独自の個性で売れているプロのヴォーカリストに声を学んでどうなりますか。ファンは嫌がります。ファン以外はもっと聞かないでしょう。
一アーティスト、一声なのです。真似は、使いようによっては、最短の方法ともいえますが、場合によって、かなりリスキーなやり方といえます。似ている声の歌手やトレーナーほど、真似やすいため、上達したかのように勘違いしやすいのも、問題が大きいです。
プロ歌手は持っている声、発声(声の使い方)、声での音楽の組み立て、少なくとも、この三つで成り立っているのです。歌は応用だから、やり方では教えられないのです。
すぐれたアーティストがレコードから学んだように、CDからどう学ぶか、耳の力をつけさせることに専念してきました。聞き方が変わって、はじめて声も内から変わるからです。