2018-02-01から1ヶ月間の記事一覧
私自身は声については、元が最低の部類でしたから、私の十年があれば、4、5年で才能のある人は、最低レベルには到達できると考えたのです。そこで提唱したのがブレスヴォイストレーニング法でした。 十年以上、試してきた結果として、私自身だけでなくとも、…
声の弱い人が人並みを越えて、それなりの声と思われるようになるには、十年以上はかかるでしょう。陶芸のろくろ一つでも、その道で人並みになるには十年、プロスポーツ選手でも、10代からおよそ十年かかります。ものごとが成立するには、十年間、およそ一万…
声における最大の問題は、今のスタンス(立ち位置)を知ることや目的(自分にとっての理想の声)をイメージすることです。そして、始点と終点が共にとてもあいまいなことにあります。 そこに第三者のトレーナーが、その両方を定めきれない、というのは、トレ…
発声というのは、日常化しているがために、スポーツや楽器の練習などと簡単に比較できないのです。トランペット以上に、ひと声を出すのが難しい。出すということでは、すでに出せているために、トランペットよりも難しいのです。トランペットはまともに音が…
理解できない、考えられない、感じられないと不満を抱く人がいます。自分の偏狭な考え方を認めず、他人と交わるのは、自分の存在をも揺るがせかねないという人がいます。ありのままの自分を認められない人には、不快かつ、我慢できないこともあるでしょう。…
会話を考えてみましょう。ずっとうなづいているだけの相手とは、よい関係は続きません。同じことが繰り返されると心地よくなっても飽きてきます。ですから、その前に「展開(転回)する」のです。しかし、繰り返しが短すぎたり、少なすぎると、基調がつかめ…
以前、黒人トレーナーとワークショップを行なったことがあります。そのとき、彼は、インプロの即興劇から入りました。勉強して、歌いこなすためにステージに立つという日本では、インプロの大切さは、気づきにくいということなのでしょう。今はプロでも、カ…
楽譜を大切にするのはよいのですが、もっと大切なのがみえないのは、困ります。私が、サンプルとして聞かせると、「曲名、歌詞、楽譜、アーティスト名を教えてください」といわれます。それを知ること、覚えることが基本だと、思っているのですね。そのまえ…
どんな人からも学べます。まして、自分よりもやっている人なら、学べることはたくさんあります。研究所からも他の人の十倍、百倍盗っていった人もいれば、ほとんど盗れなかった人もいるかもしれません。 多くのものを盗れる可能性のあるトレーナーやマニュア…
トレーナーにつくのが、よいというのでなく、そこから最大限、吸収して、役立ててください。トレーナーを変えるのも他のトレーナーに学びにいくのも悪いことではありません。自らの軸があれば、そこでの遠慮は不要です。 あなたのためを思うトレーナーなら、…
私はヴォイトレを第一線で行なってきました。そこでは業界内のマニュアルよりも、他の業界のマニュアルを学んで得たことの方が大きかったです。音声は、日本は世界にまだまだ誇れませんが、他の分野においては、日本には世界の第一線級、巨匠や神様といわれ…
自分の判断は大切ですが、トレーニングでは、まずはアドバイスを受け入れることです。そして実行することです。自らが考えるのは、後にしないと、一人よがりになって、伸びなくなります。あらゆるものは、学びの材料です。何でも人が興味を持つものは、見た…
トレーニングにおいては、プログラムの可視化と言語化はけっこう大切なことです。私はマニュアル不要で、感覚だけと言っています。それは確かですが、そのためにマニュアルがいるのです。ことばを使わないために、ことばがいる、ことばに振り回されないため…
トレーナーに、「どうすればよいですか」と聞くのはよいでしょう。でもその答えは、一つの意見としてとどめておきましょう。日本人は、自分の思うことの言語化に慣れていません。トレーナーもあまりことばで適確に言えないことが多いのです。自分の活動に実…
「みんなは」「まわりは」「トレーナーは」ということに関して、大半のことは、受け入れておくだけでよいのです。それよりも、「私はー」が肝心です。それを導き出さなくてはなりません。アプローチとして、他の人や他の作品から好ましいものを選んでみまし…
しぜんにうまい人の弱点は、他人に合わせるのが器用で、そこで認められ、自分のものに戻らず、素通りしてしまうことです。こういう人は、アーティストの感覚をもち、いかに自らが鈍いかを自覚しない限り、そこからの飛躍は絶望的です。歌のうまい人も大体、…
トレーナーが言ったからでなく、自分がどう感じたかがあり、そこからトレーナーのいったことを考えたり、感じていくのです。トレーナーのいったことが今できないのなら、今、やろうとしないでよいのです。それができていく方向へセッティングしていくという…
繰り返し戦うための武器は、いろいろとあります。しかし、それらを全てつけて武装したら、負けるでしょう。 まずは、自由自在に使える一つの武器を、きちんと習得することです。自分には、どんな武器があるのか、どんな武器が向いているのか、これを探るため…
ギャップを正しく知るためにはどうすればよいでしょうか。自らの力が、可能性をもって伸びるために、何を材料にすればよいでしょうか。その選択こそがトレーナーに求められるのです。つまり、ステージや作品から、本質的なものを学ぶ力をつけられるように学…
応用することで、完璧にできたことにはならないです。このことがわかっていたら、自らの弱点に気づきます。しかし、それはすぐ解決しないことです。長所、強みが出るまで放っておいてもかまいません。 なのに、多くのヴォイトレは弱点の克服だけに専念させて…
トレーナーも、先生も、あまりにも一つの正解に合わせて、他人をみてしまっていませんか。そこでうまくいく人は、そこからスタートもよいでしょう。先天的に器用ですぐにこなせてしまう人は、そういうトレーナーにつくのも一つの方法です。 しかし、そうでな…
あなたは、世界一、声域のある人、声量のある人、音程のよい人になりたいわけではないでしょう。自分自身のもって生まれたもの、育ちで得られたもの、思考や性格もふまえて、オリジナリティを確立させていきたくはありませんか。高いレベルでは、他人はそれ…
プロをみてください。そういう方向を目指すなら、彼らは、何の力で成り立っているかをみることです。発声ですか、声域、声量ですか。そうでない人も多いですね。でも、その人でなければもっていない何かがありますね。自分でなければない魅力をつけるのに、…