小さな体でも、赤ん坊の声はよく通ります。遠くまで聞こえます。その声量にさえ負けているのなら、学ぶことはそこにあります。しかし、その声を出せるようになったところで何ともなりません。
小さな体でも、あれだけの声を出せるのだから、私たちはもっと大きな声を出せると思えばよいのです。しかも、かつて自らも出してきたはずです。そこを忘れてはなりません。
それを妨げているのは何かということです。その妨げを除くことで原点に戻れるのです。
赤ん坊は目標ではなく、原点なのです。
原点に戻っては、また歩んでみる、そのくり返しです。赤ん坊の状態がよいといっても、赤ん坊になったら何もできません。そういうことです。