夢実現・目標達成のための考え方と心身声のトレーニング(旧:ヴォイストレーナーの選び方)

声、発声、聞くこと、ヴォイストレーニングに関心のある人に( 1本版は、https://infobvt.wordpress.com/ をご利用ください。)

音声の専門医とヴォイトレ

耳鼻咽喉科というのは幅の広い分野なので、音声専門で診ている医者を訪れたほうがよいでしょう。変な例えですが、同じ税理士でも、相続問題を扱ったことのない税理士に相続手続きを依頼すると時間がかかり、成果も芳しくないでしょう。それぞれ専門や強みとしていることは同じ資格のなかでも全く異なります。その後の経験によっても全く違ってくるものです。

 まして、資格もないヴォイストレーナー稼業においては何をいわんやです。ちなみに私のところは最近、医者の治療の後や言語聴覚士のところと併行していらっしゃる人も増えました。医者の紹介でいらっしゃる人もいるので、他のトレーナーよりも、慎重に医療の現場を知って、行なう必要が増えてきたのです。

 医者の目的は治すことです。しゃべれなくなった人はしゃべれるようにする、社会復帰のために最低のレベル、できたら人並みを目指し、発声の障害や痛みの原因に対処します。戻すのであり、力をつけるのではありません。トレーナーは、力をつけるのですが戻すだけのレッスンもよくあります。

 のどの手術の是非などについても、医者の見解は分かれます。しないですむならしないほうがよいというのは同じです。しかし、ずっと悩み、他の手段で、いたずらに時間がかかるだけなら、手術のほうが根本的な解決としてよいときもあります。悩みや時間、費用というのにも患者さんの考え方や感じ方に大きな差があるので、一つの答えに絞れません。目をよくしたい、でも皆が皆、レーシック手術を受けるわけではありません。費用や時間だけの問題ではありません。