夢実現・目標達成のための考え方と心身声のトレーニング(旧:ヴォイストレーナーの選び方)

声、発声、聞くこと、ヴォイストレーニングに関心のある人に( 1本版は、https://infobvt.wordpress.com/ をご利用ください。)

2020-11-01から1ヶ月間の記事一覧

アラウンド40とミュージカル

実力のギャップに気がついてレッスンにくる、他人に教わる必要を知るというのなら、オーバーワークでののどの疲れは、よいきっかけです。使いすぎでやむなく来る人は、使わない、使えないでくる人よりも、先の可能性が大きいといえます。 そういう人の中には…

勢いでつかむ

「のどが疲れやすく、無茶すると回復しにくくなる」のは、齢をとるにつれ感じることです。若いときは「無茶をしても戻るのは早い」のです。ですから、勢いでやれてしまいます。勢いでやらなくては、技や実力がつくまで出せないから、これはこれでよいのです…

リセット

歌の基礎は、基本の発声として、2オクターブくらいをスケールやヴォーカリーズ(母音発声)で目的にしていることが多いようです。 誰にもこれが難しいとは言いませんが、全体が雑になっていませんか。ベストの発声から遠のき、声域を獲得するために発声のく…

教え方に合わす

器用というのは、人間的に、ということなら、どのトレーナーともうまくやれることです。案外と仕事の力に近いのですが、うまくレッスンの指導を取り入れて活かせるということにもなります。つまり、教え方に合わせられる才能というのがあるのです。 その上で…

ゼロに戻す

声が通るのは、相手にきれいに技がかかったような感覚でしょうか。多くのケースでは、そこまでにかなりの準備が必要です。心身がいつも動けるような柔軟な人は、ほとんどいません。 1日のなかで一番よい状態を知りましょう。まずはレッスンの場にそれをもっ…

できない

「できない」とときおり、生徒がトレーナーに言うのを聞きます。「それで」と思います。できるのであればトレーナーは不要です。少しずつできていく、それは、できていないということを少しずつ明確にわかっていくことからです。そこから、どこまでどうでき…

イメージを扱う

私たちトレーナーは、相手の喉や体を直接、触れて動かそうとしているのではありません。イメージを介してコントロールします。迷ったりわからなくなるのは曖昧なイメージのためです。レッスンは、それを一時的にしろ、明瞭に定めていきます。 医者のように、…

土俵を創る

私なりに経験上言えるのは、人生捨てたものでなく、個性や才能は一本道でない、多様なものだということです。スポーツのようにフィールドが決まっていると100メートル走でも、最初からそこそこに速くないと、生涯どう努力しても選手にはなれません。しかし、…

表現と基本

アーティストからは、声よりもステージや歌やステージに学ぶことです。そこはプロなのです。プロに対しては、どこのプロ、どこがプロなのかをきちんとみることです。ヴォイストレーナーの行うメニュや方法の方が、ヴォイトレとしては、プロなのでよいはずで…

アーティストに学ぶには

師である先生やトレーナーが表現者であるとき、その表現に惚れて、つくわけです。型を学びつつ、似せていくのか、似せるとよくないのかは、そのアーティストのレベル、あなたの学ぶ目的、レベル、タイプにもよります。 表現としては、プロのアーティストには…

価値をつくる

下手にトレーナーにつかない人やトレーナーに合わない人の方がアーティストになるのは、トレーナーのレッスンが邪魔しているせいということもいえます。でも、それはトレーナーの使い方も悪いのです。 一方的に依存する。たとえば、ときに自信にあふれた歌手…

邪魔

本来は、上に大きく伸びつつ地中に深く根を張るのが望ましいのですが、ここでもいくつかのタイプがいます。深く深く根ばかり張るようになってしまう人もいます。深くしても上に出ないで浅く広く張る人もいます。上にだけ伸ばす人も、横だけに伸ばす人もいま…

ギャップ

「10年たったらわかる」ようにするのです。誰もがわかるようになるのではありません。人によって何年かは違います。実際の年月は大した問題ではありません。積み重ねがものになっていっているのか、年数を経ただけなのかです。実質としての10年が一つの単位…

スタンス

学ぶというスタンスがわかっていないと、学んでいるようでも大して学べないし先がありません。スタンスは、声を学ぶことよりも大切なことです。声を学んでいるつもりでも、学ぶのは声ではないのです。スタンスが学べたら声もものになる可能性が高まります。…

師と創造

私にとっての師は、わからないことをわからないままでなく、そのうちに認められるようになりそうな何かを感じられるヒントを下さるところにあります。その頭の中、奥行きは読めないでよいのです。読めるくらいなら必要ありません。むしろ、自分の実力や個性…

地ならしをする

養老氏の「バカの壁」に触れました。壁の内側にいると、外側は、その存在さえわからないのです。 声は、レッスンの中でもトレーニングの中でも、常に、ではありませんが、あるとき次元が変わります。パラダイムが組み変わるのです。レッスンはそのためにあり…

レッスンを通して、何を得るのでしょうか。それは新しい声、新しい感覚、新しい自分、つまり、大きく変わった自分に出会うのです。それを「今すぐに」というから、今の自分を変えていきたいというのも、変えるスケールが本当に小さくなってしまったのです。…

教育ビジネス

夢がかなわないのではなく、真の実力が身についていっていないだけです。 この点については、クラスで平均点を取れたらよいとか3年続けたらよいなどという甘いものではありません。だから「わかりやすい」とか「やさしい」などというCS(顧客満足度)におい…

真逆へいく

真理は、自分も超えているというのがわからないなら、自分の考えると正反対、真逆な方向がよいということです。多くの人ができないことなら多くの人の進む方へ行かないことです。理解を超えるという意味では、逆の方があなたの可能性を大きく開く確率は高い…

カラオケ化するヴォイトレ

本当に学ぶというのは、自分の理解をはるかに超えるところに学ぶということです。すぐれていく人は、海外の一流のアーティストのステージや作品にストレートに学んでいます。ヴォイトレなら「どうしてあのような声が出るのか、まったく理解できない」「実感…

100パーセント

他のスクールで、ヴォイトレで歌い手が伸びないと相談を受けることがよくあります。大体は、本人が100パーセント出しきれていないからこそ、全力でやるべきなのに、それをトレーナーを「お目付け役」として使っている感じです。家庭教師で例えると、机の前に…

伸びしろ

「声は日常の中にあるから、楽器のようにいかない」ということは、先生やトレーナーを選んだり、方法メニュを選ぶのにも、思っている以上に難題となってくるのです。 まして自分の性格、個性や評判などを気にするようになり、本やCDや、ネットの多くの情報に…

大きく学ぶには、選ばない

自分に身についていなくて相手に身についているものは、自分には判断はできないのです。それを判断できるトレーナーを選ぶのに、自分ですぐにわかると思うくらいなら、それは身についても大したものではないといえます。 大きく学ぶことは、大きく自分を変え…

身につくということ

本当に身についていることの結果は、身についているのですからそれで全てです。そこで価値が周りに感じられていればよいのです。他人に与える価値ということなら、他人がそれを感じていればよいのであり、本人は知らなくてもかまいません。それでやっている…

目標のつくり方

目標設定は、今の立ち位置を捉え、目的地(心、体、発声、歌、表現、すべて)を設定することです。これに数年かかることもあります。 1.強化、鍛練、基礎、体、呼吸、声←役者レベル 2.応用、チェックとアドバイス、感覚―耳←声楽レベル 声そのものは、表現に…

一流の歌との違い☆

世界レベルの歌い手は、ことばをメロディにのせて歌っているのではなく、歌との距離をとって、音の流れのなかで自由に声で表現を創っています。歌のメロディや楽譜にべったりとくっついていないのです。日本の多くのヴォーカリストは30代以降(世界では60代以…

ロングトーンとビブラート

抑揚、ここでは、心地よいビブラートの意味ですが、これをつけるのに、強弱、高低、長短、艶(音色)の変化があります。それぞれ個別に試してみましょう。 息から、発声=共鳴のところで、その効率をどのようにするかは、最大の問題です。これまで声の立ち上…

トータルとしてみる

しぜんにするためにはふしぜんにする。力を抜くためにストレッチする。力を入れて脱力します。 人はやりたいことがあるのに、やれない。そのことが問題になる。やりたいことができないときは、やりたくないことをやることでアプローチするのです。 練習も続…

呼吸の復活★

体の動かし方の再調整と強化には、呼吸を伴わせることが大切です。そのために吐ききってみましょう。発声のコントロールや呼吸保持などは、体から息の吐ける人が次のステップでやることです。ヴォイトレのメニュでは、最初から少ない息で丁寧に声にすること…

体の復活

達人の域の手技をもつ先生が来所されました。そこで体験したことは、武道にも通じる、神経というか経絡というか、ある感覚を思い出しました。 誰しも年齢を経ると日常のなかで、老化に抗うことを考えます。1年に1パーセントずつ、筋肉が動かなくなっていくと…