根本的なものが何も変わらず、今の自分の線上でやっていけば、将来がオンしていくと思うことの甘さが、まったくわからなくなりつつあるようです。それがわかる才能があれば、20歳までに日本でなら、プロとなっているでしょう。昔なら、先生といわれる人は、そういう人には、この道はあきらめなさいと言ってあげました。
そうならないのは、表現はとにかく素晴らしいものということ。(だからといって、それをプロとして選ぶことは違うし、そんなわかりきったことをいっているのは、おせっかいなことですが。)
トレーナーの生活や、アーティスト活動が、生徒という名の客に依存している現実もあります。ポップスでも音大でも、悪しき依存構造をとっているのです。これが先生が先生としての地位を守るために家元制のようになると、形骸化します。
他のアートと違い、人が集まれば、成り立ったかのような印象をぬぐうには、よほど厳しい姿勢で望まないとなりません。メロディに歌詞をつけてトータルサウンドでパッケージしただけの、インスタント商品がいかに多いのでしょうか。