二つ以上の問題が矛盾していることをつかめば、そこにチェックのためのメニュー(認識)と解決のためのメニュー(トレーニング)ができます。
7.対立させられる二軸に対しては、論理的にその間にメニューを詰めていくと解決に近づく。少なくとも、問題がより明らかになり、より細かなメニュー設定ができる。矛盾を詰め、その間にメニューをおく。
たとえば、
例1)息を強く吐くと、リラックスできない。それは、強い息をリラックスして吐く必要があるとしたからです。
その必要性の是非は、もう一つまえの問題です。
例2)高い声を強く出したい
「高い声=○、強い声=×」と、「高い声=×、強い声=○」の間に、いくつかのトレーニングをおく。そのまえに「高い声を弱く出す」「低い声を強く出す」という別の必要性や目的がある。
例3)響かせると発音がはっきりしない
「響く=○、発音=×」「響く=×、発音=○」、
それを両端におき、そのなかにメニューをつくります。
その真ん中に「半分よく響く=△、半分よく発音できる=△」がくる。
例4)アエイオウで「イ」がいえない
aeiouで、a、e、o、uがよいなら、ai、aai、aei、aieなどで詰めていくのです。
私は音声学などを利用して、より早く適切なメニューをつくっています。
ただ、現実の発声、発音から聞いて、メニューを設定する方が効果的です。
すぐれた医者の診断は、マニュアルにまさるのです。