夢実現・目標達成のための考え方と心身声のトレーニング(旧:ヴォイストレーナーの選び方)

声、発声、聞くこと、ヴォイストレーニングに関心のある人に( 1本版は、https://infobvt.wordpress.com/ をご利用ください。)

呼吸過多

呼吸によって、大量に二酸化炭素を体外に出してしまうと、血中の酸素が体内に放出されなくなります。それが倦怠感や息切れにつながります。呼吸過多の状態は、大きく息をしたりため息をついたりすることで現れます。必要以上の空気を常に体に入れているということになります。睡眠時の口呼吸もその一つです。だから疲れるのです。

二酸化炭素

吸い込む空気が多くなると、吐く息の量も多くなり、二酸化炭素が吐きすぎになります。血中の二酸化炭素の濃度が下がるのです。すると、身体に酸素が行き渡らなくなり、呼吸過多になってしまうのです。パニック障害で息ができなくなるのです。

呼吸の役割

呼吸は、二酸化炭素を排出する役割があります。食事によって脂肪や炭水化物が分解され、二酸化炭素が作られています。血管を通って肺に送られるのです。つまり、血中の酸素と二酸化炭素の量、それは血液の酸性度PH値で図られるわけです。

呼吸の回数と量

呼吸は、その回数と一回に取り込むべき空気の量です。1分間に、10回から12回位呼吸をして、1回に500ミリリットルほどの空気を取り込みます。ですから、1分で5、6リットルになるわけです。

酸素と深呼吸☆

人間の体内の酸素は、安静時なら、75%が呼気として排出され、運動時には25%が呼気として排出されます。

深呼吸をすると気持ちがよくなるのは、酸素が入るからではなく、上半身が伸ばされるからです。肺には、空気とともに酸素が入りますが、血中に入るわけではないのです。

 

血液の酸素飽和度☆

血液はほぼ酸素が飽和状態にあります。そこにさらに酸素を送り込んでも、増えません。血中の酸素飽和度というのは、赤血球の中にあるヘモグロビンで酸素と結合している割合です。

1分間に4リットルから6リットルの空気を吸い込んで、95%から99%になっています。これが100%になるのは、酸素とヘモグロビンの結合が強すぎて、酸素を体内に送り込む力がないというケースですから、よいことではありません。

深呼吸の誤解☆

安静の時に大きく息をすることで、血中の酸素が増えるのではありません。多くの人はそれを勘違いしています。持久力を高めるためには、これはタブーなことなのです。大きく息する深呼吸はパフォーマンスを下げてしまいます。

呼吸量

身体に取り込む呼吸量は減らした方がよいのです。たくさんの空気、つまり酸素を増やすことは、よいことのように思いますが、そんなことはありません。

太りすぎた人の方が、ハアハア、いって、たくさんの呼吸を必要としていますね。

座りっぱなし

慢性的なストレスに、座りっぱなしの生活がよくありません。

食生活、運動不足、それが、倦怠感、睡眠障害、肥満になります。もちろん、呼吸器疾患や心臓病、脳の病気にも関わります。

酸素吸入

酸素は、缶に入れて売られています。呼吸が苦しくなる非常時には酸素が必要です。誰でも、病院では酸素吸入をするし、飛行機の非常時にも、酸素の吸入をします。

健康と呼吸☆

食べ物や運動に気を使っている人が、呼吸や声に関して関心を持たないのは、おかしなことです。食べるものや水にこだわっている人、健康な肌などにお金を費やしている人でも、なかなか呼吸には気づかないのです。しかし、誰でも空気のきれいなところに行くと深呼吸をします。体が知っているわけです。