夢実現・目標達成のための考え方と心身声のトレーニング(旧:ヴォイストレーナーの選び方)

声、発声、聞くこと、ヴォイストレーニングに関心のある人に( 1本版は、https://infobvt.wordpress.com/ をご利用ください。)

現場より厳しく

かつて、ハードなトレーニングでキャリアを積んでいた歌手や役者から、ヴォイストレーナーが信用されなかった時期がありました。歌、声は本人のもので、現場で鍛えられていくというものです。元より、現場の厳しさにトレーニングの場が負けていたともいえるのです。大体、リラックス、スマイルとかいった脱力をメインにするトレーニングの場などはないでしょう。それには、プロにメンタル面でトレーナーが必要とされていたという事情があったのです。

 そういえば、演出家も指揮者も、その地位を得るまでには、大変だったのです。役者に信用されなかったのです。大相撲では、現役時代の実績が理事の条件となるわけです(哀悼、北の湖関、2015.11)。日本らしいところ、伝統のあるところでは、未だにそういう体質があります。

 そういえば、私のヴォイストレーニングが喉を壊すと言われたこともありました。実名で名乗り出た人は一人もいません。理論では壊すわけはないのです。

昔は、声を壊しても医者に行かなかったのに、今や、高い声が出ないくらいで医者に行くのです。ここに回される人も増えました。以前に出ていた声が出なくなるなら、医者も処しようがあるのですが、これまで出なかった声を医療で出せるようにして欲しいというのは無理です。なのに、冗談でなくなってきたのです。声も整形のように、新たな時代に入りつつありますが、それについては、改めて述べます。