人生、二度と同時期を試せません。よく、「ずっと間違ったトレーニングをしたが、やり方を変えたらうまくいった」という人がいます。私にも、そう感謝してくれる人もいます。しかし私自身、誰よりもいろんなことを試し、続けてきてわかったことは、誰もが同じ条件で、同じ方法をやっているはずがない以上、質のかけあわせと、あとは目的のヴィジョンとイメージ力と意志の強さだと思うにいたりました。
私自身は、よい方法でやったからこうなれたのではない。また、私の発見した方法がよかったから、すべての人がこうなれたるのではない。こうなるのがよいとも限りません。
トレーナーには、自分一人の効果をもって、論じる人が多くて困りますが、いろんなことを声で試し、しかも長く生きてきた心身は、すでに初心者のもつ条件と違うのです。何ごとにも、こうはいえます。私ほどにやったら、どんな方法であれ、私以上にはなれる。そこまでするかの勝負なのです。
自分がやった方法がもっとも効果があったと思い込むから、トレーナーをしたがる人もいるのです。それは、もっともよさそうに思えて、困ったことです。
安易に自分のレベルを目標のようにして、楽に効率より早く間違えないでそこまで効果があがるようにうたうのも、生活のため、背に腹は変えられなくなっていく。でも、「方法を教える」のは、すでに違うのです。