13.知識/医学/科学
今の時代、日本のなかだけで完結する表現は少なくなっています。イタリア語、中国語、フランス語など、外国語を学ぶことも表現の幅を広げる手段です。言語を通して文化を理解すれば、どんな国でも自分の芸を生かすチャンスが得られます。日本で通用しなくて…
身体と声をつなぐ方法は多岐にわたります。東洋医学の視点からアプローチする人もいます。ただし、効果の現れ方や自然さは人によって異なります。無理のない範囲で柔軟に試してみることです。一方で、東洋医学の情報は、抽象的なものも多く、どのように受け…
発声の器官は、もともと声を出すために備わったのではありません。人間の進歩とともに、肺ができ、外部の水を入れない弁ができ(声帯)、それを転用して使っているわけです。 と考えると、食べたり、飲んだりするときの音なども、言語と無関係なわけではあり…
生まれてオギャーと泣く声が、産声です。これは、初めて肺で息をして出した感動すべき一声です。おかあさんの羊水から外に出され、水を吐き出し、空気を吸い、肺をふくらませて、水中生物から哺乳類になったのです。 しばらくすると、赤ちゃんは、喃語(なん…
今、あなたが○○歳だとします。すると、「ヴォイストレーニングはしたことがない」「ヴォイストレーニングは初めて読む」「これから始めたい」というあなたでも、すでにほぼ○○年のヴォイストレーニング歴を持っているのです。 ここでのヴォイストレーニングの…
私の考え方で、大きく違うのは、本人ありきということです。私自身は、教えるという立場で声の見本をみせることはあっても、それを真似させことには、用心しています。 野球選手であっても、王、張本、野茂、イチローにいたるまで、常識的には理解しにくいフ…
最近は勉強熱心というか、情報収集にたくみで、理を先に学んでから、いらっしゃる人も増えました。どの世界でも、お客さんの方がものを知っているそうです。しかし、中途半端な知識は、体に身につけるものについては、害になりかねません。 まだまだ解明のな…
小さい子が嘘をつくとすぐにわかりますね。 あなたは都合の悪いことがあったとき、表情やしぐさでカバーしていると思います。 でも、声で伝わってしまっていることもあるのです。 伝わる声を目指しているあなたには、「伝えても伝わらないこと」があるのと同…
A. ふんぞり返っていう B. 頭を下げていう 若い方などには、わかりにくいかもしれません。 でも、自分が気づいていないことが、わかる人もいるということは知っておくとよいでしょう。 こうして少しずつ、自分に聞こえている声に敏感になり、 そして、自分の…
たとえば、こんな場面をみたことがあります。 新人が電話で謝っているところで 「おいおい、電話で頭を下げて謝っても、相手には見えないんだぞ」 と、まわりに笑われていました。 でも、果たしてそうでしょうか。 「すいません」というにも、イスにふんぞり…
「伝わる」ためには、次の3つのイメージを明確にする必要があります。 A.伝える相手のイメージ B.伝える内容のイメージ C.伝える自分のイメージ 伝える相手については、相手の顔写真などをみて、リハーサルするのもよいでしょう。 相手とのシミュレーショ…
自国文化に厳しいフランスでは、国立劇場の俳優のせりふが、手本といいます。 一方、日本では、声優やナレーター、朗読、ミュージカル、浪曲と民謡も発声はかなり異なります。 それにしても、バラバラな声の使い方が、業界や流派ごとに、それぞれ理想とされ…
日本では唯一といっていいくらい、伝わる声でなされてきたケースがあります。それは、人への説得と謝罪です。 つまり、ビジネスの中でも一線を越えた場合です。 しかし、このケースでも、日本では、声というよりは態度、しぐさ、表情の方が大きいのかもしれ…
楽屋裏で、魅力的な声で騒ぐ子供たちが、合唱になるなり、同じ顔、同じ口の開け方になる。 確かに、一つの美的に制御された世界のあるのを感じとるものとはいえ、私は好きではありませんウィーン合唱団が見本のような声のことです。(同様に、日本のミュージ…
日本人は、大人にもロリ声(ロリータ声)を期待する文化があるのです。いわゆるカワイイといわれるものです。これこそが、日本のアニメ・マンガを世界に認めさせた要因です。 昔から子供性愛や暴力の描写が犯罪や違法になる外国人にとって、そうではなかった…
私は声の使い分けで、一方を「声の敬語」といっています。 ここまで相手やケースによって、声を使い分けるのは日本人特有のことではないでしょうか。 外国人には、日本人の妙齢の女性の高音の声、TVに出ている女性の高い声に耐えられないという人もいまし…
女性の場合、この傾向は顕著です。お母さんの出す、子供を叱ったり、夫婦喧嘩をするのは、伝わる、低く太い声です。 それに対し、同じお母さんが学校の先生や外からの電話に出る声は、伝える声です。とても高く細い声です。1オクターブくらい違うこともあり…
日本では伝える声よりも、伝わる声が優先されてきたと思うのです。 一方で、こうもいえます。声で伝えなくとも伝わるようにしてきた。 伝わるのは声だけでなく、いや、むしろ、声に出さずとも、しぐさを察することで高度に伝えてきたのです。
日本では、フランスのエディット・ピアフやゴスペルのマヘリア・ジャクソン、ジェームズ・ブラウンのような声は、使われませんでした。天才歌手、美空ひばりの歌声でさえ、どちらかというと、内に感じさせる声であり、外へアピールするものではなかったよう…
日本語の文字が複雑に発達したのは、その辺りの事情があるのかと思います。 私たちの国語の時間は、読み書き中心でした。音楽の時間は、鑑賞と楽器の演奏中心で、合唱などは日常を大きく離れた特殊な領域もののようでした。 日本の歌は、もともと見知ってい…
ただ、日本では、内容が音声になれば、伝えなくても伝わるというくらいの甘えで、大して深まってはいません。そうであるからこそ、カラオケやヴォーカロイドなどの技術が、日本で発展して世界中で使われるようになったのでしょう。 駅のホーム、車内アナウン…
声がうまく出せないから、メンタル面で参ってしまう人もいます。メンタルが弱ると声が出なくなるほど、両者は密接に関わっているのです。 ここのところ、メールでのコミュニケーションが中心になったため、さらに対面した相手との声でのコミュニケーションス…
私は、これを日本語の音声面のシンプルさと使い方に起因すると考えています。 日本の若者は、成人になる洗礼を受けないので、ことば遣いということでは、苦労しています。 日本語には、自称、他称などにさまざまな言い方がある以上に、敬語という特別な用法…
日本人には、日常の中で、あるいは教育の中で、あまりに音声表現の必要が問われず、著しく低いレベルのままであるということです。物言わぬがよしとされた日本でしたが、その影響は今もなお。 コロナ禍で大打撃を受けなかったのも、あまり強い声で話さないか…
邦楽でのハイレベルの芸はありますが、日本人が未だに世界レベルになるに至らないものとして、歌手や役者があります。 役者はちらほら評価されていますが、それなら、役者には長谷川雪洲、オペラには藤原義江など、昭和の頃までの方が大スターがいました。 …
スポーツなども日本人は、海外の一流のコーチや選手を入れると比較的、早期に追いつき、トップレベルの成績をあげることもしばしばです。野球は、ベースボールに追いつき、サッカーもワールドカップで予選を突破できるレベルになりました。なでしこジャパン…
人間の身体は1つです。一番痛いところとは、一番弱いところで、一番感受性が高くなっているのでしょう。だからこそ、そこに痛みというSOSが出るのです。 すでに全体のバランスで歪んでいて、注意信号を出しているわけです。
後から肩甲骨を押されるようなイメージで胸を張ります。 下腹に力を入れます。腰椎(腰骨)を上に引き延ばします。
「声に出して読みたい日本語」ではなく、「声に出して喋りたい日本語」になることが必要でしょう。 自分がこれまでとは、異なる身体の動かし方、声の出し方などを学んでいきましょう。
概説では、男性レーラ、女性ラーミと言われます。 地声と裏声の混ぜ具合をグラデーションするところで、個人差もあり、厳密に定義しようがないと思います。