。 トレーナーにも話を…

超える

師は弟子がわかるものですが、弟子もまた、師を読めるようになって初めて、師を超えられる可能性をもつのです。こうした以心伝心は、日本人に限ったことではありません。古今東西、偉大なことを成し遂げた人たちの間ではあたりまえのことです。 そこでは、あ…

背景・バックボーン

アーティストなら、自分の正統性を主張したくなるものです。これだけのことをやってきたということからくる自信です。これがよいと本人が歩んだ、いや、歩まされたものを、他の人に押し付けるときに間違いが生じるのです。他人のノウハウ、過去のノウハウは…

才能と理由づけできるもの

「才能がある」という自信などは、才能のある人たちと仕事をしていくと消えてしまうものです。才能でなく、誰よりも時間をかけてやってきたからできるという、あたりまえの理由をつくっていくことです。やってきたからという理由なら、やっていけばできるよ…

型の自由

訓練とは反復のことです。上達とは、それが重なっていくにつれ色づいていくようなものでしょうか。ただ、色づくなかにも、褪せるのも変わるのもあります。鮮やかに発色し続けるには大きな情熱がいるのです。 日本の芸道は、師の模倣中心で、説明や質疑応答の…

静かなレッスン☆

リラックスしたら、かなりのことができます。多くの問題は、体のリラックスであり、心のリラックスが前提であるのに、それが伴っていないことです。心、メンタルから体が解放されるようにしていきます。 アーティストにたるみは不要です。人前では、強度の緊…

記録する

私は、レッスンのノートをつけていました。生徒にもノートをとり、トレーナーへレポートを出すように勧めています。トレーナーにもレッスンのメッセージを必ず残させます。日本人に合った勉強法だからです。 それに囚われると、形だけになりかねないのですが…

没入

声にこだわるなら、生涯、いやとりあえず、今日の一日、この時間は声のことに没入しましょう。我を忘れるほど集中できたときに、ようやく準備ができるのです。この状況をレッスンでつくるのは並大抵ではありません。プロは、瞬時に切り替えることができるゆ…

トレーナー共通のQ&A

何人かのトレーナーに同じ質問に答えてもらう「トレーナー共通Q&A」というのを連載しています。私やトレーナーの勉強にもなります。 私のところでは、どのトレーナーも、ことばだけで答えても答え切れないし、誤解されることも知っています。答えないと、皆…

質問する

質問する人のなかには、質問で解決しようと思っている人が少なからずいます。体で何かをマスターしたという人生経験をもたない人には、とても多いことです。学業優秀、特に暗記反復での成績のよい人などは、そのことを疑いません。 私が質問を受け付けるよう…

待つ

トレーニングとして、無心に集中する。そうしないと、全体、全身が働けません。その前にどういう目的でどのくらい何をするかということをセットしておきましょう。その結果、次にどうするかということです。 トレーナーが適切なメニュをくれるのなら、無心に…

出しながらチェックしない☆

高速道路の走行中に横や近くにいる人を確認しても仕方がありません。できるだけ先をみるようにするのがコツです。 声を出しながらチェックするような人がいます。声は出したらもう出てしまうのです。出し終わってから反省するのはともかく、チェックしようと…

あてる

高い声に届かせようと、あてようとするとあたりません。あたっても、大してよいものではないのです。魅力的な声でも、表現できるキャパシティのある声でもないからです。カラオケなら届けば充分です。 ただ、あたればよい、あたったら次にいけるように考える…

悪い頭☆

頭を悪く使うと悪い頭になります。悪い頭のときは使ってはなりません。そういう頭を使わないようにするのがよい頭です。頭をよくしようとせずに悪い頭を使わなければ、よくなります。 信じなくてはうまくいきません。うまく活かさないとうまくいかないのです…

ノウハウの浅さ

大体において、頭を使うと、ものごとは分かれてしまいます。その間を行ったり来たりして迷うわけです。高く出すと大きく出ない、大きく出すと丁寧にできない、小さく出すとピッチがゆらぐ…、本当はそこでの問題ではないのです。 理詰めで考えて、その間にメ…

開き直る

うまくできないことや失敗は、あまり気にせず囚われないこと、開き直っていくことです。悩み抜いて悩みが晴れないなら、明るく振る舞うことです。そうでないと、悪循環に陥り自滅しかねません。その底から自らを根本的に変えるルートもあるので、最悪の場合…

本当の難しさ

脱力からシンプルにしていくことを知ってください。しなやかでも強い、水のようなのが理想です。岩を穿つ雨粒のように、水は一見対立しそうな二つの性格を合わせもっています。二極化と私が述べた日本の声の状況は、同時に二極を統べていこうとする私のトレ…

上位の呼吸☆

筋トレなら、筋力不足がわかるから、若干の考え違いはあっても、アプローチとしては悪くないのです。体で不足を知るから体が補おうとして力がつくのです。 私は、相手のことが本人よりもずっとわかっています。しかし、こちらから「呼吸法が必要ですからこの…

下位の呼吸

呼吸をよくすれば、全てが解決すると思って始めるような呼吸法はよくありません。私は、本には、体―呼吸―発声の順で書き進めていますが、唯一、カラオケの本はステージから書き始めました。 レッスンは、体や呼吸から始めるときもありますが、歌やせりふ、フ…

レベルの向上

カラオケの人の歌のうまさは、あるところまでは練習量での慣れです。その後は、時間と上達が必ずしも比例しないのです。つまり、年齢や練習量に対し、キャリアや実力は、別のものになっていくのです。 疲れるほどのトレーニングで精神を乱さず、集中力をつな…

鍛える

トレーニング自体、無理をしていると思えば、力の抜き方もわかります。「リラックスしようとがんばっているのですが」それではリラックスできませんね。こんなふうに逆のことをしてしまうことも少なくありません。 しかし、こういうことは、対立しているよう…