音符の長さの変化や、表拍、裏拍の変化は重要なモチーフです。欧米に感化された日本の曲では4拍の裏や3拍の裏から入るものも増えました。こういうのは日本人の歌い手にありがちな歌詞、優先の伝え方と矛盾していくので、歌い方でも対立しやすいところです。
そこでよくわかったことは、私の本(特に「ヴォーカルの達人」の音程リズム論に詳しい)にも述べてありますが、日本人の次のような特徴でした。
- (歌)詞を重視、リズム(グルーブ)は従
2.ハーモニー(和音)感覚のなさ
3.全体構成、展開力のなさ、短いフレーズでの組み立て
4.呼吸の浅さ、ロングトーン、レガートの雑さ
5.声の芯、深さ、音色、楽器としての演奏力のなさ
6.パターン認識のなさ、リピートの不確実さ
7.声量、声域、統一音声のなさ
8.歌いあげる、歌としての歌唱の様式化
9.生命力、立体化、リアリティのなさ
10.表現力、インパクト、パワー、テクニックのなさ
ここでは悪口を述べているのではありません。レッスンには、よくないことを洗いざらい明確にして直していく目的があります。課題として捉えてみてください。