夢実現・目標達成のための考え方と心身声のトレーニング(旧:ヴォイストレーナーの選び方)

声、発声、聞くこと、ヴォイストレーニングに関心のある人に( 1本版は、https://infobvt.wordpress.com/ をご利用ください。)

器質的障害と医者

医者の多くは声帯をみて異常を判断します。結節やポリープなら、のどの病気です。しかし、これらは生命には異常ありません。

 発声に対して楽器としての限界が「物理的」「生理的」にある場合は、声帯の緊張度を高め、発声しやすくする手術もあります。声を高くしたい、性同一障害の人(男性→女性の場合)には朗報です。ただし声域は、移行するだけで、低いところが出しにくくなるので広がるわけではありません。けいれん性発声障害などにも即効的なようです。 専門のことは、医者によっても見解が違うので、ここでは述べません。

 医者は、のどという部分への処方をするだけです。そこで歌手や俳優が必要とするのどがつくられるわけではありません。発声と呼吸や共鳴は全身の筋肉や神経も関係しているのですから、いわば楽器のメンテナンスにすぎないのです。

 そこで、私たちのようにトレーナーが引き受けるにあたり、トータルでのトレーニング計画が必要となります。そのトレーニングは、一人ひとり異なるもので、これまでにないものを求める分、処方が難しいのです。