地方からいらっしゃる人について、プロ志望の人、歌の先生に学んでいる人がきます。ここの通信教育で学んでいて、お会いする人もいます。
ときとして、面倒な問題となるのは、声の問題以前にその人の考え方、判断の枠組みの頑なさです。
私は、「声、ことば、歌は、日常の24時間、生涯の生きてきた時間、育ってきた環境と切り離せない関係にある」から、「日常を変えなければ大きくは変わらないこと」と強調しています。
もっともメインにしているのは、「1、2年で1~2割よくなって、そこで止まるレッスンやトレーニング」と、「3年先から基礎が身についてくるレッスンやトレーニング」との違いです。
これは「ヴォイトレが、なぜ本当の基礎づくりのトレーニンとして行われていないのか」という、まさに、「あたりまえのことがあたりまえにできていないこと」、それなのに、「できていないことに気づかないこと」を言っています。