私が育った頃には、歌手は、詞や曲を渡され、自分のものにするために作品の全解体と声での再構築をするのがプロだったものですが、大人になる頃にはすっかり、シンガーソングライターが主流になっていったのです。さらにその後、プレイヤー、プロデューサーやアレンジャー、ミキサーなどの方が、よりクリエイティブになっていった時代だったと思います。
そして今や、カバー、カラオケ歌手、ヴォーカロイドと、これもいずれ、どこかに意義を見出したいと思います。かつての日本のクラシックよりもかなり質量を伴わないレベルでクラシック化してしまったという感じです。