「言いたいことがある」といわれるようなケースでは、もはや、言っていることばはどうでもよくて、内容などは、枝葉にすぎないのです。
それが「不快だ、生意気だから態度改めろよ」ということなら、言われていることに反論したり、内容に対して論じても仕方ないのです。
一見、全く反対のようですが、恋人たちの長電話と同じです。
内容、コンテンツはどうでもよく、一体感を感じていればよいのですから。そこでは、メタなレベルでの共感が問われているのです。
そういう意味では、声は、ことばよりもずっとメタです。状況のなかで、どうこうするのではなく、状況そのものの設定を変えることが求められているのです。