夢実現・目標達成のための考え方と心身声のトレーニング(旧:ヴォイストレーナーの選び方)

声、発声、聞くこと、ヴォイストレーニングに関心のある人に( 1本版は、https://infobvt.wordpress.com/ をご利用ください。)

09.音程/音感/聴音

耳の増幅力☆

外耳道と下鼻甲介の反響で、最大で20デシベルほど増幅します。大体4倍になるのです。中耳でも、3つの耳小骨で17倍、30デシベルほど増幅されます。最後に内耳の蝸牛で増幅され、振動が電気インパルスになって、聴神経を経て、脳に届くのです。

耳の性能

話し声より高い周波を聞き取れるのは、音響定位という音を出しているところを知るためです。

フォルマント

呼吸や声帯を支える筋肉の運動と連動して、声道を驚くべきほど速く複雑に動かして、言葉にするのです。その共鳴の違いを区別するのが、フォルマントです。 母音で口の形が変わります。声の高さは声帯で生じています。ですから、発音とは併用できるわけです。

音楽の力

研究によると、どんな種類の音楽が好きなのかは関係なく、音楽を聞くと退屈な単純作業は素早くこなせるようになります。しかし、新しいことを学ぶときには、音楽を止めないと集中力が高まりません。

音楽の使い方

音楽を聞きながら新しいことにチャレンジすると、生産性が落ちるのです。ただし自分が熟達したことなら、好きな音楽をかけたらよいということです。緊張がほぐれドーパミンが分泌します。当然、歌詞がついたものよりインストルメンタルの方がよいです。

詞に囚われすぎない

日本の歌い手の場合は、お客さんの聞き方もあって、歌詞に囚われすぎるがために、音楽的な構成や展開のよさを活かし切れていないことが多いです。だからこそ、音楽的な流れをよく聞くように心がけることです。

プレイヤーの歌

たとえば、楽器のプレイヤーなどが歌うと、声量とか歌唱のテクニカルな面では劣っているかもしれませんが、とても音楽的に聞こえることが多いです。マイクなどを使って歌ったときには、心地よく聞こえます。そこをヴォーカリストも見習ってみることです。

楽器で学ぶ

できる範囲で構わないので、ピアノでもギターでも、楽器を使って、メロディラインを弾いてみましょう。次にコード進行をみるとよいでしょう。ベースだけを聞いてみるのもよい勉強です。

聞き込み方 歌詞や歌を抜く☆

私は、歌う前に曲をじっくり聞きこむことをお勧めしています。見本は一流歌手でよいのですが、一人から全てをまねてしまってよくないこともあるので、何人かの歌い手で聞くことをお勧めしています。メロディだけを聞くのもよいでしょう。

構成をつかむ

歌を抜いて、曲を聞くと、コードの進行などを知識として理解していなくても、どこでフレーズが繰り返されるなどといった音楽の構成、展開がつかめます。 また、その曲のピークや、部分ごとの役割で、どういうところが優れていて、どのように盛り上げるか、落…

カクテル効果

合唱団の指導では、その中の誰かだけをみると、その人の声だけが聞こえてきます。これは不思議な能力です。慣れてくると、テレビの画面などでもわかるようになってきます。 オーケストラの指揮者は、最も厳しい選別、フォーカスの力を持っていると思います。

音での一体感☆

音というのは、1つのようであって、いろんなものが合わっています。また、多くの音が合わさることによって1つの音にもなります。 ちょうど、個人から集団へ、社会へ、宇宙へと、また宇宙から人間、一個人へと、意識なども音に似ているような感じがします。 …

感じる音

聞こえる音と聞こえない音があります。聞こえる音の中にも聞こえていない音がたくさんあって、感じられるだけの音もあります。 大自然の音でも、空気と同じで、感じなければ聞こえません。 風の音は、人によってかなり差があるでしょう。 臭いなどと似ている…

電磁波のこと

耳に届いた音が脳に伝わるときに電気に変わります。人の体は電気で動いているわけですから、電磁波や鍼灸治療も効果があります。そして、人の体は、雷も通すわけです。 電磁波は、IH調理器クッキングヒーターに影響します。携帯電話の電波や高圧電線も問題に…

高周波と日本人

子音の中でも「さしすせそ」のような擦音は、高音周波数が出ます。それで発音もしにくいし聞き取りにくいのです。齢をとるとなおさらです。 日本語は、母音を中心にした言語ですから高い音は少ないのですが、日本人は自然の音を好みます。その高周波を聞き分…

耳で学ぶ

耳で学ぶということを唱えて続けてきました。 歌やセリフでも、「その息を聞け」というようなことを言ってきました。耳で聞こえることを頼りに全身の感覚で受け止め、その全身の感覚の動きを、身をもって入れていくというようなトレーニングに移っていくわけ…

音での立体視

ヴィジョントレーニングは、かなり昔からスポーツ選手などに取り入れられてきました。 かつての長嶋茂雄監督の教え方ではありませんが、音などのオノマトペを使って伝えていくような判断、感覚の伝達もあったと思います。聴覚の場合は、視覚以上に、ある意味…

静寂と空気

屋上に上がって、遠くのものを見たり、遠いところから聞こえてくるような音、鳥の声などを聞くようなことは、静寂がなくては難しいのです。 以前、風景はスモッグで妨げられていました、そこは改善されたと思います。 つい30年前は、中国が車社会になったら…

音博物館

大阪市平野区の平野の音博物館。 音が地域の人の生活にどんな影響を持っているのかを探ることができます。

その人の音楽事始め

音を出すことの楽しさとともに音を聞くことの楽しさを味わうと、それはその人の音楽となり、他の人にそれを伝えたく思って広めていくのです。曲とか演奏とかいうようなレベルとは違う、本来の、音楽というようなものが、あるのです。

スマホ音公害☆

それにも増して、迷惑になってきたのは、テレビの中で使われるピー音やスマホの音です。街中での呼び出し音も相当気にさわりますが、番組で使われたときにも反応してしまうのです。私は家の中でも、サイレントモードやバイブレーションにしているので、尚更…

発車ベル

電車のホームでのけたたましく鳴っていたベルが、音楽に変わったのはよいことですが、海外のように、そもそもそんなものは必要ないとも思うわけです。 日本の場合は、時間通りに電車が出るのですから、時計を見ればわかるのです。こういうもので甘やかされて…

人の声はうるさい

初期の騒音規制法令は、人間の声、呼び売りをするような人の声を対象としていました。音だけなら、教会の鐘やお寺の鐘などの方がうるさいのですが、騒音としては見られなかったのです。 車や建設現場の音などは、やむを得ないし、短期ということで認められて…

受けずに流す☆

翻って考えるなら、我々日本人は、このようなもので指示されることをあまり気にせず聞き流す術を知っている、というか、学び、慣れてきたのです。お上からのお達しのように、受け止め、適当に流しているわけです。そういうことも、音声に鈍感であることと関…

みえない世界

理詰めで、ものごとを突き詰めるのが、物理学です。 心のように、みえないものについては心理学です。 でも、ものもみえなくなるから、心と同じようになるのです。 量子論は、もはや、哲学や宗教に近いようにも思われます。 現在は、私が選んだ結果としてあ…

加工されていない歌

第一に、他の人のはなるだけ加工されていない声を聞きたいものです。不調のときや失敗したときなどの方がわかりやすく、勉強に使いやすいともいえます。となると、一流より二流に学べる、ともなるのです。 邦楽の人が来たら、師匠と先輩、師匠の師匠、その流…

音と声

聴覚は嗅覚、触感に近いもので、深いところにのっています。コーヒーを飲むときは、味覚に嗅覚を伴います。しかし、視覚も関係しています。多くのものは視覚を介して入ってきます。視覚は対象を客体として客観視します。こちらからみて、よいとか好きとか判…

耳を移す

自分の聞き方が何に基づき、どういうスタンスなのかを理解すると、いくつかのスタンスにうつしてみることができます。私、多くの別の分野で価値観の違う人ともやれるのは、それができるようになったからでしょう。その人とは「ここは違うがここは同じ」とわ…

音の聴き方

私は、最初、プロデューサー、作家と仕事をしたので、自ずと彼らの聴き方を学ぶことになりました。そこで自分の聞き方の偏り、あるところに対しての、バランスの悪さや弱点を知りました。聞き方が確立するには、発声がそれなりに身についたあとも丸々10年か…

育ち

昔は、両親、先輩や友人、兄弟の聞いたレコードから好きになって、音楽の道に入ったという人が少なからずいました。「三つ子の魂百まで」です。わからないうちに量として入ったものが基礎となっているのです。 歌手もトレーナーも他の分野のプロと同じく、一…