ヴォイストレーナーの選び方[アーカイブ版]

声、発声、聞くこと、ヴォイストレーニングに関心のある人に  バックナンバーは「夢実現・目的達成のための考え方と心身のトレーニング」をご覧ください http://bvt.txt-nifty.com/trainersen/

師と創造

私にとっての師は、わからないことをわからないままでなく、そのうちに認められるようになりそうな何かを感じられるヒントを下さるところにあります。その頭の中、奥行きは読めないでよいのです。読めるくらいなら必要ありません。むしろ、自分の実力や個性を否定してくるほどのものがよいのです。そこで認められたら卒業ですから簡単ではありません。褒められたら、それが本心だとするなら、そこで終わる。また次の師を捜さなくてはならなくなるでしょう。

 師が認めたら世界中でやれるくらいに、シンプルな基準において高度に身についていくレベルを求めていくことです。

 わかりやすく言うと、こちらがわからないくらいに深読みしてくれる相手でなくては困ります。誰でも同じように学べるというのはどうでもよいのです。自分にとってどうなのか、が唯一の問題です。

直観が働いたり、イマジネーションが感化されるような相手です。わからないから想像する、想像できないから創造する、しかしようもない状況に追い込まれるというのが理想です。

 こちらができないことができる人、というならアーティストや職人を捜せばよいわけです。師や先生というのは、それと違います。先生の通りに歌ったり、せりふを言えるようになったところで、ものまねにすぎないからです。

 こちらが同じことを生涯やってもできないどころか、わからないようであって欲しい。できないのに世の中では充分に通用するようになっている、それくらいでよいのです。いえ、芸術はそんなものでしょう。師と同じものはいらない、二番煎じになる、同じにできないから、自ら創造する必要にせまられるのです。