私が、私一生徒でなく、研究所(私―トレーナー)―生徒、もしくは研究所、私―(トレーナー―生徒)というような二重構造を取っている意味を理解していただけますか。カリスマトレーナーがいても、その一代で終わってしまうことも、これからの日本を考えると頭を離れない問題です。
私は、私にしかできないこと、トレーナーでもできること、トレーナーの方ができることと分けて、絞ってきました。
分野を超えて、声というのは全ての基礎ですから、いろんなところと関わってきました。
私が頼まれたこともできるだけ、次の世代のトレーナーへ移すようにしてきました。後進に早く経験を積ませな
くてはなりません。
日本は、上の世代がいつまでも力を持っています。特に団塊の世代のリーダーシップ力が強いほどに、長く続けるほどに、次の世代は、とんでもない苦難に直面するでしょう。4年生が卒業しないでずっと試合に出ているようなのは、後進のためによいはずがありません。