トレーナーの中には、とことん技術論に凝っていく人がいます。ここで、ときおりお会いすることがあります。そういうときは、せっかくなので、いろいろとお伺いします。私は、本当のところ、技術論、方法論にはあまり興味がないのですが。
トレーナーにも話を聞いて頭に入れておくようにしています。他のトレーナーや生徒に聞かれたときに、「誰々はこう考えている」とお答えするためです。
技術で乗り越えようとすることは、正しく学んでいくことを強いることになります。「間違えないように」を目的としかねません。
自らに、自らが強いるのなら悪いことではありません。ただし、他の人をそうして教えるとしたら、他の人に強いることになります。これには、気をつけることです。
「他人のノウハウは使えない」からです。使うにはその人がそれを開発したくらいの手間がかかるのです。それなら、自分で開発した方がよいこともあります。他人のノウハウを得た上で、自分流のアレンジをすると2度手間になるからです。多くは、ノウハウを吸収しきれないうちに終わります。そこで、私は、ノウハウでなくその生み出し方を伝えているのです。