夢実現・目標達成のための考え方と心身声のトレーニング(旧:ヴォイストレーナーの選び方)

声、発声、聞くこと、ヴォイストレーニングに関心のある人に( 1本版は、https://infobvt.wordpress.com/ をご利用ください。)

体力のチェック

簡単な体力チェックの方法を紹介します。

1.筋力

両手を胸の前で組みます(斜め十字)。

イスに座り立ち上がり、また、座ります。

10回で何秒かかるかを測ってみましょう。

背筋は伸ばし、ひざも完全に伸ばすこととします。男女とも、50代までなら8(~12)秒が普通です。

 

2.持久力

ややきつめの早さで3分間で何メートル歩けますか。

男性40代360m、女性40代330mが目安です。

喉力

声力もまた、体力に支えられています。そのうちの持久力は、長く持続させられるということで、スタミナ、粘り強さでもあります。

 しかし、いくら体力があっても「喉力」がなくては声は枯れてしまいます。

呼吸は、筋肉のほか、心肺機能にも支えられています。それらはトレーニングもできるしチェックもできます。 柔軟性やバランス、敏捷性といった他の要素を忘れずに高めていくことです。

2つの体力

体力とは、身体能力を遂行する能力です。

1.全身持久力、2.筋力、3.バランス能力、4.柔軟性、5.敏捷性などです。これらは、行動体力、つまり、パフォーマンスと直結するものです。

もう一つは、病気やストレスへの抵抗力や環境に適応する力といった防衛体力(プロテクション)があります。体力は、気力、知力と並べて用いられます。

筋肉とエイジング

筋肉は、男性で体重の40%、女性で30%を占めています。筋力のピークは、男性で20代、女性は20歳で、およそ40歳くらいまでしか続かないそうです。一流のスポーツ選手の引退も、そのくらいですね。

誰しもエイジングによる老いは避けられません。老けて老化すると、老年症候群、廃用症候群、生活不活発病となります。活発に若々しく生活することが大切です。

自分のことば

慣れない外国語や共通語より、使い慣れていることばを使うことです。方言でもかまいません。わかりやすく明確に意思が伝わること、印象に残ることが大切です。それは自ら慣れ親しんだスタイルからでよいのです。

それが有用であれば、さらによいでしょう。あるいは、それも必要かどうか、考えてみましょう。

 何を伝えているのかは、何を背負っているのか、どのレベルでの対話なのかです。

a.思想―ヴィジョン―志

b.戦略―戦術―技術

c.人間力

姿勢、目線、間、印象、雰囲気、心持ちが、ものを言います。

感じさせる

何事も学ぶのには、聞くのではなく、感じてください。

間、余韻で語られること、そして、語ることは、黙っていればよいのではありません。気やエネルギーのように相手に働きかけていなくてはなりません。

二度目で超える

素人が、純粋に真剣な思いでビギナーズラックを起こすのは、自意識が過剰でないところまでです。もし、「感動的な話をもう一度」と言われ、くり返すと、最初のようにはいかなくなるでしょう。必ず、自意識が変に現れてきます。本当の勝負は、もう一度求められての二度目からです。

再現するには、もう一人の自分としても自意識が必要なのですが、そこで初心が保てなくなります。それゆえに、さらにもう一人の自分やトレーナーが必要なのです。

自意識のコントロールで保てるところを超えていくには、話や声や芸、そして、自分をも消し去らなくてはなりません。その二人を扱う、もっと大きなものに委ねるということです。

抑える

自意識は、自己陶酔、自己愛になりがちです。集中して役になり切っても、そこに必要以上の過剰さ、過度さが出てしまうと台無しです。味付けが濃すぎるのは、薄いのよりも救いようがないのです。

 吟味され、抑制され尽くしたものが、至高の芸です。話も歌も文章も表現ならも同じことでしょう。

政治家や預言者は、役者と似て、課された役割を何十回も人々を前に演じているのです。同じテーマで同じ情熱をもって、人の心を動かし続けるのは容易ではありません。

ひばりの眼☆

たとえば、「ひばりの歌は、歌っているひばりとそれを正しているひばりと、遠くから、その二人をみて正しているひばりがいる」ようなことを、言ったことがあります。その役割は、ひばりの母親と大正時代のレコード、まわりの一流の歌手や役者だったと思います。

声を出す、それをチェックする、それで進んでいくのではなく、もうそれはチェックされて出ていて、全体の終わるところからみているひばりがいる、彼女の作品にそう感じたのです。

 木のなかの仏を掘り出す、キャンバスのなかに人物を描き出す、そういうのを歌という時系列のものに当て嵌めるのは難しいことです。

しかし、ひばりにとっての歌は、時間ではなく、空間であり、演じる場で、絵を描くようなもの、立体的な3D=リアルそのものだったのでしょう。

第三者役

情熱をもってクールになり切るのと、第三者的に演じることは違います。しかし、この二面は、どんな演者、いや、どんな人でも必ずもっています。

たとえば、自分とトレーナーをみます。ここでいうトレーナーとは、自分のなかのトレーナー像です。

私は、トレーナーだけでなく、クライアントと師事するトレーナーとの関係をみる立場です。

その二者の関係をみる第三者です。しかし、演じるときに、これを自らのなかにもてるとするなら、プロでも一流の演者でしょう。

研究所は、個人レッスンやグループレッスンだけでは得がたいそういう複合のシステムを体制にしているのです。