夢実現・目標達成のための考え方と心身声のトレーニング(旧:ヴォイストレーナーの選び方)

声、発声、聞くこと、ヴォイストレーニングに関心のある人に( 1本版は、https://infobvt.wordpress.com/ をご利用ください。)

22.音大/教育法/声楽/クラシック/オペラ

一般向けの啓発書

専門分野の本の発刊したあと、一般向けの書籍をたくさん出してきました。 前者はプロ向け、後者は一般向けです。 1人の専門家が知っていることを一般の人に向けて書くのではありません。 声の専門家となると、どのような人を指すのかは不明確です。 ですから…

演劇、朗読、ヴォイトレの利用

演劇や朗読は、情感、衝動に身を任せていく装置として使えます。 はずむ息で感情を出し切るのです。 そうして声を通じて見知らぬ自分と出会っていくのです。 ヴォイトレでの研修依頼では、最初は「滑舌や語尾まで明瞭に」といった要望から始まることが多いで…

一般化と声楽のメリット☆

今、ヴォイトレが、ここまで一般化し普及したのは、むしろ、一時代前のレベルと比べてフィジカル、メンタル面で落ちてきた人たちのための基礎、リハビリ、調整のように使われるようになってきたからです。 それは、年配の人にも若い人にも通じることとして、…

オペラの声

オペラ歌手には、それを地で生きていて、いつもオペラの姿勢でいる人もいます。発声のトレーナーにもいます。欧米では、その姿勢、発声は、日常ベースですが、日本では日本語の発声ポイントが違うので違和感をもつ人もいます。声が立派すぎるのです。つまり…

不自由の自由

歌で不自由でレッスンにくる人が、なぜトレーニングでさらに不自由にならなくてはいけないのでしょうか。それは、不自由をよしとするのでなく、一時の不自由、より大きな自由の獲得のための段階でなくてはなりません。トレーニングは、本番とは違うというの…

クラシックとヴォイトレ☆☆

私は、心を奪われるなら、別世界のままであってもよいと思う、いや、非日常だから当然そういうものだと思うのです。一方で、歴史も地域も背景も全く異なったところでつくられ、輸入され、好まれてきたものがたくさんあります。その一つが、クラシック音楽で…

オペラとヴォイトレ

私としては、声楽メソッド、世界中の民族が使ってアプローチできる、しかも、ハイレベルに実績をもつ、そのオリジナリティには敬意を払いつつ、オペラだけでなく、声を使うすべてのことの基礎として、ヴォイトレをおきたいのです。そうでなければ、その存在…

声楽とヴォイトレ

声楽家は、発声、共鳴の職人です。日本のケースでは、まだまだ地に足がついていない状況です。この点は、今はともかく、昔から深く足を下ろしてきた邦楽よりも劣ります。しかも、そこに教養主義みたいなものがあります。歌舞伎のように、そこらのおばさんが…

声楽の練習曲集「コンコーネ50番」

共鳴は、母音歌唱、ヴォーカリーズとして練習、音大では、「イタリア歌曲集」などの前に、「コンコーネ50番」を使います。(25番、40番、15番など)50番は50曲あり、それを母音や音名階名で歌うのです。ヴォイトレとしてソルフェージュのように使うのです。 …

オペラ歌手と役者

オペラ歌手の体、体-呼吸、発声と共鳴をもって、声の仕事をするというスタンスは、歌手、日本のオペラ歌手に、かつての役者や邦楽家のような強い声、喉を持って歌うようにと、私が、ヴォイトレを始めたとき、提唱したことと逆転したようにも思われるかもし…

声楽界の見取り図

以前、ここにいらっしゃる人のほぼ9割は、ここで初めてヴォイトレを経験しました。そのとき、私は歌をうまくするのでなく、声をトレーニングする、ということでスタートしたのです。応用を自分で学んでいない人が増えると、こちらが手伝わなくてはいけなくな…

ぶれない

トレーナーとしては、よくも悪くもスタンスがぶれない人を、私は一緒にやっていくための条件にしています。あとは、そのトレーナーに合う人、いや、生徒さんは、ここの場合、千差万別どころか、ヴォイストレーニングの枠を超えていらっしゃる人もけっこうい…

批判・反論しても

同じことでは、ずっと読んでくださっている人に失礼なので、もう少し踏み込みます。 私は、現場での、現実対応を強いられてきて、それゆえに続けてこれたトレーナーです。基礎のための基礎について、理想論とかきれいごとは言いません。 歌い手や声優にも、…

学でなく論

私が一貫してヴォイトレ論で試みているのは、学問としては、未だ成立しえないものだからです。しかし、常にその方向へアプローチしているつもりです。その上で、「成立しえない」のだから、それに振り回されないようにアドバイスしています。 声楽もまた、声…

勉強と精神構造

しぜんな発声は、オペラでは、パバロッティのような人でないと100パーセントは実現できない。としたら作品ありき、人はいないとなるわけです。それでは、そういう人の魅力に支えられている本場にかなうことはありません。 発声、歌唱、ヴォイトレに、このよ…

声楽家とクラシック

声楽家の先生などには「日本人の発声は皆、間違っている」と言う人がいます。「日頃からイタリア人のように発声しろ」と教える先生もいます。私はそういう人の理解者でもありますが、教え方については、一般化できないから相手にされないと思うのです。もち…

歳月

基礎のデッサン力のない人が、いくらピカソの抽象画をまねしてみても、でたらめにしかなりません。ですから、学ぶなら、名人の初期の若い頃のもの、最初の頃の作品の方がよいことも多いのです。名人にもよりますが。 これはトレーナーにもいえます。私が若い…

邦楽は、音声を鍛える

音色を、まるで染物のようにしめたり絞ったり、声を歌へと編み上げ、色づけしていくのは、邦楽の方が多彩です。あるいは、エスニック音楽、ワールドミュージックといった民族音楽での歌唱です。それは、輝き響く声、柔らかく強い声を、オーケストラという大…

トレーニングのレベル

再現性をキープするための喉や体の管理について、基礎を固めることでは、分野という境界なく共通です。極端にいうと、フィジカルトレーニングやマッサージと同じように位置づけられます。今や、ヴォイトレにも、フィジカルトレーニングが幅を利かしています…

名人には学べない

一流に学べと言っていますが、名人の表現は、結果としてすごいから、ただ開く、聞き込むだけです。感覚に入れておくためで、直接の参考になりません。 弟子なら師匠、師匠はその師匠と、手本、見本とした代々の名人をくり返し聞いておくとよいでしょう。この…

名人には学べない

一流に学べと言っていますが、名人の表現は、結果としてすごいから、ただ開く、聞き込むだけです。感覚に入れておくためで、直接の参考になりません。 弟子なら師匠、師匠はその師匠と、手本、見本とした代々の名人をくり返し聞いておくとよいでしょう。この…

ヴォイトレ、声楽はふしぜんか

役者や歌手は「ヴォイトレ(特に声楽)にいくと、ふしぜんになるのでやめた方がよい」と言われていたことがあります。それは一理あります。私が思うに、トレーニング=ふしぜんですから、トレーナーに「よい」と言われることのなかでも、のど声になる、オペラ…

音大リスク

研究所では、発声については、ある面では、音大やスクールよりも効率をよく伝えられていると思います。発表に重点をおいていない分、そのためのロスを基本の声づくりに集中させられるからです。 研究所には、少なくとも8つ以上の音大の声づくりのノウハウを…

日本のミュージカルの難点と克服法

ミュージカルには現実的な対応がせまられます。舞台のスケジュール中心に動かざるをえないからです。研究所には、さまざまな人が来ますが、ここのところ多いのは劇団(ミュージカル俳優で、声楽の経験のない人)です。オーディション対策の若い人に加えて、3…

ワークショップの効用と限界

心身の解放だけで本舞台に通用するはずはないのです。わずかな時間で、参加した人の満足度で問われるから、そこでのサービス、効果体験の実感させなくてはなりません。それが、トレーナーの評価となります。 体も気持ちも解放されている方がよいのは、確かで…

海外の音楽スクールについて

日本では、「バークレー中退」などというのが肩書きに使われているそうです。卒業していないのは、肩書きではないのです。海外では入るのは誰でもお金で入れるからです。出るのが難しいのです。「早稲田中退」などというのが、日本で肩書きとなるのは、日本…

紹介

「すぐに紹介してください」と請われるのは、困りものです。紹介という意味をわからない人を、どうして紹介できるのでしょう。留学では、音楽に限らず、けっこう問題を起こしている人が多いのです。 音楽留学の実体は、体験レッスンにすぎないことがほとんど…

ワークショップについて

だいたいのワークショップの場合は、“自分で声が出ない状態を作っている”のを解放していくのです。それが、ヴォイストレーニングの名で行われています。トレーナーが、楽しくリラクスしてやろうとセッティングして、みんなでワイワイやるうちに、気持ちが解…

外国人のトレーナーについて

欧米には優れたトレーナーがいます。しかし日本人がそれについていけるかということになると、別です。コミュニケーション重点がおかれ、きちんとしたレッスンが成り立っていないのが、ほとんどの現状です。私も、これまで何人かのすぐれた外国人にトレーニ…

声楽をうまく使うこと

ポップスの曲にも、声楽の要素はあるのです。藤山一郎さんや淡谷のり子さんの時代あたりまでさかのぼれば、発声一つとっても簡単に真似できないことでわかるでしょう。しかし、今はこのことの理解は難しいと思われるのです。必要も感じないでしょう。 声楽出…