私は、その人が音楽や舞台を続けようとやめようと、楽器を習う以上に、声のトレーニングは確実に豊かな人生づくりに役立つことを確信しています。
その人が本当に声を磨き、鍛えてきたというヴォイストレーニングであれば、人生が好転しないはずはありません。
ところが、ヴォイストレーニング、あるいは声や歌の術中にはまりこんでか、うまく世の中に活かしていない人の多いのが残念でなりません。声もよく、歌もうまいのに、それゆえ、プライドにしばられて不幸なままの人も少なくありません。
声は一生使うものです。仕事でも、生活でも、多くの人にとって、声のない人生は考えられません。(声を失った人でも、声を発します。声を伝えるというのが、ただの音ではなく、意志、心という意味で使われているのが、その証拠です。)
ですから、ヴォイストレーニングに深く親しみ、何よりもそれを活かし、あなたの人生を豊かで実りあるものにしてください。これが多くの方々の声に助けられ、これまで生きてこられた私の真の願いです。