声は、スポーツや楽器、音響などの測定のようにはなかなかいきません。声の専門家がいたとしても、これらを実証するのは難しいです。医療分野もいろいろ測定器具などはありますが、専門家の耳で聞いて捉えた印象に勝るものはなかなかありません。
これまで私はいろんな医師や専門家に話を聞いてきました。結局のところ、直感に勝るものはないといわれ、改めて、原点を確認せざるをえなかったのです。
私のように、現実の人間の声に対して効果を出すことを優先で動かなければいけない立場では、科学者、医者、学者の、この30年ほどの成果は、まだまだ取り上げるに足りません。派閥などで固まっているとしても学会などをもち、少数であっても問題提起をしています。それに対して、ほとんどのヴォイストレーニングは、自分の指導していることを疑ったり改革しようという発想もない段階で遅れています。そういった土俵にも上がっていないのが現状です。
しばらくはトレーニングプログラム、カルテを完備しつつ、データをとりながらアプローチしていくつもりです。
声のチェックとして、専門的には
感じとして
1.ざらざらしている
2.息が漏れている
3.弱々しい
4.努力している
この4要素を0~4で評価しています。
これらを次の体制でみます。
1.3人以上でみる
2.5年以上の経験者でみる
3.時間をあけてチェックする
こういった体制で客観視します。
この医療の見解は、私たちには、最低限のケアのレベルですから、その上にいくつものステップをくみあげています。しかし、体制などについては学ぶ点があり、とり入れています。