問題が多いのは、プロ(現場)から指導者になるパターンです。音大では、まだ誰かに学び、同期や先輩、後輩をみて、その成長や伸び悩みという他人の経験を、共通の課題や同じステージで共有します。ミュージカルや合唱も、そういう経験がもてます(同期と比較したり、時間をかけて他人の経年変化をみること)。
タレント性で役者や歌手になった人は、歌唱はソロで、自分にしか通じない自己流です。
本来なら、経験を積まなくてはいけないのに、挫折し(それは、スポーツトレーナーでもケガなどが大きな理由で転向する人が多いのですが)、生計のために指導にまわる例です。
いちいち例をあげてはキリがないし、また本位ではないのですが、研究所がそういう人の場にもなっているので触れました。ここ5年くらい、レクチャーやレッスンでの問題として、目立つようになってきたということです。