本当のレッスンとは、わずかな欠点をも拡大して取り上げ、本人に突きつけることです。そこですぐに直せるというのは、隠している、ごまかしているにすぎません。直せるようなものは、直しても大して何ともならないから、放っておいてよいのです。
それは、器が小さいからです。器が大きいと強みが出て、欠点さえ個性になるのです。
一流やプロで長くやっている人を思い浮かべた上で、トレーナーの声と比べてみるとよいでしょう。それは応用と基礎の違いを知るにも有効です。そう思える声をもつ人など、ほとんどいません。海外の一流のトレーナーについた日本人も、声そのものでなく、その名でPRするためでしょう。その方法やメニュをまねることで売りやすくしたいだけです。
10年も経つと「ここを出て、他のところでうまくなった」人のうち、何人かは、ここに戻ってきます。うまくなったことなどに価値がないことがわかるからです。それも一つの学び方です。