問題を個々に受け止めず、○○流(自論、考え)で押し通すトレーナーもいます。学問であれば、これは独善に陥りますが、ビジネスや舞台では、それもありです。原理がわからなくても、現場で効果があがればよしとすることもやむなしだからです。商品開発でも、その製品が良いと思う人が買って、いらなければ買わなければよいのです。
ただし、健康を害するものについては慎重であるべきです。喉もそれに準ずるからこそ、セカンド、サードオピニオンを持つことが望まれます。
誰をセカンドにするか、誰が専門家、トレーナーとしてよいのかが、わからないから厄介なのです。医者は痛みを抑え、命を助ける専門家ですが、万能ではありません。整体師も体の専門家ですが、個別の体のなかで喉は内部なので、特別です。そういうところをいくつ回っても、専門家に会っても、包括できないから、回るほど、混乱します。最後には、結局、自己流を疑わず、自信がある人につくことになってしまいがちなのです。
指導を組織的にやっているところはどうでしょう。多くは、皆がボスと同じ考えでしょう。しかし、それなら一人と同じともいえます。
私のところは、それぞれのトレーナーの違いを明確にしつつ、並立させる努力をしています。
研究所のもっとも人気のあるブログ「発声と音声表現のQ&A」、ブログの「研究所の複数トレーナーへの共通Q&A(同問異答)」を見てください。トレーナーのメニュも答えもそれぞれに違います。