夢実現・目標達成のための考え方と心身声のトレーニング(旧:ヴォイストレーナーの選び方)

声、発声、聞くこと、ヴォイストレーニングに関心のある人に( 1本版は、https://infobvt.wordpress.com/ をご利用ください。)

声の力

私は、声の基礎を習得するのに1万時間以上はかかりました。3~5万時間のトレーニングで安定してきた自覚があります。

とはいえ、声は楽器と違い、練習時間だけで判断できないものです。練習時間を正しく算出することができません。人前で弁論し続けてきたとか、役者を何十年も続けたことで、同等レベル以上の声を持つ人はいくらでもいます(この比較の基準のとり方こそ、問題にすべきことです)。

 同じような育ちで同じ年齢、性別で同じ体をしていても、一方は立派な声、他方は貧弱な声というケースもあります。声には、素質論、環境論(教育論)と、いろいろな未確定要素があり、突っ込みどころ満載です。

 研究所のトレーナーの共通点としては、2、3時間、舞台で声を出しても、その後に支障がないこと、しかも全力での声で、です。私自身の経験では、連日8時間、大声で話しても異常をきたさないレベルです。野球でいうと力投で完投できるということでしょう。小学生でもそういうピッチャーはいるのですから、大学かプロの二軍リーグくらいの感覚を、体のレベルで求めているといえばよいでしょうか。その上は、歌唱や演技の技術になります。これは、ヴォイトレからは応用のことになるのです。