ヴォイストレーナーの選び方[アーカイブ版]

声、発声、聞くこと、ヴォイストレーニングに関心のある人に  バックナンバーは「夢実現・目的達成のための考え方と心身のトレーニング」をご覧ください http://bvt.txt-nifty.com/trainersen/

04.発音/言葉

滑舌の最終的解決

滑舌に悩む人に、早口ことばで、と考えて実行しますが、それで直らない人とか、その上でさらなる完成度とか表現力を問う人には、早口ことばは、もはや最適のメニュでないわけです。 元より、発声が発音の基本ですから、発音から発声―呼吸と、基礎を掘り下げ…

マウスミュージック

マウスミュージックは、声を器楽のように使います。人間の声、ことばでのハイテンポ、早口ことばの音楽で、マウスというのですが、全身を使います。 ヒカキンなどで有名になりましたが、楽器音、スクラッチなどを人間の声とは思えない完成度で模倣します。こ…

声とフレーズ

スキャットやマウスミュージックの子音は、アタック、リズムなど、それぞれの各音の性格で選ばれているのでしょう。それに対し、母音は、音の高さ(高い方からイーエーアーオーウ)や長さを担っているようです。語感やオノマトペで研究するとよいでしょう。 …

作品としてのヴォーカリーズ

ヴォーカリーズの作品は調べてみてください。美しい作品で、声の響きを楽しめます。共鳴の練習にもよいでしょう。意味のないことばとして、音のリズムや動きを楽しむのは、「魔法使いサリー」に出てくる呪文「マハリク マハリタ~」「ラミパス ラミパス ルル…

スキャット●

「ヴォーカリーズ」というと、ボビー・マクファーリンのCDが有名です。いろんな声や体で音のパフォーマンスをする歌い手です。レッスンで使ったことがあります。チェロはヨーヨー・マです。 「シャバドォビ ダバドォバ」はテレビ番組の11PM、大橋巨泉さん…

日本のアナウンサー☆

アナウンサーは、TVなどではビジュアル面もあり、母音は口(唇)や顎の開きでも明確に分けて発音します。口をみると、新人ほどトレーニングしたての練習の口形で出ています。声の力がないので、やむをえないのです。滑舌、早口練習での噛まないことを第一優…

アーティキュレーション

共鳴から先の話をします。ここから話、せりふの方向へ、発音、ことばのフレーズ、アーティキュレーション、せりふ、表現と進みます。アナウンサー、声優、俳優、噺家などのヴォイトレの中心となるものです。 ちなみに、アーティキュレーションとは、音楽では…

共鳴と母音

歌を中心とした音楽的な方向は、声の共鳴が基本となります。共鳴には、いろんな要素が含まれています。 まずは、母音、これは口内、舌の位置で変化します。ここでの母音は日本語だけでなく、世界共通の母音、つまり、子音でないものです。 子音は、調音点で…

ヴォーカリーズ

母音唱法をヴォーカリーズというのは、フランス語で「声だけで歌え」(声にする)vocalise(命令形)に由来します。英語ではvocalization(母音vowel子音consonan)、共鳴を旨とするオペラの歌唱での練習法として取り入れられてきました。 母音のベースはa…

身につける

早口ことばは、声の応用例です。声の力がなくても、滑舌としてアナウンサーのようなレッスンをしていると器用にこなせるようになります。楽譜に正確に歌うことと同じく、レッスンとしてはやった分、確実に身につくので、トレーナーにはありがたいメニュです…

三母音の「イ」

「イ」は人が直立歩行して獲得した音です。喉頭が下がり、首が立って喉の奥から口に対して声道が直角に合っていないと出せません。このフォルマントは、そういう状態のつくれない動物や赤ちゃんには出せないのです。 このように、発声器官そのものの変化は、…

三母音の「ウ」

「ア」の次に「ウ」を取り上げるのは斬新な試みです。 発声発音練習には「アエイオウ」、「アエイウエオアオ」、最近は、「イウエオア」、「イウエオアエイオ」などがよく使われます。(母音発声のメニュ) 母音は、「ア」が最初、」そこから「ア」ー「イ」…

三母音の「ア」

合唱団の指導者は、音の高さを、体や手や指揮棒で示します。数値(○○セントなど)にするなど、音の高さを数量化して例えて教えている人もいます。 小中学生の発声の習得で、母音を体全体で違いを感じるようにしている教え方があります。母音の響きによって、…

世界の音声

世界中の人が使っている音と特定のエリアの人が使っている音とを比べてみましょう。英語と日本語など、実際の言語を比べてみると早いですね。いわば、比較言語学です。 たとえば、国際音声記号を使うと、人類のすべての言語の音声(調音点、調音法)を記述する…

ネーミング

人間がことばをつくるときに、あたかも赤ん坊の喃語から明瞭な母語になっていくように、曖昧な音声が少しずつ明確に区分されてきたのは、間違いないでしょう。外国語は、母音の音も子音の音も組み合わせが複雑です。 日本に来た外国人には、漢字に興味を持つ…

せりふの分解

せりふを、分解してみます。意味は省きます。せりふは語感の組み合わせです。一語の発音の感じが組み合わされ、リズムやメリハリが変化します。 感嘆詞でも、ああっ、ああ、ああ、あ~、あー、あ”、と、で表すには限界があります。日本はうまく字の形を変え…

声としての差

最終的に問われる、その人の魅力や存在感というものも、音声では最低限のことをやったうえですから、つまり、はっきり聞こえるように言えることが、第一となります。そのことが個性を出すことより優先されます。 歌や芝居のうまい人と、印象に残る人の違いは…

音色と味

私が一般向けのテキストをつくるときは、ことばの発声に加えて、声の使い方を入れています。ことばにならないところは、本では書けないために、CD付になるまで出せなかったのです。CD付きになっても、教材として、ことば、発音中心にせざるをえないのです。…

声として視る

私は言語よりも音声、ことばよりも声としてみるのが専門です。歌には歌詞があることがとても重要で、特に日本人にはそこは外せません。しかし、私は、歌詞はのっているだけ、声だけで、楽器レベルの演奏として完成させてくれと、ことばを引いてみる立場を大…

ことば以前と省略形

たとえば、「おはよう」と言うのと「オッス」、「オッス」は「おはようございます」の短縮形とも思われます。一方、上司が部下に「おはようっす」などと言われて、「オッ」「アア」と応じると、そこでは承認の返答として、その表情や音が意味を持ちますが、…

発音アクセント中心主義

アナウンサーになりたての人の発音、アクセント絶対主義の基準と、TV、ラジオ放送のベテランや一流と言われる人の語り口が一致しないことを指摘したことがあります。 ここではアナウンサーの専門である発音について述べます。ベテランのアナウンサーの能力に…

アナウンサーの話し方

日本の共通語は、東京の下町ことばをもとにしていながら、実際は、放送のために使われていることばです。共通語は、私の考えでは、NHKの編纂によって認可されたり、変えられたりしていく、あまり話されていないことばです(「日本語アクセント辞典」などが教…

英語や日本語を簡単にする

共通語は、現実のコミュニケーションのために使うものです。今のところ世界の共通語の位置づけにあるのは英語です。中国語やスペイン語を使う人も多いのですが、国を超えたところで話せることばとしては、インターネットなどにおいては、元から使われている…

語学学習のコツ

教えるということ、あるいは、伝えることでもよいのですが、それには二つの必要条件があります。まず、「自分が、あることを知っている、できること」、です。あなたが日本語を教えるとしましょう。すると、あなたは日本語を知っていて、できる(話せる、書…

「グロービッシュ」の登場

グロービッシュという言語について述べます。グロービッシュは、イングリッシュとグローバルからの造語です。英語を母国語としていない人のための英語体系です。シンプルな言語体系にして、コミュニケーションに使えることをメインにするのです。 これは、標…

標準語と共通語

「標準語」ということばは、standard language、岡倉由三郎が最初に用いました(1890年)。それが東京語に準拠することになったのは「口語法」(1916年、国勢調査委員会)によります。最初の国定教科書「尋常小学読本」は1904年、すでに口語体の文章でした。…

江戸のことばから共通語に

多数の人を相手に話すと、講義調、説教調、演説調のようにスタイルが確立していきます。これは、報道、ニュースをみるとわかるでしょう。そして、その調から体へ、「だ」「である」とか「であります」「ございます」なども文体をもち、話のスタイルができて…

共通語の誕生

日本ではずっと、中央は京(京都、奈良)でした。近世になり、江戸(東京)になったわけです。江戸でも初期の頃の文芸は、井原西鶴の浮世草子、近松門左衛門の浄瑠璃など、上方のことば遣いでした。江戸、武士、男ことばなどは、荒っぽく粗野なイメージでし…

日本語の遍歴

日本語を総覧してみると、万葉の頃は、歌垣として、情愛の呼びかけでした。歌垣は、言霊という呪術的な力の働きが加わるとはいえ、今のコンパのようなものです。その後、お上の勅選和歌集では、選者が記述して記録していきました。 紀貫之の土佐日記「男もす…

ネットと世間

世界に有数の、日本の、大量の数を誇るブログや掲示板などへの無記名の書き込みは、よくも悪くも昔ながらの「世間」の存在を感じさせます。私のように常に読み手と向きあい、文章を書いてきたものには理解しがたいことでもあります。 そのエネルギーには、よ…