ヴォイストレーナーが教えるものはそれぞれに定まっているわけではありませんから、少々強引に述べます。
たとえば、呼吸法でトレーナーは自分の体を触らせ、同じようなことをやらせます。全く同じことはできませんが、胴まわりが大きくふくらむという事実を見て触っていると、イメージとして強く入ります。そこからそのイメージと現実のギャップを埋めていくために行なうのがトレーニングです。
結論として、トレーナーは、そういう体を相手に求めて、何年後かにそうなっていれば、トレーニングはうまくいったということになります。しかし、多くは、一時の体験で終わってしまい、身につきません。毎日、くり返して変えていく努力が伴わないからです。