2023-05-28から1日間の記事一覧
個人的には、昔の食材が本来持っていたようなアク、苦味、まずさなどが、個性的で懐かしいと思うこともあります。みかんでもイチゴでもぶどうでも、昔は酸っぱかったものです。 それが全て、甘くなっているのは、健康上にも、多様な味わい方にもよくないよう…
昔であれば、野原で、自分の五感を使って食材を選べたかもしれません。 しかし今の私たちはそういう経験がなく、そうした味覚に対しては鈍感になっています。 いわば毒物を口にして、即時に判断するような感覚が衰えているのです。
日本語には、食感についてのオノマトペが非常に多く、コマーシャルなどでもよく使われています。また新しい食感に飛びつくのは、国民性なのでしょう。 生の魚や野菜を食べる日本人は、そうでない民族より、食感や味覚を働かせてきたのでしょう。